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家電製品ミニレビュー
三洋電機「eneloop kairo KIR-S2S」

~電池残量表示がついた2代目充電カイロ
Reported by 本誌:伊藤 大地

三洋電機「eneloop kairo KIR-S2S」
 充電池を内蔵し、繰り返して使えるカイロというのは、ありそうでなかった製品だ。昨年、初代機「KIR-S1」(以下、S1)が発売された際も「繰り返し使えるカイロ」として、大きな注目を集めたが、残念なことに品不足が続き、普通に手に入るようになったのは年が明けた頃だった。推測するに、エネループが製品ジャンルを広げ、「eneloop universe」としてシリーズ化する最初期の製品だったこともあり、需要を読み切れずにいたのだろう。

 そのeneloop kairoが、駆動時間を延ばし、そしてカラーバリエーションを増やしてリニューアルされた。それが「eneloop kairo KIR-S2S」(以下、S2S)だ。希望小売価格はオープンプライス。楽天市場での購入価格は3,980円(送料別)だった。今回はブラックを選んだ。

 まず、S1から機能面において変わった点を、簡単にまとめておきたい。

(1) 充電時間が5時間から3時間に短くなった
(2) 弱モードでの使用時間が1時間延び、7時間になった
(3) 電池の残量表示機能が付いた

 実際に使ってみたのだが、基本的に使い勝手は、S1のときと変わらない。スイッチを入れて、後はポケットの中に入れておくだけ。暖まるまで1分程度かかるが、封を切ってから振らなければ温かくならない使い捨てカイロと比べると、かなりお手軽だ。

 一番、改良点でありがたいのは(3)の電池残量表示機能。電池残量を3段階でユーザーに知らせる機能で、電源をOFFにしたときに、LEDが緑に光れば電池残量が充分、遅い点滅の場合は使用可能だが充分ではないこと、早い点滅の場合は充電を促すサインとなる。


本体
裏面
製品パッケージ

アダプタの差し込み口
電源コード
本体の質量は75g

 電池は内蔵式で取り出すことができず、乾電池やエネループをはじめとするニッケル水素充電池は使用できない。これはすなわち、外出先で電池が切れてしまうとまったく使い物にならなくなることを意味する。これが残量表示機能が付いたことで、いつ充電すればよいかの目安ができた。意義のある改良といえそうだ。

 充電時間が短くなったのもうれしいが、どうもACアダプタを差すのが面倒くさい。せっかく卵形のかわいいデザインなのだから、携帯電話のように充電台が欲しいところだ。

 ブラックのボディは光沢があり、わずかながら、内部の構造が見えるようになっている。温かくなるヒーター部分も黒くなっており、シルバーとホワイトのツートンだったホワイトのS1と比べると、一体感のあるデザインだ。本体の底部にACアダプタの挿入口とストラップ孔があるデザインはS1と同じだ。

 カイロとしての基本機能も、S1を踏襲している。

 内部のヒーターには、温度が上がると抵抗が増え、温度の上がりすぎを防ぐ仕組みを設けたヒーターを採用しており、低温やけどや行き過ぎた加熱により衣類が燃えたり、溶けたりするのを防ぐことができるという。

 電源はOFF/弱/強の3モード。スライドスイッチを動かして切り替える。スペックには「弱」が38℃、「強」が43℃になるとある。実際に計ってみると、「弱」が37.3℃、「強」が41.5℃だった。ほぼスペック通りといってよいだろう。


本体の電源を入れる前の温度 「弱」に設定した時の本体温度 「強」に設定した時の本体温度

 「強」で動作させ、ポケットの中に入れると、ほんわりと暖かい。熱すぎず、ぬるすぎず、ちょうどいい塩梅だ。40℃前後というと、風呂の温度に近い。気持ちいいのも納得だ。

 使い捨てカイロと違うのは、手で握るとヒーターのある裏面しか暖かくないこと。この構造上、握ったとき、手のひらか指先かのどちらかしか暖められない。この点だけはかなわない。まぁ、ポケットに入れておけばポケット全体がカイロの熱で暖まるのでよいのだが、全体が暖かくなって欲しいと思うのは私だけではないだろう。

 全体的には大きな変化はないものの、順当なバージョンアップと言えるだろう。今回は3色展開だが、これをもっと推し進めて、さまざまなカラーから選べるようにするのも楽しそうだ。価格も手ごろで、プレゼントにも向く。次のモデルチェンジではぜひ、全面ヒーターと充電台を期待したい。





URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  製品情報
  http://www.sanyo.co.jp/eneloop/lineup/kairo.html

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2007/11/12 00:00

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