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家電製品ミニレビュー C3「クラシック コードレスパーコレーター D060」
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~アーリーアメリカンな雰囲気のコーヒーメーカー
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Reported by
清水 理史
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● パーコレーターって??
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「C3 クラシック コードレス パーコレーター D060」。手軽にコーヒーを楽しめる電気式のパーコレーターだ
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はずかしながら、この歳で初めて「パーコレーター」という機器がこの世界に存在することを知った。
それが、このスウェーデンのガービー社製「C3 クラシック コードレス パーコレーター D060」だ。価格はオープンプライスでAmazon.co.jpで14,800円で購入できる。
一見、ステンレス製の電気ケトルかとも思えるようなデザインだが、手軽にコーヒーを楽しむことができる製品だ。
アウトドアを趣味にしている人なら、おそらく半透明になっているフタの部分を見るだけでパーコレーターであることに気が付くかもしれないが、アウトドア用の直火にかけるタイプとは異なり、このD060は電気式、しかもコードレスとなっているのが特徴。
製品は、電源コードと本体との接点が設けられた電源ベースと、ステンレス製の本体という2構成となっており、本体側の下部のプラスチック部分に内蔵されたヒーターで水やコーヒーを加熱するというしくみになっている。
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電源ベースとステンレス製本体の2構成
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電源ベースにセットしたところ
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ちなみに、筆者と同じく、アウトドアにも、コーヒーの入れ方にも、さほど詳しくない方のために紹介しておくと、パーコレーターは加熱した水を内部のパイプを通して循環させることでコーヒーを抽出する機器となる。
詳しくは、後述する実際のコーヒーの入れ方を見てもらった方がわかりやすいが、ポットの水をヒーターで沸騰させると、内部のパイプを通って上部にお湯が到達する。ポットの内部には、あらかじめコーヒーの粉をセットしたトレーがあるので、上部に達したお湯がこのトレーを通過することで、コーヒーが抽出される。そして再びポットへと戻り、このサイクルを繰り返すことでコーヒーができあがるというわけだ。
もともとはアメリカの開拓時代に使われていたそうだが、電気式になり、しかもコードレスになったとは言え、基本的なしくみはそのままなのだから、クラシックという名前の通り、息の長い製品だ。
● 水とコーヒーをセットして放っておくだけ
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持ち手部分が半透明になっているパーコレーター蓋を取り外すと、内部にチューブ、コーヒーかご、かご蓋が現れる
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それでは、実際のコーヒーの入れ方を見てみよう。
本体は、電源ベース、ポット部分、チューブ、コーヒーかご、かご蓋、パーコレーター蓋(すべて取説表記)から構成されている。
1,まずはポットに水を入れる。D060は最大で6杯分のコーヒーを入れることができるようになっており、内部に杯数の目安となる目盛りが2杯おきに刻まれている。この目盛りを目安にして、入れたい杯数分の水を入れれば良い。
2,つづいてコーヒーかごにコーヒーをセットする。こちらも2杯おきに目盛りが刻まれているので、これを目安にコーヒーを入れれば良い。ちなみにコーヒー豆は粗挽きか、中引きを使うように取扱説明書では指示されている。
3,準備ができたら本体のセッティングをする。水を入れたポットの中に、コーヒーチューブを入れて立てる。そのチューブにコーヒーかごを差し込んでポットの内部に固定し、かご蓋、パーコレーター蓋の順番で蓋を閉めればセッティング完了だ。
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内部の目盛りを見ながら抽出したいコーヒーの杯数分の水を入れる
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コーヒーかごにコーヒーを入れる。粗挽きか中引きを使う
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セッティング。まずはチューブを入れる
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コーヒーを入れたコーヒーかごをセット
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コーヒーかごの蓋を閉める
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パーコレーター蓋をセット
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4,最後に電源ベースにポットをセットする。
これであとは放っておけば良い。しばらくすると、プシュという感じで、ヒーターによって加熱されたお湯がチューブを伝って上部に持ち上げられる音がしてくる。よく見ると、半透明になった蓋の取って部分に、このお湯が沸き上がってくる様子が見て取れる。
さらに少し経つと、蓋の部分に沸き上がるお湯が透明から、うっすらとしたコーヒー色へと変化してきて、見る間にどんどん色が濃くなってくる。なるほど、こうしてお湯が循環して、コーヒーが抽出されているというわけだ。
お湯の打ち上げがゴボゴボと激しくなると、本体下部に装着されているランプがオレンジ色に点灯して、完成を知らせる。
そのころには、部屋の中がコーヒーの良い香りで満たされていることになる。
● 味は好み次第、コーヒー粉の処分が手間
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抽出されたコーヒー。若干、色は濃い感じ
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完成したコーヒーをカップに注いで飲んでみると、若干、濃い感じだが、クセがない印象であっさりしている。
パーコレーターはコーヒーにお湯を何度も循環させるため、味や香りはあまり期待できないとされている。苦みや酸味、そして香りと、コーヒーを存分に楽しみたいという人には、もしかすると物足りないかもしれない。
個人的な意見としては、こういった味のコーヒーも悪くないのではないかと感じた。ただ、こればかりは自分で試してみないと判断しにくいので、すでに持っている人を探して、実際に自分で判断してみることをおすすめしたい。
さて、コーヒーメーカーでは味と並んでお手入れが課題となるが、これは難しい判断だ。お手入れ自体は、ドリップ式のコーヒーメーカーなどと比べれば確かに手軽だ。基本的にポットなので、蓋を開けて、内部を取り出して、スポンジでザッと洗えばキレイになる。いろいろなパーツを取り外して、それぞれ洗うなんて複雑さがなく、単純明快で楽だ。
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構成パーツが少ないため、お手入れはさほど手間ではない
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唯一、面倒なのはコーヒーかごに残ったコーヒーの始末
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しかしながら、抽出後のコーヒーの処分は若干面倒だ。コーヒーかごをゴミ箱にトントンとすれば中の抽出後のコーヒーを捨てることができるが、やはりかごの縁や底にコーヒー粉がこびりつくので、これは水洗いをせざるを得ない。
こういったあたりは、さっとコーヒーを捨てられる紙フィルターの方が楽な印象なのだが、この部分さえ気にならなければお手入れは楽と考えても差し支えないだろう。
以上、「C3 クラシック コードレス パーコレーター D060」を実際に使ってみたが、おそらく、蓋の部分にコポコポと沸き上がるコーヒーの様子とか、その味とか、パーコレーターならではの雰囲気が好きかどうかが購入の決め手になるのではないだろうか。
個人的には好みなうえ、そもそも一般的なコーヒーメーカーと比べると場所を取らないのが気に入った。アウトドアとか、カウボーイを彷彿とさせるアーリーアメリカン路線が好みなら、検討してみる価値はある製品だろう。
■URL
Gerby(瑞文)
http://www.gerby.com/
C3(瑞文)
http://www.gerby.com/c3/index.htm
カツデン株式会社
http://www.katzden.jp/
製品情報
http://www.katzden.jp/original/c3.htm
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・ 家電製品ミニレビュー C3「コードレスガラスケトル D040」(2007/09/19)
2008/02/21 00:06
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