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家電製品ロングレビュー
オリンパス「Radio Server VJ-10」

~最大2,500時間予約録音できるハイスペックラジオ
Reported by スタパ齋藤

オリンパスのRadio Server VJ-10。サイズは約205×89×120mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約約640g。一見、ワンセグテレビとか観られるモノ? と思えるが、AM/FM受信用の据え置き型ラジオだ
 家電Watch編集部から「最近の貴様はラジオ野郎なのでコレを使ってみなはれ」という通信とともにオリンパスの「Radio Server VJ-10」が送られてきたので、速攻&鋭意&積極的に使い始めた。

 使ったのは、VJ-10のスタンダードモデル。オープン価格だが、楽天市場での購入価格は4万円前後。

 VJ-10には“ラジオサーバー”という名が付いているが、インターネットとかLAN環境なんかとは基本的に無関係だ。VJ-10は、AM/FM受信専用の据え置き型ラジオである。特徴として、非常に簡単な操作で本体内の37GB HDDに番組を録音できることや、パソコンやボイスレコーダーとも容易に連携活用できることが挙げられる。

 さまざまな利用用途が考えられるので、機能・使用例を交えつつ、VJ-10の機能を見ていこう。

 まず、単にAM/FMラジオとしての使用。使い始め、付属アンテナを接続して受信(住居)地域を設定すると、良好に受信できる局を自動的にスキャン&登録してくれる。その後は、登録された局をボタン操作で選び、聴くだけ。手動でのチューニングもできるが、地域に合わせて放送局プリセットの自動設定が行なわれるあたりは、今時的テレビチューナーと同様の容易さ・使用感だ。なお、FMはステレオで聴けるが、AMステレオ放送には対応していない。


サイズはこんな感じ。立てて設置するタイプなので、21×15cm程度の設置面積があれば置ける。台座部と上の画面がある部分は分離しない。また、上部を傾けることはできない。横から見ると完全に逆T字の一体型なんですな
VJ-10本体にはアンテナが内蔵されていない。ので、使用前に付属のFM用アンテナ(伸縮式)とAM用ループアンテナを接続する必要がある。ACアダプタは写真のように大きめ
電源とアンテナを接続し、受信可能なラジオ局の自動登録を行なうと、受信地(居住地)で良好に受信できる局が自動的に登録される。もちろん手動でのチューニングや、局登録も可能だ。ちなみに、表示部は3.9型STNモノクロ液晶(128×240ドット)で、あまりキレイではないが、ラジオの表示部としては十分かな、という印象

 単体でのラジオ受信や番組録音~パソコンやICレコーダーとの連携活用までにおいて、操作性は平易だと感じる。文字入力や細かなファイル操作に関しては煩雑さ・使いにくさはある。が、ラジオ放送の受信・録音、他機器との接続やファイル(録音)のコピー、機能の使用手順等、イロイロとデキる機器のわりにはわかりやすい。

 特に、単体でラジオを聴いたり予約録音したりするあたりの基本操作は、シンプルで扱いやすい。基本的な機能を使えれば良い、というのなら、このテのデジタルなハードウェアが苦手という人でも十分使いこなせると思う。


操作は本体前面下部のボタン類で行なう。左端が電源。その隣が「ラジオ機能を使うのか、HDDプレーヤー・レコーダー機能を使うのか、予約録音をするのか」を選ぶボタン類。その隣が、音量調整や、ファイル再生時等の操作。その隣が、録音や本体機能設定(メニュー)を扱うボタン類となる
メニュー表示はこんな感じ。平易な言葉で表示されるので、何となくイジっていけば「ああ、ココでコレを設定するのか」と飲み込めるだろう
こんな操作説明プレート(紙)が3種類付属する。まずはこれらのプレートを見てVJ-10を触り始め、細かい機能を使いたくなったら説明書を参照、みたいな。わかりやすさ・手っ取り早さを重視してる感じですヨ

 ただ、ボタン類はメリハリに欠けますな。押下感も良く、機能的・位置的に整理されていて良好に使えるボタン類ではある。けど拙者的には、例えば多用するメニューボタンや録音ボタン、ボリュームボタンをもう少々大きくして欲しいとか、ボタン近くにプリントされた文字・記号をもう少し見やすくして欲しいニャ、とか思ったりした。チューニングボタンがダイヤル式だったらもっとイイ、とも。

