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家電製品ミニレビュー
東芝「KA-G80DX」

~除菌、脱臭ができるハイブリッド式加湿器
Reported by スタパ齋藤

東芝ホームテクノ製ハイブリッド加湿器、KA-G80DX。気化式の加湿器で、加湿と同時に除菌・消臭もできるという製品である
 家電Watch編集部より「チミはタバコを吸うし、チミんちには猫もいる。よってこの製品を試してみれ」と謎のメッセージが届いたと同時に、東芝の「ハイブリッド加湿器KA-G80DX」が送られてきた。

 てゅーか!? あ、乾燥した冬場は喫煙とかで喉を痛めがちなので加湿器ってコトですな。でも加湿器と猫は関係なかろう。どういうコトであろーか? と思ってこの製品を使い始めたら、上記メッセージの意味がわかった。

 このKA-G80DX、基本的には加湿器である。乾燥し過ぎた空気に潤いを与え、肌のカサつきや喉のカラカラ感を抑えるんですな。加湿器としては気化式で、水を自然に蒸発させることにより空気中の湿度を高めるタイプ。そして、気化式の加湿器として“ハイブリッド”なのであった。メーカー希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの購入価格は21,970円だ。


KA-G80DXは気化式の加湿器。容量約4リットルのタンクに水道水を入れ、これを空気の流れで徐々に気化していく方式だ
加湿された空気は、本体上面左側から出る
本体背面から空気を吸い込む。背面から吸い込んだ空気は、内部の気化フィルターを通過しつつ加湿され、本体上部から吹き出るというわけだ

 KA-G80DXの場合、本体内部の気化フィルターを湿らせ、そのフィルターに空気を通すことで、空気中の湿度を高める。この時、通す空気を加熱する動作と、常温のまま空気を通す動作を、比較的にインテリジェントに制御するので、ハイブリッド式。必要な時のみ空気を加熱するので消費電力を抑えることができるとのこと。なお、適用床面積は、木造和室で13.5畳、プレハブ洋室で22畳となっている。


本体内部の気化フィルター。水車のように回転し、フィルター部に水を含む ちょいと見づらいが、本体内にあるヒーター部。この部分を空気が通過し、フィルターを通し、本体外へ吹き出す。必要に応じ、ヒーターで空気を暖めたり、ヒーターを使用せずに常温の空気を通す。これにより、消費電力を抑えることができる この加湿器の要である気化フィルター。抗菌ロータリー気化フィルターと呼ばれ、円盤状の回転式にすることにより効率よく加湿できる。抗菌剤を含んでいるので汚れによる目詰まりも起きにくい

 KA-G80DXについて、何となくそのシクミがわかったよーでいて、実際どーなのよ? 的なプチ眉唾モードである俺だが、ともかく、早速使ってみることにした。

 しばらく使ってみた印象を言えば、加湿器だから当たり前っちゃぁ当たり前なんですけど、まずは喉がラクになった。ひとり座って仕事中や、あるいは就寝前・起床後、冬場はいつも「喉がカラカラ&イガイガして不快」と感じていた。また、それが過ぎると、咳払いをよくするように。しかし、KA-G80DXで加湿し始めてから、そんな不快感がずいぶん減った。

 あと、肌のカサつきも抑えられた。拙者の場合、乾燥しまくり状態の部屋だと、すぐに頬とかが乾いて皮がムケたりする。唇がカサカサしたりもする───唇の違和感を抑えるべく唇を頻繁になめた結果、唇がヒリヒリしてリップクリーム塗ったりして。これが大いに抑えられた。頬のカサつきが減少し、リップクリームの出番も減った。

 それから、部屋がちょっと暖かくなったかも。これもまた加湿器の効果であるが、ある程度湿度があったほーが体感温度が下がりにくいですな。ともあれ、加湿器としてそれぞれ順当な効果が得られた感じ。

 加えてこの加湿器、除菌や脱臭の機能もある。加湿器部とは別に、空気の吹き出し口にある“Picode(ピコデ)除菌ユニット”から微細なイオンを発生。このイオンが、浮遊菌の活動を抑えたり、カーテン等の布に染み付いたニオイまで脱臭するという。ニャるほど、猫のニオイも脱臭ってか……でも猫ってほとんど臭わないけどネ。


空気の吹き出し口にあるカバーを外すと、除菌のためのユニットが見える。グレーのデバイスがそうですな Picode除菌ユニット本体。ここから微細なイオンが発生し、吹き出す空気とともに室内に放たれる Picode除菌が行なわれていると、空気吹き出し口に青いランプが灯る。Picode除菌はその機能をオフにすることもできる。また、必要に応じて青いランプを消灯させることも可能(Picode除菌しつつ青ランプのみ消せる)

