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家電製品ミニレビュー
小泉成器「KMC-0250」

~ヒゲと鼻毛を1台で整える男の美容器具
Reported by 本誌:正藤 慶一

KMC-0250
 この冬休みは家でじっとしていることが多く、身なりに気を使わなかったため、アゴのヒゲが伸び放題になってしまった。仕事が始まる前に一気に剃ってしまおうとも思ったが、そういえば家電には「ヒゲトリマー」という未経験のジャンルがある。せっかくなので、ここで一度、ヒゲトリマーを体験することに決めた。

 ヨドバシカメラのネットショップでヒゲトリマーのラインナップを探してみると、ある商品に目がとまった。小泉成器の「KMC-0250」だ。というのも、ほとんどの商品がシェーバーのようなたくましい外見をしているのに対し、KMC-0250はスリムなスティック型をしているのだ。なんでも、先端のアタッチメントを付け変えれば、鼻毛カッターとしても使えるとのことで、一石二鳥のお得な製品のようだ。しかも、1,980円という販売価格は、競合製品の中で一番安い。まずは、この製品でヒゲトリマー初体験といってみよう。

 KMC-0250の概要を改めて確認すると、本体となる円形のスティックに、ヒゲ/鼻毛用のアタッチメントを装着して使用する仕様になっている。アタッチメントはヒゲ用が1つ、鼻毛用が2つあり、合計で3種類用意される。アタッチメントはひねるだけで容易に着脱可能。ただし、アタッチメントを収納するための袋は用意されない。

 スティックは、サイズがキャップを装着した状態で25×150mm(直径×高さ)。中央部にはON/OFFのスイッチが用意されている。その下のカバーを空けると電源となる単四乾電池をセットするスペースが用意されている。重量はヒゲトリマー装着時で57gと軽く、持ちやすい。


本体のスティック。サイズは25×150mm(直径×高さ) アタッチメントは、ヒゲトリマー用が1つ、鼻毛カッター用が2つ付属し、これらを付け替えて使用する 電源は単四乾電池1本。本体とは別売り

 まずはヒゲトリマー機能を見ていこう。アタッチメントには、ヒゲの長さを揃えるためのコームが付いており、3/4/5mmの3パターンに調整できる。コームを取り外し、カッターのみの状態で使うことで、生え際を細かく整えることも可能だ。

 スイッチをONにすると、「ブィーン」という音とともに運転がスタート。説明書にしたがって、コームをヒゲが生えている箇所の肌に当てながら、下から上へと刈り上げる。ヒゲをカットする音は、シェーバーのような“ジョリジョリ”という感じではなく、たまに“チョリチョリ”という音がするだけだ。長さを揃えた後は、コームを取り外して生え際と細かくカットする。4~5分ほどで全行程が完了した。


ヒゲトリマーのコーム部。長さを3/4/5mmに揃えられる 取り外せば、ヒゲの生え際を整えることも ヒゲトリマー装着時の重量は57g

 結果、特に問題なくヒゲを整えることができた。操作も肌に当て動かすだけなので、ハサミを使うよりもずっと簡単に感じる。

 ちなみに、カッターの幅は約13mm。幅が短いためヒゲの面積が広い人にはあまり向かないかもしれないが、逆に私のようにアゴヒゲだけの場合なら、特に不自由は感じなかった。むしろ、コームを取り外して生え際を整える時に、気になる箇所を細かくピンポイントでカットできるので、とても便利だった。全体的には満足のいく仕上がりになった。

 注意したいのが、コームの長さは3/4/5mmの3つでしか揃えられない点だ。そのため、2mm以下に短くしたい、または6mm以上に長く切り揃えたい場合には使用できない。また、ヒゲの吸引機能もないため、カットされたヒゲはそのまま地面に落ちることになる。このあたりは、鼻毛カッターとの兼用品ということを考えれば、仕方のないことかもしれない。


【動画】ヒゲトリマー装着時のようす(WMV形式, 834KB) コームの面を肌に当てて、下から上へと刈り上げる コームを外して生え際を揃える。刃が短いため、小回りが利いてよかった

 次に鼻毛カッターを試す。アタッチメントは、カッターが円形の「回転式」と、先細の先端に5mmほどのカッターが備わった「往復式」の2種類が用意される。回転式は鼻孔の奥、往復式は鼻孔入り口のカットに向くという。

 使用してみると、どちらも問題なくしっかりとカットできた。回転式は、鼻毛カッターとしてはメジャーなカット方式のため特に目新しい感覚はなかったが、これまであまり見たことがなかった往復式は、鏡を見ながら毛をピンポイントでカットできる点が新鮮に感じた。ただし、カットした毛を本体のダストボックスに取り込むといった機構はいずれも付いていないため、高級機種に使い慣れた人には、物足りなさを感じてしまうかもしれない。


鼻毛カッターの回転式のアタッチメント
こちらは往復式
往復式はピンポイントで毛をカットできるという利点がある

 全体の感想としては、ハイスペックな能力は備えていないが、1台で鼻とヒゲのムダ毛を簡単に処理できるという便利さや、小型かつ単四乾電池1本で動く手軽さには、価値があるといえそうだ。水洗いにも対応するため、手入れも簡単。私のような男性用の美容器具初心者には、気楽に手にしやすい商品といえるだろう。

 普通に家庭で使うのも良いが、そのコンパクトさを活かして、会社の机に忍ばせておいたり、旅行や出張時に持っていくといった使い方もできそうだ。ただ、せっかくコンパクトなのだから、アタッチメントを収納する袋くらいは付けてほしかった。手軽な身だしなみ製品として常備しておきたいので、次回作では是非とも同梱されることを望みたい。


水洗いにも対応する
毛を吸引する機能は備えていないので、下に毛が落ちても大丈夫な場所で使用したい
キャップには金属製の凸面鏡が付いている




URL
  小泉成器株式会社
  http://www.seiki.koizumi.co.jp/
  製品情報(PDF)
  http://www.seiki.koizumi.co.jp/business/pdf_prdct/07OMENS_P1-6.pdf
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2008/01/21 00:01

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