 音質は、スピーカーが小型ながらも、聴きやすく感じる。声とか聞き取りやすいっスね。ただ、左右スピーカーの間隔が狭いため、FM受信時のステレオ感が少々足りない。それと、低音がもう少々欲しいところ。とは思ったが、WOW機能を使えば擬似的にステレオ感を高めるSRS 3Dや、低音を違和感なく強めるTruBassを設定できる。で、コレらを設定すると、FMの音楽番組なんかもけっこー楽しめるレベルになる。


ステレオスピーカーを内蔵。8~10畳くらいまでの部屋なら十分実用的な“音量”が得られる。この部分を覆っている銀色のパネルは金属製で、わりと高級感がある WOW機能により、ステレオ感や低音の量感を調節できる 設定を変えていくとリアルタイムで効果が現れる=どんな音質に変化するか確認しつつ設定できるので便利

 基本的にはそーゆー感じのAM/FMラジオだが、強力な録音機能を備えているのがVJ-10の良さ。ラジオ番組の録音をしたいという場合に、様々な便利機能が光る。

 例えば、ボタン一押しでの録音。本体右下の[録音]ボタンを押せば、すぐ(押下して約1秒後から)録音が始まる。再度[録音]ボタンを押せば録音のポーズ。録音終了は中央の[■]ボタンを押せば良い。

 録音先は本体内の37GB HDDで、WMAファイルとしてデジタル録音される。録音品質は高音質(128kbps)、標準音質(64kbps)、長時間音質(32kbps)から選べる。37GB HDDへの録音可能時間は、高音質録音で約625時間、標準音質で約1,250時間、長時間音質で約2,500時間となる。

 AMラジオを録音する場合、長時間音質(32kbps)の設定で録っても十分に内容を聞き取れるし、音質が悪いとも感じられない。ってコトで、AM放送録音の場合、最長約2,500時間ってのは現実的な数値だと思う。2,500時間というと……毎日約7時間弱録音しても1年分録れちゃう長さですな。ちなみに、VJ-10での録音は、どの録音モード(音質)でも、連続(1ファイルあたり)最大27時間となる。


録音中の表示。カセットテープ等と違い、HDDへのデジタル録音(ファイルとして録音内容が残る)ので、いつでも[録音]ボタンを押すだけで問題なく録音が始まる
AM放送なら十分と言える録音品質で、最大約2,500時間もの録音が可能。連続録音時間は最大27時間。毎日、特定の曲を、丸ごと録音することも可能だ。一日中録音しまくりでも100日以上分の録音を本体内HDDにストックできる
もちろん予約録音機能もある。予約は20件まで登録可能。AM放送もFM放送も予約受信・録音可能で、ライン入力の予約録音にも対応している。目覚まし受信機能やおやすみタイマーもあるが、これらの機能にワンボタンでアクセスできないのは若干使いにくいところ

 予約録音機能も充実しており、日時や放送局を指定しての1回録音はもちろん、曜日を指定しての繰り返し録音や、任意・複数の曜日を指定しての予約録音にも対応している。例えば飛び石のパターンで放送される語学番組なんかもシンプルに予約受信・録音できるわけですな。ちなみに、予約録音は20件まで登録できる。日時指定の予約でも、任意・複数の曜日を指定しての予約でも、1件分の予約となる。

 AM/FM聴取好きなら、このあたりでVJ-10が欲しくなっちゃうトコロかも。単体で柔軟な予約受信・録音が可能でありかつ超長時間の録音も楽勝となると、外国語学習系放送を手軽に録れるのはもちろん、幅広い時間帯の“ラジオ放送のつまみ食い”が可能になるってわけですよ。規則正しい生活をしつつ深夜番組(の録音)を聴きまくれたりしつつ、実はピンポイントのFM番組もチェックしまくれる、みたいな。

 また、そういう“ラジオ聴取三昧”をさらに加速させるのが、VJ-10のサーバー的機能だ。この“サーバー”のニュアンスは、ネット上のサーバーのように“ファイルを統括的に配布する中核”てな感じ。ラジオ等の音声コンテンツをVJ-10上に集めておくと、VJ-10を中心にそれらをさまざまなカタチで楽しめるのである。

