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家電製品ミニレビュー
象印「エアブリーズ PA-YA13」

~1万円で買った花粉モード付き空気清浄機の実力
Reported by 本誌:正藤 慶一

エアブリーズ PA-YA13
 花粉症対策として、また快適な室内空間を実現するのに有効な「空気清浄機」。今シーズンも本誌では、各社の新製品をレビューで紹介した。詳しくは空気清浄機 関連リンク集でご確認いただきたい。

 振り返ってみると、レビューで紹介した多くの製品が、購入額が1万円を越えるものが多かった。そこで今回は、比較的入手しやすい価格帯の空気清浄機を紹介しよう。その商品とは、象印マホービンの「エアブリーズ PA-YA13」。定価は21,000円だが、Amazon.co.jpでの購入価格は8,227円と、1万円以内で買えるお手頃な価格になっている。

 象印というと、電気ポットや水筒、炊飯器といった製品が思い当たるが、近年は小スペース向けの空気清浄機を多く世に送り出している。当コラムでも、以前に四角形で小型の空気清浄機「エアブリーズ PA-WA08」をレビューで取り扱った。

 今回「PA-YA13」を採りあげた理由は2つあり、1つはPA-WA08でも搭載されていた「花粉モード」を備えている点。もう1点は、適応床面積は13畳(約21平方m)と、我が家の生活スペースにピッタリのスペックとなる点だ。

 本体サイズは375×135×470mm(幅×奥行き×高さ)で、幅が広く、奥行きは薄いデザインとなっている。正直言ってコンパクトとはいえないが、かといって大きすぎもなく、空気清浄機としては一般的なサイズといえるだろう。操作部は本体上部にあり、ここで電源のON/OFFや運転モードを切り替える。空気は両サイドに開いたスリットから取り込み、本体内のフィルターを通って、操作部の更に背部の排気口から吹き出される。重量は約3.6kgだが、操作部の裏側の取っ手を掴めば簡単に持ち運べる。


本体側面。このスリットから空気を取り込む
背面
清浄された空気の吹き出し口

本体上部の操作パネル
運転モードは本体正面のランプで示される

 さっそく使いたいところだが、使用前にはまだ「フィルターのセット」という準備が残っている。まず、前面パネルを開け、緑色の「集じんフィルター」を取り出す。次に、透明のポリ袋に入った「脱臭フィルター」を本体内にセットし、その上に「集じんフィルター」を載せる。そして、前面パネルを再度かぶせて準備完了だ。「集じんフィルター」は、花粉やダニの死骸といったアレル物質、微細なホコリを取り除く効果があり、「脱臭フィルター」は文字通りの脱臭効果に加え、除菌・防カビ・抗ウイルス効果がある。交換の目安はいずれも約2年。


使用前にフィルターを本体内にセットする必要がある。まずは脱臭フィルターを取り付ける
次に集じんフィルター
最後にフロントパネルを取り付ける。しっかりと取り付けないと、運転中にガタガタという音がしてしまうので注意

本体内にはフィルターの汚れ具合で交換を判別する絵が張られている フィルターの裏側には、空気を取り込み、吹き出すファンが見える

 それでは運転してみよう。「入/切」ボタンを押すと運転がスタート。モードは「静音」「標準」「急速」「花粉」の4種類で、「選択」キーを押すごとに左記の順番で運転が切り替わる。吹き出す風は静音<標準<急速の順で強くなり、「花粉」はまず急速運転を18分行ない、その後静音を42分、以後標準→静音→標準……を30分間隔で切り替えるというものだ。つまり、一通り空気をパワフルに清浄した後に、自動的に減力運転に切り替えてくれるというモードだ。ちなみに、付属するリモコンを使えば、本体に触れずに操作できる。


【動画】静音→標準→急速→花粉の順番で運転モードを切り替えるようす。切り替える際にはピッという音がする(WMV形式,2.4MB)
 さっそく目当ての「花粉」にモードを合わせる。すると、「ゴー」という勢いのある風が吹き出す。扇風機の強運転並のかなりの強さだ。これで室内の空気を全て入れ換えようといった狙いがあるのだろう。実際、静音運転へと切り替わる頃には、室内の空気が入れ替わったようで、スッキリとしている感じがする。帰宅後に動かせば、外から家に持ち込まれた花粉を取り除くことができるだろう。

 この花粉モードも良いが、実はそれ以上に気に入ったのが「静音」だ。このモード、「急速」とは打って変わって、とにかく運転音が静か。運転中を知らせる赤いランプが付いていなければ、稼働中であるとは気づきにくい。夜中寝ている時にわずかに稼動音を感じるが、まったく睡眠の妨げにならない。それでいて、しっかりと花粉や部屋のニオイを取り除いてくれているようで、運転中はハナがムズムズしたり、部屋のニオイが気になったりといったことはほとんどなくなった。

 この静音運転時の稼動音は、50Hz時で18dB。これは、PA-WA08の静音モードの19dBや、同じく象印の13畳タイプ「PA-QD13」の22dBよりも低い数値となっている。さらに言えば、ナショナルの15畳タイプ「F-PMC30」の21dB、日立の15畳タイプ「クリエア EP-BZ30」の22dBよりも低いのだ(いずれも最静音運転、50Hz時の数値)。まあ、こうしたわずかな差で実際の音がどれほど違うかは微妙ではあるが、静音にこだわりたい人には見逃せない数値といえよう。

 残念なのが、花粉モードの強力運転後は、必ず静音→標準→静音になってしまうところだ。この静音→標準に運転が変わるとき、「ブオー」という運転音がして、びっくりしてしまう。標準時の運転音は33dB(50Hz時)と決してうるさいわけではないが、さすがに18dBと比較すると煩わしく感じられる。メーカーにこの「静音→標準→静音」の意図を聞いたところ、しっかりと室内の空気を清浄するために標準運転を挟んでいるとのことだった。できれば、強運転後に静音運転を続けるなど複数のモードを用意して、ユーザーが選択できるようにしてほしかった。

 もう1点注意したいのは、運転後36時間無操作でいると、安全のために自動停止する点だ。これは象印の空気清浄機にすべて共通している仕様で、前述のPA-WA08、PA-QD13も同様、36時間で停止する。家に居る時間が長く、常に室内以上運転しておきたい子持ちの家庭では、はっきり言って向きそうにない。

 とはいえ、空気清浄機能自体はしっかりとしているため、1万円を割る価格を考慮すれば、お得感のある製品だ。都内のコンパクトなワンルームにお住まいの方なら、これ1つで十分室内の空気をキレイにできるだろう。手軽に買える空気清浄機としてお勧めしたい。


我が家に設置しているようす。説明書に従い、前面や上部に障害物がない台の上に置いている 裏面のシールには「シークス株式会社」の名前も見える。どうやらOEM元のようだ リモコンを使えばわざわざ本体に触れることなくコントロールできる。本体には写真のようにリモコンの置き場所も用意されている




URL
  象印マホービン株式会社
  http://www.zojirushi.co.jp/
  製品情報
  http://www.zojirushi.co.jp/syohin/comfortable/PAYA.html
  空気清浄機/加湿器/除湿器 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm

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象印マホービン「エアブリーズ PA-WA08」(2007/03/02)




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2008/03/26 00:07

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