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やじうまミニレビュー
コンビ「そっとお知らせタイマーLV」

~同時に4つまでセットできる子育て用タイマー
Reported by 本誌:伊藤 大地

 子育てが大変なのは、問題を切り分けて1つずつ片付けることができないことだ。デスクワークなら、「まず書類を書いて……その後に電話をかけて……」と、段取りができる。

 ところが子育ては、複数の仕事を同時進行でこなさなければならない。それだけならばよいが、おむつ替えやら、子供が寝付く、目覚めるなど、人間の生理が相手なので、どのタイミングで仕事が発生するかが、なかなか掴みづらい。

 特に問題になるのが時間管理だ。前にミルクをあげてから、おむつを替えてからどのくらい経つのか、こういったことを把握していないと、赤ちゃんの健康状態の変化に気づくことができないわけだ。

 そこで購入したのが、ベビー用品メーカー、コンビのタイマー「そっとお知らせタイマーLV」だ。希望小売価格は3,675円。楽天市場での購入価格は2,835円(送料別)だった。


製品本体
製品パッケージ

【動画】バイブレーターでアラームを知らせる様子(WMV形式,262KB)
 いわゆる一般的なタイマーとの違いは、最大4つまで同時にカウントダウンができること。授乳のタイミングや、寝かしつける時間、薬を飲ませる時間など、複数のタスクを同時に管理できるわけだ。また、寝ている赤ちゃんを起こさないよう、携帯電話のようにバイブレータで時間を通知する機能もある。

 本体はイエローとホワイトのツートンカラー。手のひらにすっぽりと収まるほどの大きさで、丸みを帯びている。その外観は、いかにもベビー用品然としたものだ。キッチンタイマーではないため、本体裏にマグネットはないが、その代わりにストラップ孔がある。また、子供が触って設定が変わるのを防ぐためだろう、誤作動を防ぐスライド式のロックスイッチも付いている。なるほど、キッチンタイマーではなく、ベビータイマーならではの仕様が随所に見られる。

 まず、本体裏面にある電池ボックスのネジを外し、単四乾電池1本を入れる。感心したのは、ネジがワッシャーでフタに固定されており、ネジをいくら緩めても、ネジがフタから外れないようになっていることだ。もちろんこれは、落ちたネジを子供が飲み込むのを防ぐためだ。特に6カ月を過ぎた頃から、赤ちゃんは床に落ちているものを手に取って、口に入れるようになる。それゆえ親の方も神経質になるのだが、そもそもネジが外れないならば、心配のタネが1つ減ることになる。このあたりの気遣いはさすが、ベビー用品メーカーといったところだろう。


本体背面
付属の単四電池1本を使用する 電池ケースのフタ。ネジ式になっていて赤ちゃんが電池ケースを外せないようになっている。使用されているネジは緩んできても、ワッシャーから外れないような構造になっている

アラームの音量やバイブレーターの設定などは裏面で行なう
 電池を入れ、時計を合わせればいよいよ使えるようになる。基本的な動作モードは5つ。アラームと、タイマーが4つだ。アラームは指定時間にベル/バイブレータを動作するモード、タイマーは最大99時間59分までカウントダウンができるモードだ。

 指定時間、またはカウントダウンが終了した際、ベルを鳴らすか、バイブレータを動かすかは、背面のスイッチで選択する。ベルのみ、バイブレータのみのほか、両方を同時に作動させることもできる。

 アラームの音量は背面のスイッチで大小の2段階に切り替えられるが、大に設定してもかなり控えめ。おそらく、間違えて鳴らしても子供を起こさない、驚かさないためだと思うが、仕事をしながら身につけていると、ちょっと気づきにくい。身につける場合は、バイブレータを設定しておくことをお勧めしたい。


電源を入れた様子。大きく表示されているのが現在時刻。液晶左下にあるほ乳瓶などのアイコンを選択してタイマーの切り替えをする。シンプルで操作しやすい表示になっている
 4つのタイマーの切替は、本体表面の「SELECT」ボタンで行なう。液晶には、ほ乳瓶と寝ている子供、あひる、熊の4つのアイコンがあり、これが4つのタイマーを意味する。ほ乳瓶は授乳時間、寝ている子供は寝かしつけを意味している。あとの2つは任意ということだろう。

 「SELECT」ボタンでまず、設定するタイマーを選択。次に、本体表面にある「HOUR」「MIN」のボタンで、時間を設定。最後に「START/STOP」ボタンを押せば、計測が開始する。その後はまた、「SELECT」ボタンでほかのアイコンを指定すれば、並列的にタイマーを設定できる。「ミルク:3時間後」「寝かしつけ:2時間半後」「投薬:1時間後」「お風呂:30分後」という感じで、4つ同時に計時できるわけだ。

 実際に使ってみると、確かに便利だ。欲しがるままにミルクをやってはいけないのは、育児の基本らしいが、こうしたツールがないと、これがなかなか守れない。泣きやめばいいや、ということで取りあえずミルクをあげてしまう。しかし、こうしたタイマーによる歯止めがあると、状況に流されることが幾分減る。

 複数設定が可能な点も、普通に便利だ。4つあれば、2つを育児に、1つをキッチンタイマーとして使ってももちろんかまわない。使い手のニーズ次第で、いろいろと活用できそうだ。

 全体を通して光るのは、ボタンの数を最小に抑え、しかも日常的に使うボタンのみ表面に、細かい設定は裏側に、とインターフェイスが洗練されている点だ。一見、4つのタイマーには独立したボタンがあったほうが良さそうに見えるが、ボタンが増えると、アラームを止めたい場合にどのボタンを押せばよいかわからなくなる。それよりかは、スタート/ストップは単一のキーで、設定は切替のほうがわかりやすいと考えたのだろう。

 操作性だけでなく、全体的にネジの加工や、ロックキーなど細かい配慮が光る。非常によくできた製品と言える。

 最後に、ベビー用品全般について、気になることがあるのでそれを述べて終わりにしたい。

 それは、デザインだ。「ベビー用品=丸っこくてファンシーなデザイン」という図式は、そろそろなんとかならないのだろうか。

 まだ、子供自身が使うおもちゃならば、角が丸くなければ危ないし、色が鮮やかでなければ気を引かない、というのもわかる。しかし、育児のために大人が使う道具が、本当にピンクや水色、イエローなどパステルカラーで、丸っこくなければいけないのだろうか。

 ベビーカーの世界で、マクラーレンがヒットしたのは、大人が使いたいデザインだったからだと思う。ぜひ、ベビー用品についても、落ち着いた“大人のデザイン”が増えてくれることを願うばかりだ。





URL
  コンビ株式会社
  http://www.combi.co.jp/
  製品情報
  http://www.combibaby.com/goods/inner/timer.html?PHPSESSID=90f13583e1753f405441ee30f2061492

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2007/11/01 00:00

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