 さてこのラジオサーバー機能、具体的には何ができるのかと言えば……。

 例えば、VJ-10で録った番組を、VJ-10以外の機器にコピーして聴ける。VJ-10は、ICレコーダー、ポータブルオーディオプレイヤー、パソコンとUSB接続が可能で、それらの外部機器へ録音ファイル等をコピーできる。また、その逆もできる───パソコンやICレコーダー上の音声ファイルをVJ-10にコピーし、VJ-10上で管理・再生することも可能だ。なお、VJ-10に接続可能なICレコーダーやポータブルオーディオプレイヤーの一覧表はコレ


VJ-10にオリンパス製のICレコーダー(VoiceTrek)ことDS-50をUSB接続。VJ-10→DS-50への録音ファイル(ラジオ番組等)のコピーが可能だ。その逆、DS-50→VJ-10への録音ファイル(ボイスメモ等)のコピーも可能
USB端子を2ポート装備する。左側はICレコーダー等との接続用。右側は片方はパソコンとの接続用。機構上、排他利用になっている。VJ-10をパソコンと接続すると、VJ-10(の内蔵HDD)は外部HDDとして認識される。VJ-10←→パソコンでの音声ファイルのやり取りが可能だ
VJ-10のHDDに録音されたorコピーされたファイルは、フォルダで階層的に分類される。単純明快な分類がなされるので、すぐに理解して使えるようになるだろう

 というわけで“ラジオ受信・録音”という観点で、VJ-10はサーバーなんですな。VJ-10にたまった番組を、パソコンやポータブルオーディオプレイヤー等に配って、VJ-10がナイ場所でも聴ける、と。

 また、パソコンやポータブルオーディオプレイヤー等にある音声ファイルをVJ-10にコピーすることも可能であり、VJ-10はWMA形式に加えてMP3形式も“再生可能”なので、VJ-10を据え置きのWMA・MP3音声再生マシンとしても活用できる。VJ-10でラジオを聴いたり録ったりして、時にはお気に入りの曲(MP3やWMA)を聴くこともできる、というわけだ。

 が、MP3やWMAといった形式の曲をVJ-10にコピーして聴く場合、一般的なポータブルオーディオプレイヤーや、パソコン上のプレイヤーソフトとは使用感がちょいと異なる。てか、WMA・MP3プレイヤーとして考えると、VJ-10はあまり使いやすくはない。てのは、VJ-10では、各音声ファイルを基本的にフォルダ分け・ファイル名で管理しているからだ。

 例えば、一般的なポータブルオーディオプレイヤーにMP3とかのファイルを入れると、多くのプレイヤーはMP3のIDタグ(アーティスト名や曲名といった情報)を自動的に認識したりして、アーティスト別やジャンル別といった曲の一覧表示を行なう。

 が、VJ-10ではそーゆーコトができない。曲を選んで再生すればアーティスト名や曲名が表示されるものの、アーティスト名や曲名を使っての自動仕分けまではしてくれない。


VJ-10内のファイルはこのような方法で検索できる。てゅーかこれら方法でしか検索できないので、アーティスト名一覧とかで曲を見つけていくことは不可能だ
Windows Media Playerと同期させ、音楽ファイルをVJ-10に入れたところ。アーティスト名とアルバム名でフォルダが分類され、その中にMP3やWMAといったファイルが収まる。この場合、フォルダ検索を使うと、わりあい効率よく曲を見つけていける
ラジオ番組の録音を見つけていく場合、チャンネル検索が便利。放送局毎にカテゴライズされた録音を手早く発見・聴取できる

 ま、基本的にはラジオですからネ。MP3やWMAを快適に楽しみたいって場合、専用のプレイヤーを使った方が快適なのは当然かもしれない。なお、ラジオ番組の録音は、チャンネル検索機能で放送局名を選べば、録音日時の若い順にファイルが一覧表示されるので、まずまず便利に使える。

 ちなみに、放送の録音ファイル名は、[放送局名_年月日時刻.WMA]となる。例えは、NHK第一放送を、2008年03月08日の16時10分に録音し始めたファイルなら、[NHK第一放送_0803081610.WMA]というファイル名になる(NHKは全角)。ラジオ放送の録音ファイルに関して、ファイル名はわりあい見やすい。

