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家電製品ミニレビュー ナショナル「DS-P1200」
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~高い質感が魅力の遠赤外線パネルヒーター
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Reported by
清水 理史
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● 温風が苦手
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ナショナルの遠赤外線パネルヒーター「DS-P1200」。ガラスフェイスを採用したスタイリッシュなデザインのパネルヒーターだ
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エアコンはもっぱら夏。冬に使うことは滅多にない。そんな人も少なくないのではないだろうか?
最近では技術の進歩によって暖房効率が高く、快適さが向上してきたエアコンだが、もうすぐ10年選手になろうかという我が家のエアコンのように古いタイプだと、冬場に使うとエアコン独特の生暖かい風が顔にあたるのが気になって、どうにも使う気になれない。
いいかげん寒くて耐えられない、というギリギリまで使うのを避け、普段はホットカーペットと厚着で過ごすのに慣れてしまったところだ。
しかしながら、今年が例年に比べて寒いのか、それとも年齢を重ねて代謝が落ちたからなのかはかわらないが、すでに寒さが身にしみるようになってきった。特に朝方の仕事場の冷え込みはなかなかキビシイ。
というわけで、購入したのがナショナルの遠赤外線パネルヒーター「DS-P1200」だ。希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpで33,160円で購入した。
● ガラスフェイスのスタイリッシュなデザイン
この製品を選んだのは、温風が出ないパネルヒーターだからというのが最大の理由だ。だが、温風が出ないだけなら、ほかにも遠赤外線のパネルヒーターが存在するうえ、オイルヒーターという選択肢もある。
そんな中、DS-P1200を選んだのは、何と言ってもカッコイイからだ。薄型テレビを彷彿とさせるようなスリムなデザインとなっており、その表面はガラス加工によって透明感のある仕上がりとなっている。恥ずかしげもなく言ってしまうと、暖房器具でありながらクールなデザインなどといったところだろうか。
デザインもさることながら、薄型に仕上げてあるメリットは設置面積の少なさにも貢献している。本体サイズは587×702×300mm(幅×奥行き×高さ)。壁際にスッキリと設置でき、生活の支障になるようなことがまったくない。
どこに置こうか? などと頭を悩ませずに、暖めたい場所にサッと置けるのは大きなメリットだろう。なお、前述した奥行きの300mmというのは設置および移動用のキャスターを含めたサイズで、パネル自体の奥行きは100mmとなっている。
● じんわりポカポカ
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操作は単純。電源と動作モードの切り替え、タイマーという最小限のボタンのみで利用できる。表示は日本語で誰でもわかりやすい
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実際に使ってみた印象としては、かなり快適だ。本体上部の電源ボタンを押して運転を開始すると、標準では自動運転となり、近くにいればすぐに温かさを感じることができる。ただし、輻射式となるため、すぐに暖かくなるというわけではなく、しばらく使っているとじんわりとポカポカしてくるという印象だ。
このじんわりとしたポカポカ感は実に快適で、長時間使っていても苦にならないのが良いところだ。通常の暖房の場合、しばらく使っていると熱くなりすぎて電源をオフにしたくなることがあるが、DS-P1200の場合、まさに陽だまりで暖まっているような感覚で、いつまでもその場にいたくなるような印象だ。
無音で、無風と、部屋の快適さを損なうことなく、暖めることができるのもうれしい。我が家は家族そろって気管支があまり強くない方だが、ホコリがまう心配がないうえ、部屋の乾燥も抑えられるので、快適に利用することができる。しかも、面倒なフィルター清掃などのお手入れが不要なのもいい。
ただし、広めの部屋をこれ1台で暖房しようというと少々無理がある。自動運転/400W/800W/1,200Wと4段階に切り替えられる運転モードを最強にすれば、かなりの温かさを感じることができるが、基本的には体の近くに設置して使う方が良いだろう。
もちろん、タイマー機能も搭載されているため、寝室などで寝る前に使うというのもおすすめだ。無音なので音を気にせず暖かく就寝することができる。切タイマーは1時間後と固定だが、入りタイマーは9時間まで設定することができるので、朝起きるタイミングに合わせて暖めておくという使い方も可能だ。
● 子どもの行動に注意
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移動に便利なキャスターだが、デザインがいかにも事務机っぽい印象で少々好ましくない
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あえて欠点を挙げるとすれば、重量が16.1kgと重いことだろうか。試しに2階のリビングで使ってみようかと思い、1階から2階まで階段で運んだのだが、結構つらかった。前面がガラスということもあり、慎重に運ぶ必要もあり、搬入は結構気をつかう可能性がありそうだ。
また、小さな子どもがいる家庭では扱いに注意も必要だろう。一般的な暖房器具とデザインがあまりにも異なるため、「何コレ?」と興味を示した子どもが手を触れそうになる。即座にやけどをするような熱さではないのだが、注意するに越したことはないだろう。重さを考えると倒れるのも少々怖い。場合によっては、別売りのヒーターガードを併用することも検討した方が良さそうだ。
最後に、細かな点だが、本体下部のキャスターだが、移動には確かに便利なのだが、デザインがあまり好ましくない。事務用品のキャスターを彷彿とさせるようなそっけなさで、本体のガラスフェイスデザインとマッチしていない。どうせなら、こういった部分にまでこだわって欲しかったところだ。
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=DS-P1200
暖房器具関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/heat.htm
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2007/11/26 00:01
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