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家電製品ミニレビュー
EUPA「電気おしどりなべ TSK-8201Y」

~二つの味を、一緒に楽しめる電気鍋
Reported by 安部 陽子

EUPA「電気おしどりなべ TSK-8201Y」
 今回ご紹介するのはEUPAの「電気おしどりなべ」。は、丸い形のグリル鍋の真ん中に仕切りがはいっているという鍋。おしどり夫婦は、とても仲がいい夫婦という意味だが、まずはそのネーミングの面白さに、目がいってしまう。

 真ん中に仕切りがある鍋は、中国や台湾では鴛鴦火鍋と呼ばれて、ポピュラーなもののようだ。一方を辛い味、もう一方を辛くない味のスープにして、両方を同時に楽しめるという。夫婦で仲良く食べる鍋ということなのか、2つのメニューが、一緒の鍋で調理できるということなのか、とにかく一つの鍋で2つの味を楽しめるというものだ。

 メーカー希望価格はオープンプライス、楽天市場での購入価格は4,179円だった。


外箱
部品は、鍋、鍋をセットする本体、蓋と、取っ手、電源コード
左側の鍋の大きさは約26×6cm(直径×深さ)、仕切られた半分の容量は約1.5L

温度調節と電源はホットプレートと同じ仕組み

電源コードは約1.4m。加熱の温度は80~230℃まで調節可能
 「TSK-8201Y」の大きさは、約26×6cm(直径×深さ)で、仕切られた鍋は半分の容量が約1.5L、両方を合わせると鍋全体の容量は3Lになる。重さは約2.4kgで、同じ大きさの土鍋よりも軽い。電源は差し込みプラグで、コードの長さは約1.4mになっている。

 部品は半分に仕切られた鍋、鍋の外側を覆う本体、強化ガラスの蓋と、蓋の取っ手、スイッチの温度調節器のついた電源コードからなっている。電源スイッチは、ホットプレートと同じ仕組みになっており、ダイヤルで電源のON/OFFと、一番温度の低い80℃保温から230℃の加熱までを調節する。

 加熱中はパイロットランプが点灯し、鍋の温度が設定温度に達したら、加熱を止め、ランプが消える仕組みだ。再び温度がさがると自動的に加熱が始まって、ランプが点灯する。鍋の内側は仕切られているが、両方を同時に加熱するので、片方を別の温度を設定するということはできない。

 仕切りの高さは約6cmで、鍋の高さとほぼ同じになっている。仕切りの形が曲線なので、仕切られた空間はそれぞれ勾玉のような形になり、お洒落な印象だ。鍋の内側は、仕切りも含めて、全体がフッ素コートされている。

 購入時には、蓋と取っ手が組み立てられていないので、ドライバーを使って組み立てる必要がある。最初に組み立ててしまえば、あとは普通のグリル鍋と同じように本体に鍋をセットして、電源コードを差込み口に差すだけだ。

 使い終わって本体から鍋を外す時は、鍋の温度に注意しながら、本体のくぼみに手を入れて外し、斜めに傾けるようにして本体から鍋を引き出す。


自動で温度調節され、2つのスープが混ざらない

 さっそく、キムチ鍋としゃぶしゃぶを作ってみよう。

 気になるのは、二種類の鍋を同時につくると、沸騰したスープが仕切りを越え、味が混ざってしまうのではないか、ということだ。仕切りの片側に昆布と750mlずつの水を入れると、水位は半分より少し上になった。ところがキムチ鍋は、これにキムチとキムチ鍋の素を足さなくてはならない。これで、ずいぶん水位が上り、全体の3/4ほどの高さになる。キムチ鍋には白菜を少なめにして、水位の上昇に気をつけた。


キムチ鍋としゃぶしゃぶをつくる。具材は両方とも同じだ
水を片側に750mlいれると、半分より少し上の水位になる
キムチ鍋には水のほかに、さらに鍋の素を入れるので、もっと水位があがる

 鍋の片側の大きさはちょうど、春菊がそのまま納まる大きさ。仕切りがあっても、おたまもそのまま入れることができた。

 キムチ鍋としゃぶしゃぶの2種類を作ると、スープの色に違いがあって見た目も華やかだ。片側でつくれる量は、ちょうど一人分なので、両方合わせて2人分の量になる。鍋全体の大きさからいうと、もっと容量がありそうな感じだが、鍋の内側だけをみるとそれほど大きくはない。2~3人くらいで囲むと、ちょうどいいだろう。


