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家電製品ミニレビュー
ナショナル「くるくるドライヤー EH8522-R」
~髪をセットしながらもしっとりを実感できるブラシ付きドライヤー
Reported by 本誌:阿部 夏子
ナショナル「くるくるドライヤーEH8522-R」
私が中学生だった10年以上前まではドライヤーは髪が傷む原因の1つで、自然乾燥が一番良いというのが定説だった。それが最近ではイオン機能を搭載した高級ドライヤーを使うことで髪がキレイになると話題になっている。ドライヤーに1万円以上かけるということ自体私にとっては勇気がいることなのだが、思い切って試してみた。
ヘアーケアができるドライヤーは色々なところから出ているが、中でも定評があるのがナショナルの製品だ。その中で、今回は昨年11月に発売されたたばかりの「くるくるドライヤーEH8522-R」を選んだ。ブラシがついているタイプのドライヤーだ。メーカー希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpで13,110円で購入した。色はレッドとホワイトのほかにゴールドの3色。今回は赤を選んだ。
到着した製品は私がイメージしていたものよりかなり大きめ。本体サイズは100×150×330mm(幅×奥行き×高さ)。くるくるドライヤーは以前にも使ったことがあるが、それに比べると大きさが1.5倍はありそうだ。特徴的なのは本体の形。菱形のようになった持ち手部分から本体全てが流れるような流線で形作られている。ボディの色は深みのあるワインレッドで塗装ひとつとっても高級感が感じられる。
本体サイズは100×150×330mm(幅×奥行き×高さ)でやや大きめな印象
本体は流れるようなラインで形作られている
本体の形態や、色から高級感が感じられる
本体裏側。菱形のような特徴的な形
裏側にあるホコリがたまりやすいフィルター部は取り外し可能で、お手入れも簡単
黒いパッケージの中には、ドライヤー本体のほかに2つのブラシ、収納袋が内装されていた。使用時には、どちらかのブラシを本体に取り付けて使用する。ブラシの取り付けは簡単。ドライヤー本体の接続部にあるツメにブラシの凸を合わせるようにしてはめる。カチっと音が鳴るまではめ込めば完了だ。ブラシを外す時はドライヤー本体にある、ボタンを押してブラシを引き抜く。
製品パッケージ
パッケージ側面にはナノイー効果についての注意書きがある
左から付属の収納袋、本体、フリーロールブラシ、ブローブラシ
吹き出し口
本体側面にあるブラシを外すときに押すプッシュボタン
収納袋にしまった様子
ブラシの種類は、ブローブラシとフリーロールブラシの2種類。ブローブラシはストレートヘアーに、フリーロールブラシはゆる巻きやカールヘアーを作りたい時に使用するという。フリーロールブラシは、太さを4段階に変えることが出来る。ブラシの上部分にある可変ボタンを押しながら、上のツマミをまわすと直径25/30/35/40mmの4段階に太さを変えられる。
ブローブラシ
ブローブラシ、背面
フリーロールブラシ
一番太い40mmにしたところ
ブラシのうえにあるボタンを押しながらツマミを回して太さを変える
この製品の一番の特徴はなんといっても「ナノイー」が搭載されていることだろう。ナノイーとは「高電圧をかけられた水が分裂してできた、電気を帯びた微細な水」だという。と聞くと、水を補給する必要があるのかなと思ってしまうがこの製品は空気中の水分をペルチェ素子で取り出してナノイーを生成するので、水の供給は必要ない。が、低温・低湿度の環境の場合空気中の水分が集めにくくなるためナノイーが発生しない場合もあるというので、冬場は使用環境に気を使う必要があるかもしれない。
そもそも髪はプラスに帯電しやすい性質で、そこにマイナスの電気を帯びたナノイーが引きつけられ髪に水分を浸透させるのだという。傷んだ髪でも内側から潤すことができるのでヘアケアーに有効とされている。
本体中程に「ナノイーチャージパネル」というのがある。これは、ナノイーを髪に当てたときに崩れる電位のバランスを整えるためについているもので、本体を使う時にはこの部分を握って使うと、ナノイーがより有効にでてくるものだ。ただ、「ナノイーチャージパネル」があるのは持ち手の部分なのでそれほど意識しなくてもパネルを握って使うことになりそうだ。
ナショナルの「nanocare(ナノケア)」ブランドの製品だ
ナノイーの噴出口
本体中ほどにある「ナノイーチャージパネル」
パネルは意識しなくても握れる場所にある
スイッチ類は本体右側面に配置されている
スイッチ類は本体右側面に配置されている。一番上にあるのが、ブラシを取り外すときに押す「プッシュボタン」。次にあるのが「電源スイッチ」だ。「DRY/SET/OFF」と3つの位置があり、ここで風量を調節する。「DRY」は髪を乾かすときに選択するもので一番風量が強い、「SET」は、髪をクセづけする時に選ぶモードで風量が弱い。一番下が「風温切り替えスイッチ」だ。これは「HOT/COLD」の2種類の切り替えで、温風と冷風を選択できる。髪を温風で乾かして、そのあとに冷風でセットするようにするとセットが長持ちするという。
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髪が乾く定義が違った
髪をとかしながら乾かすことができるのは思っていたよりも便利だった
さっそく使ってみた。私は髪がロングのストレートなのでまずは「ストレートブラシ」を本体にセットしてスイッチを入れた。電源を入れるとかなり大きな音がする。ドライヤーをかけながらテレビを見るのは難しい。
ブラシが付属するタイプのドライヤーを使うのは久しぶりだったが、髪をとかしながらドライヤーをかけられるのは思ったよりも便利だ。髪が長いとどうしても絡まってしまうので、ドライヤーをかけた後はブラッシングを別にしなければならない。というか、正直に言おう、めんどくさくてそのままにしてしまうことが多かった。そうすると次の日の朝の髪はぐしゃぐしゃでブラシがまったく通らないヒドイ状態になる。
