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家電製品ミニレビュー
C3「コードレスガラスケトル D040」

~スウェーデン生まれの大型ガラスケトル
Reported by 本誌:正藤 慶一

コードレスガラスケトル D040
 電気ケトルはヨーロッパのデザインブランドの製品が多い。リビングで使うことで多くの人の目に晒されるため、デザインに優れた製品が求められているということもあるだろうが、単純にヨーロッパで親しまれてきた家電ジャンルであることが要因だろう。

 今回取り上げる「コードレスガラスケトル D040」も、海外ブランドの電気ケトルだ。メーカーは、スウェーデンの家電メーカー「Gerby(ガービー)」で、本製品はガービーの調理家電部門を担う「C3」というブランドから発売されている。

 Gerbyのホームページを見ると、C3のほかにも、ドライヤーやシェーバーなどの理美容家電を取り扱う「BaByliss(ベビリス)」、高級エスプレッソメーカーで知られる「La Pavoni(ラ・パヴォーニ)」ブランドの製品も取り扱っている。さらに、調理家電ブランド「Cuisinart(クイジナート)」や、業務用/家庭用のコーヒーメーカーブランド「Saeco(サエコ)」など、日本でも有名なブランドの名前も見える。

 中には、AV機器でおなじみの「KENWOOD」の名前も見えるが、リンク先にはミキサーやブレンダーなどの調理家電ばかり。あれ、KENWOODって生活家電もやっているんだ、と一瞬思ったが、ロゴが日本で知られるものとはちょっと違っている。調べてみると、これはイギリスの家電メーカー「KENWOOD」。同名だが、日本のケンウッドとは異なるメーカーだったのだ。

 ……余談が過ぎたので、ここで製品に話を戻そう。D040は、製品名に“ガラス”とあるように、ポットには透明のガラスを使用している。容量は1.7Lで、電気ケトルとしては大容量の部類に入る。このクラスでガラスを採用しているのはなかなか珍しい。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでの購入価格は7,670円だった。ちなみに、日本ではカツデン株式会社が販売を行なっている。


本体下部の「C3」のロゴ
ポットには耐熱ガラスを採用

 本体サイズは、230×175×290mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.1kg。外見は、容量が多いだけあってかなり縦長だが、透明と白のシンプルなカラーリングを、全体的に丸みを帯びた外見は、なかなか愛らしいものがある。本体下部は太く厚いが、それだけに安定感はある。

 繰り返しになるが、ポット部にはガラスを使用する。樹脂製のケトルでは、プラスチック特有のニオイ移りを気にする人も少なくないが、その心配もなさそうだ。

 本体上下部と取っ手部は、白いプラスチックの素材を採用。この部分は、本体が倒れた場合に、上部と下部のみが地面に触れ、ガラスが床に当たらないような役割も担っている。ガラスはかなり頑丈にできているので、普通に使用している限りは割れることもなさそうだが、一度割れてしまうと危険なもの。なかなか気づきにくいが、いざというときに役に立つ配慮だろう。

 湯を沸かす際は、付属の円形の台座からはえる電源コードをコンセントに挿し、台座の上にポットを載せて、取っ手下部のスイッチを下げてONにする。台座は本体と同じ白いプラスチック製で、真ん中のコネクタがポット下部のコネクタと合わさることにより、電気が本体に供給される。電源が入ると、スイッチ部がオレンジ色に光って、通電を知らせ、沸騰が完了すれば、自動でスイッチがOFFになる。このあたりは、一般的な電気ケトルとまったく変わらない。


本体が倒れても、ガラス部が床に直接当たらない設計 台座の電源コードをコンセントに挿し、ケトルをその上に載せて沸かす 取っ手下部にあるスイッチを下げて、電源をONにする。稼動中は、スイッチがオレンジ色に光る

本体上部。フタは内部のスイッチを押して開ける。取り外しは不可 フタを開けたところ。フィルターは取り外しできる

 ここで、ポットに1Lの水道水を入れて沸かしてみた。ワットチェッカーで消費電力を測定すると、1,220W前後を示している。表面がガラスなので、ポット内がボコボコと泡を出して沸いている様子が見えるのが楽しい。4分50秒後に、自動でスイッチがOFFになった。電力量は0.1kWhだったので、電気料金の目安は約2.2円といったとろか。容量MAXの1.7Lで沸かしてみると、ちょうど8分だった。電力量は0.15kWhで、こちらは約3.3円の計算となる。

 沸騰後の本体の温度を測ると、ガラス表面では88.5℃と熱いが、取っ手部分は33.3℃。取っ手と本体の間隔も広いので、熱はそれほど手に感じない。太くがっしりとしたつくりで安定感もあるので、1.7Lでもしっかりと持てる。取っ手の中央部がくびれているので、手の小さな女性でも持ちやすいだろう。大きさのわりには、注ぎにくいということもなかった。


【動画】ガラスなので、沸騰中のようすも良く見える(WMV形式,約2.3MB) 沸騰後のポットの温度は約88度。当然だがとても熱い 一方、取っ手部は約33℃。手にとっても熱くない

消費電力は1,220W程度
取っ手は中央部がくびれているので持ちやすい

 ただ、本体は30cm近い高さがあるので、そこにあるだけでかなりの存在感がある。また、最小容量は500mlなので、1人分のコーヒーやお茶を淹れる際には、少々容量が多すぎるかもしれない。購入される場合は、用途や自宅のテーブルのサイズを一度確認しておきたい。

 1.7Lサイズではあまり見られないガラスの採用や、持ちやすくガラスが割れにくいデザインなど、なかなかに見所のある製品だ。大容量のケトルの購入を検討している人は、候補の1つに入れておくべき一品だろう。





URL
  Gerby(瑞文)
  http://www.gerby.com/
  C3(瑞文)
  http://www.gerby.com/c3/index.htm
  カツデン株式会社
  http://www.katzden.jp/
  製品情報
  http://www.katzden.jp/original/c3.htm

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2007/09/19 00:00

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