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家電製品ミニレビュー
ケンコー健康測定器具3種を試す

Reported by 西谷 有人

 人間、生きていれば誰しも避けられないのが「肥満」という問題。

 かくいう私も、自分は生来太らない体質だと思い、自堕落な生活を続けていたのだが、30代も半ばにさしかかる頃から、下腹部がぽっこりと膨らんできてしまった。

 このままでは、いわゆる「中年太り」になってしまう! このままではヤバい! という思いで購入したのが、ケンコーの体脂肪計「KHB-001」と、体脂肪計&カウンター「KHB-012」である。ついでに、テープメジャー「KHB-008」も購入してみた。メーカー希望小売価格はオープンプライス。楽天市場での購入価格は「KHB-001」が980円、「KHB-012」が1,890円。テープメジャー「KHB-008」は263円だった。


体脂肪計「KHB-001」を試す

KHB-001の本体。液晶表示パネルは大きく、実際にはこの写真の印象よりも見やすい。携帯時計としても使いやすいだろう
 まずは、「KHB-001」の方から使ってみよう。第一印象は、まず驚くほど小さいということ。手のひらに乗るくらいのサイズである。デザインもすっきりとまとめられ、液晶パネルの数字も大きくて見やすい。ただしバックライトはついていない。本体の左右端にある銀色の部分が、体脂肪測定用の電極だ。今回購入したのは白だが、カラーは3色の中から選ぶことができる。また使用電池として、CR2025ボタン電池が1個、付属している。

 搭載されている機能は、時計、アラーム、そして体脂肪測定の3つ。本体上部の「MODE」ボタンを押すことで切り替える。

 体脂肪測定の前にまず、自分の身長、体重、年齢、性別を入力する。このデータは1番から8番まで、8人分を記憶できるため、家族や職場の同僚などで共用することもできるだろう。データ入力には、本体正面右半分のカバーを右にずらすことで現れる「▲」「SET」「▼」の3つのボタンを使用する。

 入力が終わったらカバーを元に戻し、本体上部の「ST」ボタンを押す。すると画面表示が「--:--」となるので、本体の両端にある電極に左右の手の親指が当たるように持ち、やや強めに親指を押し付ける。あとは5秒ほど待つだけで、体脂肪の測定が完了するというわけだ。はたして自分の体脂肪率は!? 緊張の一瞬である。


体脂肪計としては驚くほど小さい本体。左に置いているのはテープメジャー「KHB-008」 操作スイッチは本体カバーの下に配置されている。誤作動防止の目的もあるのだろうが操作しずらい 体脂肪の測定中。測定は左右の電極を親指で押さえるだけで、とても簡単だ。表示下の5つのシルエットの1つが点滅し、肥満度を警告してくれる

 体脂肪値はパーセントで表示されるほか、肥満度の目安も5段階で表示される。普段から「自分は太っていないはず!」と思い込んでいる人も、いやおう無しに現実に直面させられるのである。なお、先般入力した個人データは、この肥満度を計測するためのもの。つまり、データを入力しなくても、体脂肪値の計測は可能である。

 時計とアラーム機能も搭載。アラームは、設定した時刻に毎日鳴るという形であり、時刻のセットはカバー内の「▲」「SET」「▼」ボタンを使用する。

 使ってみた実感としては、小さくジャマにならないデザインが最大の魅力だと思う。またボタンも、生活の中で誤って押されることの少ないように配慮された設計となっている。カバーに隠されていない本体上部のボタンも、指先で強く押し込まないと作動しないようになっているので、カバンの中に常に放り込んでおくような使い方をしてもまったく問題ない。

 本体の左端には穴が開いており、手持ちのストラップを着けることも可能である。この小ささと誤操作に配慮された設計も、ストラップを付けた状態での使用を考えてのものだろう。

 難点としては、誤操作防止の代償として、ボタンがやや押しにくくなっていること。特にカバーの下の3つのボタンが使いづらい。ただしこれらは、時刻や体脂肪測定データの入力のみに使うものであり、使用頻度はあまり高くないので、大きな問題にはならないだろう。


体脂肪計&カウンター「KHB-012」を使ってみる

体脂肪計&カウンター・KHB-008。KHB-001とあまりサイズは変わらず、液晶表示はさらに大きい。ただしボタンの誤操作防止は特に考慮されていないようで、この点ではKHB-001の方に分があるだろう
 次に、同じくケンコー製の体脂肪計&カウンター「KHB-012」を使ってみた。「KHB-001」と同様に、時計、アラーム、体脂肪計機能を搭載しているのに加えて、さらに歩数計とペーサー(ジョギング等の際に、一定のテンポでビープ音を発する機能)がついているという充実した仕様だ。

 本体は、こちらも負けず劣らず小さくて軽い。液晶パネルにはバックライトが無いが、見やすさは上々だ。本体下には5つの操作ボタンが並び、裏面には服のバックルなどに固定するためのクリップがついている。また使用電池として、LR-44が2個、付属している。

 体脂肪の測定方法は、「KHB-001」とまったく同じ。とても簡単に測定でき、また肥満度を5段階で表示してくれる点も同じである。唯一の違いとして、使用単位をメートル法とヤードポンド法から選択できるという点が上げられるが、日本国内のユーザーにとっては、ほとんどメートル法だけで使用するだろうから、あまり意味があるとはいえない(輸出を考慮しての仕様だろう)。

