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家電製品ミニレビュー
ナショナル「ナノケア EH5442」

~乾きが早くなった髪がサラ・ツヤになるドライヤー
Reported by 西村 敦子

“サラ・ツヤ”になれる「革新的なアイテム」がバージョンアップ

 すでにいろいろな製品が十分に改良され尽くされている家電製品の分野では、「革新的なアイテム」とまで言える製品は少ないと思いますが、昨年発売されたナショナル「ナノケア」シリーズのドライヤーに関しては、効果の高さがすばらしくて、私にとっては久々の「革新的なアイテム」でした。

 半信半疑で前モデルの「ナノケア EH5441」を買ってから1年弱、使い心地に満足していたので、新製品「ナノケア EH5442」が出ると聞いても「それほど改良点なんてあったかな」と思ったぐらいなのですが、さっそくチェックする機会に恵まれたので、旧モデルとの比較を中心にレポートしたいと思います。メーカー希望小売価格はオープンプライスでAmazon.co.jpでの購入価格は19,800円でした。


ナショナル「ナノケア EH5442」 「ナノケア EH5442」本体と、付属品一式。前モデルと同じく「置き台」が付属するほか、背面を掃除するための「掃除ブラシ」、部分的にセットするための「セットノズル」も付属します

さらに大きく!? 迫力のある流線型のドライヤー本体

 「ナノケア EH5442」を箱から取り出した瞬間の印象は、「あれ、さらに大きい?」というもの。前モデルも一般的なドライヤーから比べると十分大きめだったのですが、新モデルはさらに一回り大きくなったようです。ただ、重量は前モデルの605gから600gにむしろ微減しているので、使うときに重すぎるようなことはありません。

 また、このナノケアを愛用しているユーザーにとっては、サラ・ツヤの効果が高いかどうかが最大のポイント。多少大きくても効果が高いなら異論ありません。ただし、はじめて買ったのがこのモデルだと、最初は「うわ、大きい!」と感じるかもしれませんのでご注意を……。


旧モデル「ナノケア EH5441」(左)と、新モデル「ナノケア EH5442」(右)。旧モデルよりもひとまわり大きく感じます 立てて比べてみると、全体的にやはり新モデルの方が長いのがわかります

 本体のデザインは基本的に前モデルの流線型のイメージのまま。吹き出し口近くに半透明で切り替えられた部分が追加されてさらにシャープな雰囲気が出ていて、なんだかスポーツカーや航空機を連想させます。カラーリングも前モデルの「オレンジ」、「シルバー調」、「白」の3色から、「ゴールド調」、「赤」、「白」の3色に変更され、より高級感が増したいわゆる「高級家電」のような色調になりました。特に今回試した「赤」の場合、少しラメの入った車の塗装に使われるようなしっかりした色合いで、あまりの存在感に、すでにドライヤーじゃなくて別のものみたいだなぁとしみじみ見入ってしまいました。


送風口近くは透明の切り替え部分があってデザインのポイントになっています 「赤」の質感は、車の塗装を連想させるラメ感のあるカラーです

付属の「置き台」に置いて後ろから見たところです。流線型のデザインが際だっています 上から見たところ、とても存在感があります

nanoe関連の“機能”をより使いやすくなった

 前モデルからの主な変更点は、髪をサラ・ツヤにしてくれるnanoe(ナノイー)の発生元である「ペルチェ式 nanoeシステム」が改良されて、nanoeの発生量が約20%アップしたこと、温風の噴出し口が「速乾ノズル」に改良されて乾燥スピードが約30%アップしたこと、そしてnanoeをON/OFFできる「nanoeスイッチ」がついたことの3つ。

 nanoeの発生量がアップしたことは、乾燥させてみると一度で実感できます。以前にも増して「しっとり感」がアップして、その分キューティクルが整って光っているのがわかります。寝る前に乾燥させて、翌朝起きたときにもしっとり感はそのまま。

 また、細かな部分では、nanoeの発生中は「nanoeランプ」が点灯するようになったことと、ほこりがつきやすい背面のカバーが「着脱式フィルター」になって手入れしやすくなったこと、取り外し可能な「セットノズル」が付属したこと、などがあり、全体的に「使い勝手がさらによくなった」と感じました。細かいデザイン1つでも、nanoeを放電する「nanoe CHARGE」がどのあたりかわかりやすくなっていたりと、かなり細かい部分まで見直されているなと感じました。


ペルチェ素子は紡鐘形状になりnanoeの発生量が約20%アップ 髪は普段プラスに帯電しやすく、マイナスであるnanoeはそこへひきつけられます。しかし、nanoeを多く付着させて体にマイナスがたまりすぎると、プラスが足りなくてnanoeがそれ以上付着しなくなるので、「nanoe CHARGE」を手で握ることで、体にたまったマイナスの電気を放電してやります

 なかでも、nanoeをON/OFFできる「nanoeスイッチ」については意外でした。考えてみるとnanoeの効果が高いほど全体的に髪がしっとりまとまるので、髪の量が少ない場合や、髪が細い場合はしっとりしすぎて、もっとふっくら広がってほしいという場合も考えられます。特に家族で使っている場合などは、髪が太く量が多すぎてまとまらずに困っている世代から、髪が細く少なくなりがちでボリューム感を出したい世代まで共有する場合もあるでしょう。このスイッチはそういった場合に便利です。ひとつひとつが「ああなるほど」と思える改良点で、ユーザーからのいろいろな意見が反映されているように思いました。