 VJ-10について、個人的にイマイチだと思うのは、やや乏しい表示性能───表示クオリティが少々低いことに加え、一覧性の低さもある。文字が大きくて見やすいのは有り難いが、録音の一覧を見る時なんかは一画面に5つのファイルしか表示されないのは少々辛い。新規フォルダを作って手動で分類していけば、検索性は高まるものの、新規フォルダの作成~フォルダ名入力あたりまでVJ-10単体で行なのはちょいとタルい。多量のファイルが発生するVJ-10なので、ファイルの検索性向上が求められるところだ。

 あと、この形状である必要があったのかナ、とも思う。強く感じるのは、本体表示部の向きが固定で使いにくいケースが多いこと。せめて画面の向きが上下にチルトしてくれたら便利なのに、と。

 ついでに、リモコンがナイってのも寂しい。まぁリモコンがあるラジオの方が珍しいが、VJ-10は単なるラジオではなくラジオサーバー。使うほどに利用頻度が高まり、そうなるほどVJ-10の操作ボタンに手を伸ばす回数が増えるのであって、そのあたから「リモコンがあればなぁ」と思うようになる。

 付属のアンテナが若干貧相なのも寂しい。AMアンテナはミニコンポなんかに「一応付属します」的に付いてるループアンテナ。本体内に一切アンテナを持たないので、このショボめのアンテナがVJ-10でのAM放送受信の命綱になる。受信できるか否か、良い音で録音できるかどうかは、まずアンテナにかかっているので、もーちょっと気合い入れたアンテナが欲しかったところ。


付属のループアンテナ。大出力局や地元局を受信するには問題ないが、性能・外見・質感ともに寂しさが残るアンテナである
作りがイイ、ってわけじゃないが、感度も設置のしやすさも良好なオプションアンテナAN1。ケーブル長が約5mあるので、アンテナだけ窓際に置いて、部屋の奥でVJ-10を使うというのも現実的だ
こちらは付属のFMアンテナ。VJ-10本体の端子に直接ねじ込んで留める。VJ-10本体のアンテナ端子はFMチューナーやテレビのそれと同じものなので、別途、市販の高感度なアンテナを接続することも可能だ

 なお、オプションとしてAMループアンテナ AN1が発売されており、コレも試してみた。結果、付属品より受信感度が高まり、よりクリアな音でAM放送を受信できるようになった。最初からこのAN1を付属品にして欲しかったカモ、とか思ったりして。

 あと、拙者個人的には、VJ-10がマルチチューナーでマルチレコーディング(!?)だったりしたら嬉しい。AM放送2局+FM放送1局同時受信・録音対応!! とかだったら、猛烈な魅力を感じたりする。

 と、細かな難点はあるものの、ラジオという無料の情報ソースを目一杯活用するためのツールとして、VJ-10はスゲく良くデキていると思う。てか、ラジオっつーモンを作るのヤメちゃうメーカーが多い雰囲気の中、ラジオ放送をしゃぶりつくすための機能を多々搭載するVJ-10を出してきたオリンパスの心意気はグレイトと言える(と思ったけど、拙者、何か勘違いしてる!?)。

 また、実際、ラジオ放送を情報としてあるいは娯楽としてさらに利用するためにあるVJ-10の機能群は、非常に実用的。というより、ほとんどのラジオには全くナイ利便性だ。……あ、他のごく一部の製品には少しあったりしますけど。

 てなわけで、VJ-10、例えばエアチェックが趣味だったり、放送の予約録音が必要だったりする人にとっては、かなり買い度が高いと思う。単体で、柔軟かつ多量に予約受信・録音できることで、これまでの様々な面倒が解消されるだろう。

 また、ラジオって聴けば楽しいし便利なんだけど、敢えて聴くほどでは───放送を聴くためにラジオの前に居るとか、放送時間にラジオをオンにしなきゃイケナイってコトをハードルとして感じているユーザーにも、予約受信・録音に超強いVJ-10は魅力的な存在と言えそうだ。





URL
  オリンパス株式会社
  http://www.olympus.co.jp/jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/product/audio/vj10/index.html

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2008/03/24 00:06

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