 時計、アラームの機能も、「KHB-001」と同様。KHB-001と比べるとボタンが押しやすく、時刻のセットがしやすいという点は嬉しいところ。

 そして、本商品の最大の魅力が歩数計機能。本体を軽く振ってみると、カチカチという音とともに、表示されたカウントが増えていく。これを身に着けて外出すると、その日歩いた歩数に加えて、歩行距離と消費カロリーまで表示してくれるのだ(ただし、歩行距離を正確に表示するためには、あらかじめ歩幅を入力しておく必要がある)。

 自転車、車、鉄道など、さまざまな移動手段を使う我々にとって、「今日はずいぶん疲れたなー」という体感と実際の運動量は、往々にして一致しないもの。だがこれがあれば、日常生活の中での移動距離と消費カロリーを、正確に把握できるのである。


歩数計モード。歩数(STEP)のほか、移動距離や消費カロリーも表示できる。「UP」か「DOWN」のボタンを長く押し続けると、カウントはリセットされる
体脂肪計測完了の図。左上の「1」はユーザー登録番号(8人まで登録可能)、右上の14.2%が体脂肪率。左下の「AGE39」は私の年齢である
ズボンのウエストに装着した状態。服で隠してしまえば、着けていることは誰にもわからないだろう

 さらに、一定感覚で「ピッ」というビープ音を鳴らしてくれるペーサー機能も搭載しており、ジョギング等のお供に最適である。


本体裏面のクリップ。プラスチックの弾性でホールドするだけなので、激しく運動する場合などは落っことしてしまうのではないかと、やや不安も残る
 個人的に、この「KHB-012」は、「KHB-001」以上のお気に入りとなり、毎日愛用している。ただし難点もある。

 一番残念だったのが、ペーサー機能が「一分間に60回、80回、120回、240回」の4通りしか選べないという点だ。自分なりのペースで運動したいのに、この4つでは微妙にテンポが合わないということもあり、結果として本品のペーサー機能は非常に使いづらいものとなっている。自在にテンポを設定できるようになっていれば良かったのに、と残念でならない。

 また、本体裏面には大きめのクリップがついており、これでベルト等に固定するようになっているのだが、はたしてこのクリップ、どのくらい信用できるものだろうか。とりあえず、普通に日常生活を送る分には問題はなかったが、これを着けて運動をするとなると不安は否めない。自分なりにポーチを用意してしっかり体に固定するなどの工夫をしたほうがいいのかもしれない。


気になる体脂肪のズレ

 それから両方に共通して、どうしても気になって仕方ないのが、計測するタイミングによって体脂肪の数値が大きく異なること。同じ日でも、2~5%程度の違いが生じてしまうのである。

 この件について、ちょっと調べてみた。そもそも体脂肪計とは、体の2カ所(今回紹介した商品では両手の親指)の電気抵抗値を測定して、その値を体脂肪率として表示するというしくみである。

 人間の体には、多量の水分が含まれ、高い通電性を示すのだが、体脂肪は比較的通電性が低い。よって、電気抵抗値から体脂肪率を算出できるというわけだ。

 しかし、この方式は計測するタイミングやコンディションによってばらつきが生じやすい。たとえば飲食後は、体に水分がたくさん入ったばかりのため、体脂肪率が低く表示されやすい傾向がある。

 したがって、一度の測定値を信じ込むのではなく、時間を置いて何度か測定し、その平均値を自分の体脂肪率と考えるべきだろう。また、測定の際には親指に、汗などの水気が付着しないように、よく拭ってから計測するようにしたい。

 また両方とも、測定値は平均的な人を対象としており、10歳以下と70歳以上の人、ボディビルダーやスポーツ選手は、正しい計測値は出ないという仕様になっている。


テープメジャー「KHB-008」

テープメジャーKHB-008。こうして見ると、何の変哲もない巻尺のように見えるが……
 最後に、これは家電製品とは言えないが、同じく健康測定器具シリーズのテープメジャー「KHB-008」をご紹介しよう。体脂肪計と共通の形式番号がついているが、これはなんのことはない、単なる巻尺である。

 ただし、巻き尺の表面には、男性用として85センチ以上、裏面は女性用として90センチ以上が、警告を示すオレンジ色で塗られている。ウエストが、この数値以上だと要注意というわけだ。使用者に冷酷な現実を突きつけてくれるアイテムであり、肥満に対する危機意識とダイエットへのモチベーションを保つためには絶好である。


ウエストの警告値(男性85センチ、女性90センチ)以上は警告のオレンジ色になっている メジャーの全長は150cm。これが200cmまで対応していたら身長の測定も可能になる

 これらのアイテムを実際に試してみて、自分は立派な標準体型であり、特に肥満の危機はないということが明らかになった。ほっと胸をなでおろしている次第である。

 しかしながら、服を脱いで鏡を見ると、そこにあるのはまぎれもなく油断した下腹部。体脂肪計は体全体の体脂肪率を計測するものなので、下腹などの局所的なコンディションは反映されないのだ。

 安心している場合ではない。「KHB-008」の歩数計機能を活用し、もっともっと日常生活の中で積極的に歩く習慣をつけなければと、自らを戒めているところである。





URL
  株式会社ケンコー
  http://www.kenko-tokina.co.jp/
  製品情報KHB-001(PDF)
  http://www.kenko-tokina.co.jp/h_and_b/H&B_p1.pdf
  製品情報KHB-012.KHB-008(PDF)
  http://www.kenko-tokina.co.jp/h_and_b/H&B_p2.pdf
  ビューティー&ライフ関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm

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2008/02/07 00:06

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