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アイリスオーヤマ「陶器製自動給水器 TH-260」

~数日の外出に向いたシンプルな給水器
Reported by 本誌:伊達 浩二

アイリスオーヤマ「陶器製自動給水器 TH-260」。横にあるのは500mlのペットボトル
 先日、猫用の自動給水器「ウォータードーム」をレビューしたが、機能的には満足ながら、メンテナンスが大変なので、もうちょっと簡単なものを探していた。

 ようやく見つけたのがアイリスオーヤマの「陶器製自動給水器 TH-260」という製品だ。メーカーの直販価格は1,820円で、楽天市場では1,785円(送料別)だった。

 この製品は名前に“自動”とついているが、電気モーターやポンプは使われていないし、AC電源や電池も必要としない。

 本体は陶器製で、一体型になっている。本体には、ペットボトルをセットする部分と、犬猫が水を飲む水槽の部分があり、500ml以下のペットボトルがセットできる。水槽の部分の水が減って水位が下がると、ペットボトルから水が供給される仕組みだ。

 ボディカラーはライトブラウンで、おとなしく存在を主張しない色だ。表面は、ツルツルとした仕上がりで汚れがつきにくい。また、底部は、柔らかい樹脂が貼り付けてあるので、床を傷つけにくくなっている。

 本体の大きさは、約155×262×112mm(幅×奥行き×高さ)。わりと重いので、猫が本気でじゃれつかない限り簡単には動かない。


シンプルな構造の本体。サイズは約155×262×112mm(幅×奥行き×高さ)。横にあるのは30cm定規
本体裏面

今回は猫用に購入したが犬にも使用できる 製品名に自動とあるが電気は一切使わない

ペットボトルを本体にセットした様子
 ペットボトルは逆さにセットするが、飲み口の部分がきちんと溝にはまっていないと、ボトルが揺れてしまう。慣れるまでは、ちょっと注意が必要だ。

 ウチの猫は鉄蔵一匹なので、500mlのペットボトルをセットすると5日ぐらい持ってしまう。もうちょっと、水を換えて給水器本体を洗う頻度を上げたいので、次は350mlのペットボトルを使ってみるつもりだ。

 ちなみに、本体はスポンジなどで簡単に洗える。ペットボトルをセットするところは、やや細くなっているが、細口ビン用のブラシやハブラシなどを使うと、うまく掃除できる。

 今回の給水器は、前に紹介した「ウォータードーム」と比べると、水が動くことによって猫が水を飲むのをそそるという機能が欠けている。一方で、メンテナンスはずっと楽で、水の交換のたびに本体を洗うことは苦にならない。また、電源を必要としないため、家を空けていても、停電などの事故を心配する必要がないのも優れた点だ。


ウチの鉄蔵はすぐに興味を示し水を飲みに来た 鉄蔵が飲んだ分だけ、ペットボトルから給水される。この写真は、ペットボトルのセットがわるく、ちょっと傾いている

 同様の製品で、ペットボトルではなく専用の水タンクを使うものもあるが、それではタンク内を洗浄する手間がかかる。ペットボトルであれば、汚れてきたら交換してしまえばよいし、ペット専用のミネラルウォーターや各種成分を配合した水を使っている場合は、それらのペットボトルをセットするだけでよいので、さらに手間がかからないだろう。

 また、同じ社の製品で、TH-260に給餌皿が一体となった「TH-360」や、自動給餌機が一体になった「JQ-350」という製品もあるが、給水と給餌は分けた方が手入れがしやすいと思う。

 TH-260に対して、機能的な不満は特にないが、単純な構造の製品だけに、もうちょっと安いとうれしい。陶器の質感などは、それなりのものでしかないので、送料込みで1,500円ぐらいになると価格相応という感じだ。

 これから年末年始にかけて、ペットだけを残して留守番させる機会も多いだろう。ペットの給餌や給水については、とくに注意が必要だが、TH-260は、その一つの手段として推薦できる。ウォータードームのような電気を使うタイプのバックアップとして用意しておくのも良いだろう。





URL
  アイリスオーヤマ
  http://www.irisohyama.co.jp/
  製品情報
  http://www.irisplaza.co.jp/Index.asp?KB=SHOSAI&SID=P524360T

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2007/12/17 00:00

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