さて、洗髪後、タオルドライをしただけの状態で乾かし始めたのだが、時々髪を触って確認してみてもなかなか乾く気配がない。おかしいなと思いながらも作業を続けて、15分くらいたった時、少しイライラしながらさすがにもう良いだろうと思い作業を中断した。評判のいいドライヤーのはずなのにこんなに乾くのが遅いなんてと思いながら、髪を触ってみると、しっとりとした手触り。髪はしっかり乾いているのに、しっとりとしているのだ。本当に驚いた。
乾かないと思っていたのは、私の認識が間違っていたからだった。つまり、今まで私はドライヤーを使って乾かした髪はパサパサしているものだと思っていた。髪がパサパサしてきたら、髪が乾いてきた証拠だと思ってドライヤーを止めていた。この製品を使って髪を乾かすと髪が乾いてもパサパサにならない。そのせいで私は、いつまでも乾かないと勘違いしていたというわけだ。
いつもどうりシャンプーをしただけなのにEH8522-Rを使って乾かした髪は、とにかくしっとりとしている。その仕上がりは特別なコンディショナーを使ったようで、これは売れるだろうなと一人で思わず納得してしまった。今までこのドライヤーを使ってこなかったのが悔やまれるほどだ。
この製品のすごいところは髪のしっとり感が一日中持つというところにもある。過去にカラーリングやパーマを散々やってきたせいで、スカスカになってしまっていた私の髪にハリが出てきたのだ。ワックスやスタイリング剤をつけていない状態でも髪が広がることもなく、一日中しっとりとした手触りが続いた。
この製品の場合は髪をとかしながら、さらに潤いも与えながら、髪を乾かすというのだから、ブラッシングやトリートメント剤を別にする必要がない。私のようなめんどくさがりな人間には向いている。
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フリーロールブラシを使ってみる
基本的にはほぼ毎日ストレートヘアーにしているのだが、たまには髪をカールさせてみたい時もある。ということで、次にフリーロールブラシを使って髪をスタイリングすることに挑戦してみた。シャンプーした後の髪を、まずはストレートブラシを使って乾かす。そのあとに髪の毛先1/3だけにスタイリング剤をかけて、毛先だけをカールする。
まずは、太さを変えずに直径25mmのまま使ってみた。スイッチは風温は「HOT」にして、風量は「SET」に設定する。髪の毛先、15cmほどをブラシに巻き付けるようにして内側に巻き込む、そのままスイッチを入れて6秒ほどそのままにした後に、今度は風温を「COLD」にしてそのままさらに7秒ほど立った後に、ブラシを外す。すると、毛先に自然な内巻きカールができた。
髪をブラシに巻き込むようにして内側にカールさせる
自然な内巻きのカールがついた
私も含めてカールヘアーを作るというと、ヘアーアイロンや、ホットカーラーで作るという人が多いと思う。私自身もそうしてきたが、今回改めてドライヤーでカールを作ってみるとアイロンやカーラーに比べるとより自然なカールができて、失敗も少ない。温風と、冷風を使い分けてきっちりブローすることでナチュラルなカールでも長持ちさせることができた。
この自然さならば髪にボリュームを出すのにも向いているかもしれないと思い、次にブラシの太さを変えて頭頂部(トップ)の部分にボリュームを出すクセをつける。ブラシの上の調節ボタンを押しながらツマミを回して太さを一番太い40mmに変える。ブラシの中程部分だけが盛り上がる面白い形状だ。上頭部の髪を一束とって根本部分からブラシに巻き付ける。スイッチをいれて先ほどと同じように、「HOT」から「COLD」に切り替えながら施術してかかった時間は20秒ほど。
フリーロールブラシの上のツマミを回して、太さを変える
ブラシの中程部分だけが盛り上がる面白い形状
頭頂部の髪を根本から立ち上げるようにして巻き込む
ブラシを外すとトップに自然なボリュームができた。トップにボリュームを出すヘアースタイルは最近流行している髪型の1つだ。私は今までトップにボリュームを出したい時はホットカーラーを使っていたがとにかく時間がかかっていた。まずカーラーを温めるのに10分、髪に巻いてからさらに10分。今回の製品を使えばそれが20秒で済んでしまう。準備に時間がかからないというのも大きな魅力だ。
クルクルの巻き髪や、キッチリとしたカールヘアーを作るのには向いていないが日常の中でのヘアーセットには充分有効活用できそうだ。
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ドライヤーのイメージがくつがえされた
これまでも色々な家電製品をレポートしてきたが、その中でも今回のドライヤーは過去最高の衝撃で革命的な製品だとさえ感じる。高いドライヤーなんてと、思い続けてきたが高い値段を出す意味は充分にあると思う。毎日使っているが、髪がキレイに丈夫になってきたのを実感している。たまにあまりにも疲れていて以前のように髪を乾かさないまま寝た次の日など、髪の質感が違っているのがすぐにわかる。
というわけで、とても満足して使っているのだが、1つだけ残念なのが収納だ。本体は大きめで洗面所のドライヤー設置場所にはとても収まらない。出しっぱなしで置いておけるような、本体をセットできるスタンドなどが付属しているとさらに良かった。
髪を乾かしながら、ケアできて、その上セットまでできるので忙しい朝にピッタリだ。これまで髪に特別な気を使ってこなかった人にこそお勧めしたい、最新の技術を実感できるドライヤーだ。
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URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EH8522
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http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm
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2008/01/28 00:00
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