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家電製品ミニレビュー
テスコム「TKE1000」

~保温機能が付いた電気ケトル
Reported by 本誌:伊藤 大地

テスコム「TKE1000」
 都内の大手量販店を定期的にウォッチングしていると、データやリサーチなどとは別の次元で、「ジャンルの勢い」というものを感じることがある。そんな中でも、電気ケトルは最も勢いを感じるのジャンルの1つである。

 電気ケトルはケトル、つまりヤカンという名が語るように、お湯を沸かすための器具だ。よく、電気ポットとの違いを訊かれることも多いが、ごく簡単に言えば、電気ケトルはお湯を沸かすためのもの、電気ポットは沸かしたお湯を貯めておくもの、といった位置づけだ。

 私のように、「朝、紅茶やコーヒーを飲んで、あとは夜、帰宅してから寝る前に紅茶を1杯」というような生活スタイルの場合、常に大量のお湯を貯めておく電気ポットよりも、電気ケトルの方が都合がよい。電気ケトルは一気に大電流をかけて沸かすため、時間も数分しかかからないし、なにより省エネだ――と割り切って使っていたつもりなのだが、保温機能が欲しいこともある。

 たとえば、料理に使う時。電気ケトルは一度、沸かした後は勝手に電源が切れてしまう。前もってお湯を用意するためには、使うタイミングに合わせてお湯を沸かさなければならない。

 朝の忙しい時間帯もそうだ。すぐに沸くとはいえ、2人分、3人分のお湯を沸かすのには数分かかる。その数分でも貴重なのが朝だ。できれば、食事の用意をしている間にお湯を沸かしておき、食後、どのタイミングでもお茶が淹れられるようにしたい。

 総合すると、電気ケトルの手軽さと、電気ポットほどではないにしても、簡易的な保温機能。この2つがあれば、かなり用途も広がるのではないか。探してみると、すぐに見つかった。テスコムの「TKE1000」である。希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの購入価格は6,980円だった。

 このケトル、保温できるのが最大の特徴だが、デザインも個性的だ。鏡のように反射するガラスで覆われた本体は、「デザイン家電」と呼んでも決して違和感はない。このガラス、ただ反射するだけかと思ったが、そうではない。反射しながらも、うっすらと中が見える半透明になっていて、水の容量がわかるようになっている。実用性とデザインのバランスがうまく取れている印象だ。


表面は反射するものの近くによるとうっすらと中が見える 注ぎ口とフタ部分。フタを開けるときはシルバーの取っ手部分を持って開ける 開口部は大きめにできているので手を中に差し込んで洗うこともできる

フタを開けた様子。奥のコードが透けて見える 本体の保温スイッチをいれると赤く点灯する

 実際にお湯を沸かす前にざっと仕様をおさらいすると、最大容量が1.7L、最小容量は500mlで、ケトルとしては大きめの部類に入る。定格消費電力は1,300Wだ。

 使い方はごく簡単で、ポットに水を注ぎ、ポットを台座に据えたら、取っ手の下にあるスイッチを押せばOKだ。500mlの水を実際に沸かしてみると、約4分かかった。沸かしている最中の消費電力はおよそ1,170W。沸かし終えるまでに使用した電力量は0.07kWh、概算の電気代は約1.54円となる。まぁ、お湯を沸かす機能に関しては、至って普通、といったところだろう。


お湯を沸かしている最中の消費電力は約1,170W 本体表面はガラス製なのでお湯を沸かした直後はかなり熱くなる フタ部分の温度も50℃を上回っていた

 電気ケトル全般に言えることだが、1,500Wまでという電気製品の制限と、ケトル自体のシンプルな機構を考えると、お湯を沸かすのに必要な時間、エネルギーに関しては商品間に性能差はほぼない。

 ではどこに差が現われるかというと、デザインや扱いやすさ、洗いやすさ、安全性、といったところになる――というのが従来だった。

 ところがこの製品には、保温機能がある。

 保温機能のON/OFFは、ポット底部近くにある赤いスイッチで切り替える。使い方としては、お湯を沸かした後、スイッチを入れる、というのが一般的だろう。もちろん、保温スイッチを入れたまま、お湯を沸かすことも可能だ。


湯沸かしスイッチは取っ手の下にある。写真はOFFの状態 ONにするときはスイッチを下に切り替える

保温時でも50W前後の電力は必要
 ワットチェッカーで保温時の電力推移を見てみると、スイッチを入れている間、常時60W程度の電流を流し、中のお湯が冷めるのを防いでいるようだ。ポットの中に入っているのが、沸かし立てであろうと、水であろうと消費電力は大きく変わらない。水温センサーで細かく制御しているわけではないようだ。

 最新の電気ポットでは、魔法瓶構造など省エネ技術を用いることにより、保温時の消費電力は約10W程度。このことからも、長時間保温しておくための製品ではなく、料理の間とか、お茶を飲むまでの時間とか、分単位で保温するための付加機能という位置づけがよくわかる。

 この製品を選ぶかどうかは、この保温機能をどう捉えるかがポイントだ。「電気を食う保温なんていらない、中途半端だ」と思うか、「10分間でも温度を維持できれば十分」と思うかで、大きく評価は分れるだろう。私は冒頭に述べたとおり、その「数分間」の猶予が欲しい、後者のタイプである。保温の電気ポットか、沸かすだけの電気ケトルか、なかなか割り切れない人もいるだろう。そういう人に、貴重な「折衷案」としてお勧めしたい一品だ。





URL
  テスコム株式会社
  http://www.tescom-japan.co.jp/
  製品情報
  http://www.tescom-japan.co.jp/products/kitchen/metal/tke1000.html

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2008/02/05 00:05

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