ロングが苦にならなくなる「速乾ノズル」

 3つの大きな改良点のうち、いちばん驚いたのは乾燥スピードの早さです。ナショナルのリリースにも「『速乾ノズル』により、従来品に比べ感想スピードが約30%アップした」とありましたが、確かにこのスピードアップは実感できる早さ。私はロングで髪の量も結構多めですが、3分あれば乾いてしまう早さです。

 弱い風量でだらだらとドライヤーをかけていると、ロングだと簡単に15分や30分はかかってしまうものなので、髪型をロングにしたくても、この毎日のドライヤーが面倒でついついショートにしてしまう人も案外多いのではないかと思います。しかし、これだけ乾燥が早いとロングであることも苦にならないですし、暑い時期にドライヤーを使うつらい時間を極力短くできます。

 前モデルも乾燥スピードはかなり早い部類でしたが、細かく比べてみると、前モデルが送風口と同じ幅ぐらいで均一に温風を送るのに比べて、新モデルの「速乾ノズル」の場合は、より中央に集中して立体的に温風を送る感じで、温風の量も新モデルの方がパワフルになっています。

 この「速乾ノズル」を使っていて思い出したのが、ヘアサロンで髪をドライさせているときの動きです。リズミカルに手ぐしで髪を散らしながら乾かしている記憶があるのですが、この「速乾ノズル」だと中央に集中して温風があたるので、ヘアサロンの時と同じように、髪を束で散らしながら乾かしやすいと感じました。

 温風に関しては、前モデルにも備わっていた「温冷ツインフロー」の機能も引き続き搭載。これは中央から温風が出て、その周りから冷風が出るというしくみで、ドライヤーを振りながら髪を乾かすことで「温風」と「冷風」を髪に交互にあててツヤを出します。新モデルでは、このしくみは同じまま、縦型吹出し口の両サイドから冷風が出ています。温風の外側が冷風のため、顔の近くぎりぎりを乾燥させるときも、肌には温風よりも外側の冷風の方があたりやすく、熱さを感じにくいという利点もあります。


付属の「セットノズル」は送風口の先につけて使います。ロングヘアーの私でも3分程で髪が乾いてしまいました nanoeをON/OFFするスイッチが付き、しっとりまとめたくないときはオフにして使います 旧モデルに比べて、噴出し口が丸くなり、ペルチェ素子の“山”の部分は横長から縦長に

「縦型吹出し口」に改良されたことで温風がより立体的に
旧モデルの吸い込み口にたまったほこり。毎日使っていると、どうしてもこんなふうにほこりがたまってきます。旧モデルではこの部分は取り外せませんでしたが、新モデルの場合は取って簡単に手入れできます 背面が取り外せるようになったこともあって、背面の形もメッシュも旧モデルとは変更されています

効果の高さで旧モデルのユーザーも買い換える価値アリ

 この「ナノケア EH5442」は、ドライヤーとしては高価な部類に入るアイテムなので、購入までなかなか踏み切れないのが最大のネックなのですが、実は十分お得なアイテムです。というのも、定期的なトリートメントをする場合、消耗品だけに化粧品と一緒で必ず買い足さなければいけませんが、このドライヤーの場合はnanoeの原料が“空気中の水分”なだけに、かかるのは電気代だけ。毎日どれだけ使ってもnanoeを放出しつづけてくれます。ヘアケアアイテムなのに、消耗品ではない点が画期的です。

 私の場合、アトピー持ちなのでヘタに強めのトリートメントをしようとすると皮膚が負けてしまって、頭皮や首に湿疹が出ることも多く、nanoeの場合は、元が水分なだけに、湿疹におびえることなく悩まず使える、とても貴重なアイテムです。

 同じように髪をケアするドライヤーでは、マイナスイオンもよく使われています。そちらももちろん効果は高いのですが、なにせnanoeの水分量は、マイナスイオンの約1,000倍とのこと。マイナスイオンの「効いてるかも」に比べるとnanoeの場合「効いてる!」と実感できるぐらいの大きな差がありますが、こればかりは実際に使ってみなければ伝わらない、もどかしいところです。

 価格でたとえるなら、たとえば、3,000円前後のドライヤーを探している方には、価格差がありすぎてなんとも言えないのですが、1万円前後のドライヤーを探しているなら、どうせならもう少し足して、「ナノケア EH5442」にしたらどうかと本気でおすすめします。

 実際に試すまでは「買い換えるほど違うのかな」と思っていた新モデルですが、乾燥スピードの早さとnanoeの効果の高さを見ると、旧モデルでnanoeの便利さを知っているだけに、よけいに買い換えたくなりました。携帯電話やパソコンなど、ときどき「今の機能で十分だから、もう一世代ぐらい待ってから買い換えるか」というような小さなバージョンアップもありますが、この「ナノケア EH5441」から「ナノケア EH5442」へのバージョンアップの場合、使い勝手や実感できる効果がかなり大幅に違います。旧モデルのユーザーも、十分買い換える価値アリのアイテムだと思います。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EH5442

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2007/09/03 00:01

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