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やじうまミニレビュー
ミクニ「エコロジー加湿器 ミスティガーデン」

~半径1mが潤うインテリア加湿器
Reported by 西村 敦子

プランター型の「自然気化式」加湿器

「ミスティガーデン」のパッケージと、不織布のフィルター、プラスチック製のプランター型トレイ
 加湿器の種類にもいろいろありますが、今回紹介する「エコロジー加湿器 ミスティガーデン」は、風や室内温度によって吸水フィルターから湿った空気を放出する、自然気化式の加湿器です。

 この「ミスティガーデン」、以前家電Watchでも紹介されていた、「ちょこっとオアシス」のシリーズで、製造元のミクニと、楽器店や音楽教室を運営する「宮地楽器」が共同開発したもの。「ちょこっとオアシス」よりも大きめのフィルターで、据え置き型のタイプです。メーカー希望小売価格は3,150円。Amazon.co.jpで2,480円で購入しました。

 宮地楽器では、音楽教室で「レッスン室のピアノの調律が狂いやすく維持が難しい」「部屋が乾燥しているため、長時間のレッスンでのどを痛めやすいい」という問題があったそうで、その対策からこの製品を開発したとか。「ピアノ技術の有志が準備、スタッフと2年間の試用テストで改善を繰り返した」というだけあって、いろいろと工夫の跡がみられます。

 「ミスティガーデン」は、自然蒸発量の約15倍で水を空気中に蒸発させ、部屋を加湿するしくみ。フィルターは草花をモチーフにしたかわいいカットがされていて、アコーディオンカーテンのように折られており、プランターのような容器に入れられた水を、このフィルターが効率よく蒸発させます。

 付属する容器は細長いトレイですが、要は水を吸い上げられればいいだけなので、花瓶やボウルなど入れる容器は何でもOK。このフィルターの端をつなげて円形にすることもでき、フィルターを複数使えば部屋の広い範囲も加湿できます。


フィルターの上部は草花の形にカットされ、全体が折り紙のように蛇腹に折りたたまれています
根元はひとつにつながっていて、ここから水を吸い上げます
フィルターは不織布で、表が凹凸のある網目、裏が平らなシートになっています

トレイのサイズは幅35cm、奥行き10.5cm、深さ4.2cm。A4ノートPCと同じぐらいの幅があります
トレイの内側にある水位のめやす線。規定の400ccは、これよりもかなり少ない量です
フィルターを少しよけてトレイに水を張り、フィルターを広げなおします

フィルターの下部が水を吸い、フィルター全体で気化させます
セットした状態のサイズは、幅35cm、高さ18cm。フィルターは厚手なので、簡単に折れたり、しおれたりはしません
携帯タイプの「ちょこっとオアシス」と比べると、かなりボリュームがあるのがわかります。フィルター自体も違う質感です

フィルターの両端を、切り込みに差し込んで接続します
両端をつなげて円形にした状態。この形も豪華でキレイです

 加湿の効果は、フィルターひとつで3畳程度。体感では、半径1mぐらいにあったほうが効果が感じられました。たとえるなら、水をやったばかりの植木の近くにいるような感じで、そばに寄ると適度に清涼感があって、ひんやりしています。

 「ちょこっとオアシス」と同じく専用の芳香液「香りの雫」が使えるので、アロマの香りも楽しめます。ただし、フィルター全体が芳香液を吸うしくみなので、ラベンダーとベルガモットを切り替えて使うには、一度フィルターを洗ってからでないと香りが混じるのでご注意を。

 実際、香りがついていると、「ミスティガーデン」がどのくらいまで加湿しているのかわかりやすくなります。それほど遠くまでは広がらないので、キッチンとリビングが続きになっている場合など、ある程度の範囲だけに香りを漂わせたいときなどには逆に便利でした。


専用の芳香剤「香りの雫」。ラベンダーとベルガモットがあります
キャップ1杯をめやすに容器の水に入れて、約20回分です

半径1mを10%弱、適度に加湿

端をつなげて丸い容器に入れるとボリューム感が出ます
 よく宝石のショーケースに水の入ったコップが入れられているのを見かけますが、ある程度の湿度を保つ必要があるものは、意外に多いようです。たとえば、植木でもある程度湿度がないと枯れるものもありますし、木が使われている楽器類もそう。ピアノは「室温20~25℃、湿度40~55%前後をなるべく保つ」のが理想的だそうです。宮地楽器によると、温風が出ず、適度な湿度に加湿される自然気化式はピアノにはおすすめだそうで、その点「ミスティガーデン」はかなり役立ちそうです。

 「ミスティガーデン」は自然気化式のため、気化の量は、湿度が低ければ気化が強まり、湿度が高ければ弱まります。今回、計測してみた限りでは、気温約25℃、湿度約30%の部屋では、半径1m程度までなら8%程度の加湿が可能でした。2m離れると、たとえ締め切った6畳の部屋でもほとんど数値に変化がなかったので、本当に「そばに置いて使う」イメージです。400ccの水を入れてセットしておくと、約20時間で容器の水がカラカラになくなりました。


付属のプランター型容器だと、植木の近くに置いてもよく似合います
スリムな形なのでサイドデスクの端などに置けばじゃまになりません
芳香剤を入れても香りがそれほど広がらないので、リビングのテーブルの上でも使いやすい

長時間いる、パソコンのそばなどにおすすめ
ちょっとした隙間に置きやすいサイズです
マウス操作のじゃまにならない場所がベスト

 あまりに簡単に水がなくなったので、「もしかして、もともと水は置いておけば気化するのでは?」と疑問を持ち、同じ容器に400ccの水を入れて、「ミスティガーデン」をセットしたものとしなかったものを一日置いてテストしてみました。すると、「ミスティガーデン」の方はやはり約20時間でほとんど水がなくなったのに対して、水だけを入れた方はまだ350ccが残ったままで、結局気化したのは50cc程度。「ミスティガーデン」のフィルターのほうが通常よりもずっと早く気化させていました。


同じ容器に400ccずつ水を入れてテストしてみました
湿度約30%、約20時間後のようす。右のフィルターをセットしていたほうは、ほとんど水がなくなっています
左側は約350cc。ただ水を入れただけだと一日近くたっても50ccしか減っていませんでした

ベッドサイドに置いておけば、結露を心配せずに自然な加湿できます
 この自然気化式、結露が気になるときや、電源がない場所でも便利です。たとえば、就寝時に枕元に置いておいても、翌朝窓が結露することもありませんし、コンセントから遠い場所でも利用可能。フィルターは、長く使っているとほこりや水の成分で先端に色がついてきますが、半日水に浸しておくと復活し、繰り返し使えます。手入れしてやればワンシーズン(約8カ月)は同じフィルターが使えますし、「ミスティガーデン交換用フィルター」も別売りされています。実は、トレイとフィルターがセットになった本体の価格が3,150円なのに対して、フィルターは1,785円とお得。使いたい花瓶やお気に入りの容器があるようなら、最初からこのフィルターだけ購入しても十分でしょう。

 「ミスティガーデン」は、インテリアとしても成り立つ、美しいカットが特徴のエコな加湿器。今すぐ、喉で実感できるほど思い切り加湿したい! という用途には向きませんが、適度に湿度を保ちたい、という用途にはおすすめのアイテムです。





URL
  株式会社ミクニ
  http://www.mikuni.co.jp/j/index.html
  株式会社 宮地紹介(宮地楽器)
  http://www.miyajimusic.com/
  製品情報
  http://www.mikuni.co.jp/misty-garden/index.html
  加湿器関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm

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2008/01/18 00:01

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