 さて、この除菌・脱臭効果はどうかと言うと……除菌のほーは、わかんないっス。しかし、脱臭効果はホンノリと感じられた。

 どのニオイが消えたのかはよくわからないが、部屋のニオイが変わったようだ。以前は、何だかホコリっぽいような微妙に苦いような独特なニオイがしていた部屋から、そういうニオイがなくなったような気がする。

 ただ、加湿にせよ消臭・除菌にせよ、意識して感じようとしないと効果を感じ取れないレベルって気もする。

 例えば、消臭においてはもっと強力に空気を吸って吐いたりする、消臭系の空気清浄機なんかのほーが効果を実感しやすい。また、加湿に関しても、(そのデメリットはさておき)水を温めまくって水蒸気出しまくるタイプや、超音波でゴーインに霧吹き状態で加湿するタイプのほーが、湿度UPをより強く体感できる。

 KA-G80DXの場合は、例えば使ったらすぐにタバコ臭激減な感じや、スイッチオンで即得られるダイレクトなモイスチャー感はない。

 けど、タンク容量のわりにはコンパクトだし、加湿し過ぎない=結露しにくいっぽいし、ハイブリッド式ってことで消費電力も抑えられるし、ついでに除菌・消臭にも役立つってのを考えると、機能的なバランスの良さを持つKA-G80DXかな~、と思える。

 ちなみに、KA-G80DXの使い方は平易。操作パネルを見てのとおりだが、電源入れて、動作モードを選ぶ程度。省エネ運転モード(温風気化を行なわないモード)や、数時間後に自動的に動作を停止する切タイマーも備えている。なお、外形寸法は402×212×367mm(幅×奥行き×高さ)。細身なので場所を取らない。水を満タンにすると10kg弱の質量となるが、本体上部に取っ手があるので設置場所移動は比較的にラクだ。


KA-G80DXの操作パネル部。一見やや複雑に見えるが、省エネ運転にするかどうか、加湿モードをどうするかさえ理解すれば、誰にでもサクッと使える
加湿器としてだけ見ると、若干大振りな本体。加湿・除菌・消臭が可能で、タンク容量が4リットルあることを考えればコンパクトですな。外見的にもスッキリしているので、腰高の棚の上に置いてもさほど違和感がない
タンクいっぱいに水を満たした時は、総重量10kg弱となる。が、上部に取っ手(引き出し式)があるので、持ち運びはわりとラク

 でまあ、全体的にフツー的便利さを持ち、よく考えてみたら複合機(って言うんでしょうか!?)にしてはコンパクト。なかなかイイ感じのKA-G80DXであるが、若干気になる点も少々。

 ひとつは、ファンの動作音がけっこーウルサいこと。加湿における動作モードは、[連続](加湿し続ける)、[おまかせ](適度な湿度を保つ自動運転)、[うるおい](やや湿度を高めにした自動運転)、[おやすみ](弱風での自動運転)となるが、このうち「まあ静かだな」と感じられるのは[おやすみ]モードのみだ。

 これ以外の動作モードで使うと、テレビの音量を上げる必要があり、静かなクラシック音楽は台無しであり、KA-G80DXの近くで通話しづらいって感じ。無視できにくい吸排気音である。

 あと、メンテナンスが若干面倒かもしれない。例えば本体背面の吸気部にあるエアフィルターは週に一度程度、水タンク内部や気化フィルター周辺、それからPicode除菌ユニットも2週間に一度程度の手入れが推奨されている。エアフィルターの掃除は容易だが、気化フィルター周辺は水洗いが必要となる。


本体背面にあるエアフィルター。KA-G80DXを床に設置している場合、けっこー汚れがち。でも手入れ自体はカンタンで、フィルターを掃除機で吸えば済む程度 気化フィルター周辺の掃除は、このよーに本体からトレイ部を取り出し、水洗いする必要がある
トレイ奥にある抗菌ガラスを取り外したりする必要もある

 でも、まあ、空気をいっぱい吸う除湿器であり、除菌・消臭もする空気清浄機系製品であり、つまり各種機能が合体してて働き者の装置なので、感謝の意とともにコマメに掃除すべきですな。

 てなわけで、吸排気音が大きい点、静かに運転させたい場合は[おやすみ]モードにするしかないってコト以外は、おおむね満足できた。実勢価格2万円前後の製品ってコトで、コストパフォーマンスもなかなか高いんではなかろーか。

 乾燥からくる不快をどーにかしたいし、室内のニオイも取り除きたいし、空気中の菌のコトも気になる~、という人向きの多機能加湿器であった。





URL
  東芝コンシューママーケティング株式会社
  http://www.toshiba.co.jp/tcm/
  製品情報
  http://www.toshiba.co.jp/living/humidifiers/ka_g80dx/
  加湿器関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm#stove

関連記事
東芝、ナノの千分の一の「Picode除菌」搭載の加湿器(2007/08/31)



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2007/12/11 00:00

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