片側には、春菊がちょうど1本はいる大きさ
沸騰しても自動温度調節が働いて加熱がとまるので、仕切りを越えることはない
キムチ鍋としゃぶしゃぶを作っている様子。スープの色が全く違うので見ていても面白い

 具をすべて入れ終わり、ぐつぐつ煮立たせる。沸騰すると、自動調節で加熱が止まり、ふきこぼれることがなく、味が混ざるようなことはなかった。

 けれども、同じ菜箸やおたまで、両方のスープを行き来していると、付着していた辛子がしゃぶしゃぶの方で発見されたりする。厳密に味を分けたい時は、おたまや菜箸も2つずつ用意した方がいいだろう。

 2種類の鍋物を、同時に調理することができたので、次はまったくちがうものを同時に作った場合も、温度調節がうまくいくのかやってみたい。

 片方で鉄板焼き、もう一方でタラ鍋をしてみる。鉄板焼きで水がはじくのを防ぐため、今回は、鍋から飛ぶ水しぶきでさえも防ぎたい。そこで、スープの量は500mlにする。

 タラ鍋の方には昆布と水をいれ、鉄板焼きの方には油を敷いて野菜を置く。水が沸騰したところでタラ鍋には野菜を入れ、しばらくしてからタラの切り身をいれた。鉄板焼きは、野菜が焼けたところで肉を置く。

 タラ鍋は煮るだけなので、温度の変化にそれほど影響はない。鉄板焼きの様子をみながら、温度を設定する。とはいえ、自動調節機能のおかげで、肉を焼いているときに手を出す必要はほとんどなかった。肉が焼けた頃に自動で加熱がとまっている。細かい温度変化にも対応しているようだ。おかげで、全く違うものを作っている時も、温度の調節に悩むことはなかった。

 鉄板焼きの方は約1分でジュージュー音をさせはじめ、500mlの水は約5分で沸騰するという早さだ。どちらか一方ができるまで、待ったりすることなく、肉と魚を同時に楽しむことができた。


タラ鍋と鉄板焼きを作る 鉄板焼は1分ほどでジュージュー音がしはじめ、500mlの水は5分ほどで沸騰した 【動画】左ではタラ鍋が沸騰し、右では肉が焼けている(WMV形式, 424KB)

おたまはちょうどはいる大きさだ。ただし、水位が低いと使いづらい
 ただ、水の量を500mlにしたので、スープの量が少なく、やや物足りなく感じた。おたまを使う時も、水位が浅いので、先が鍋の底に当たり、掬いづらくなってしまった。

 使い終わった本体と蓋は台所洗剤で水洗いすることができる。鍋は、電源の差込み口に水がかからないように注意して、水洗いする。


お手入れする時は、鍋が冷えてから、本体のくぼみに手をかけてから鍋をはずす 鉄板焼きをした後の鍋 洗剤で水洗いするときれいに落ちた

いろんな味の鍋物を、ちょっとずつ楽しみたい時に

 最後に温度調節がむずかしいチーズフォンデュと一緒に、煮込みハンバーグを作ってみた。まずは両方でハンバーグを焼き、焼き上がったら片方に移してトマトをいれる。もう一方にはチーズフォンデュの材料をいれてコトコト弱火で加熱した。

 煮込みハンバーグに、とろとろのチーズをかけて食べるという算段だ。食卓の上にこのまま置くと見栄えもするし、残ったチーズでフォンデュも楽しめる。フッ素コートしてあるので、チーズが焦げつくこともなかった。


チーズとハンバーグを同時に調理する
まず小さいハンバーグを両方で焼く
片側に移してトマトと調味料を入れて煮込む

もう一方でチーズを溶かす 【動画】溶けたチーズの様子。鍋にこげついていない(WMV形式,672KB)
できあがった様子

 温度調節が簡単で、鍋が吹きこぼれたり、味が混ざる心配はない。特に鍋は、材料を用意するだけで良いという手軽な料理、味付けを変えるだけで2つのメニューが同時に楽しめるのでなんだかお得な感じがする。

 一度に2つの料理、と考えると、まだまだいろんな楽しみ方がありそう。おかずを盛って、食卓の上であたためながら食べるといった、使い方もできる。食事のバランスを考えながら、ちょっとずついろんなメニューを食べたいという人におすすめする。





URL
  EUPA(燦坤日本電器株式会社)
  http://www.tsannkuen.jp/tkj/jsp/tkj_web/TKJMain.jsp?id=2
  製品情報
  http://www.tsannkuen.jp/tkj/jsp/tkj_web/ProdPopWin.jsp?pid=586

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2008/03/13 00:08

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