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長塩産業「低反発スチームアイロン台(人体型)」

~ボタンが沈む低反発採用のアイロン台
Reported by 本誌:阿部 夏子

ハンガーのながしお「低反発スチームアイロン台(人体型)」
 アイロンをかけるのが苦手だ。掛けているうちに自分は一体、シワをのばしているのか、シワをつけているのかわからなくなることがあるほどだ。苦手意識が先行してしまうのか、アイロンをかけ始めると、シャツ1枚でゆうに20分はかかってしまう。しかもできあがりはイマイチ。そんな理由で、シワが気になる洋服はこれまでずっとクリーニング頼みだった。

 幸い今は、カジュアル服での通勤が可能な職場にいるのでこれで済んでいるが、これがスーツ着用の職場だったらクリーニング代だけでかなりの出費になっていただろう。

 洗濯や服を畳むことは割と好きなので、アイロンかけもなんとかマスターしたい。ところが苦手なことに投資はしないもので、自宅にあるアイロンとアイロン台は実家から持ってきた10年以上も前のものだ。

 苦手意識を克服するためにもまず道具から揃えようと、楽天市場で「アイロン掛けが苦手な人にぴったり」というアイロン台を購入してみた。

 購入したのは、長塩産業株式会社「低反発スチームアイロン台(人体型)」だ。希望小売価格価格は3,980円。今回は2,980円(送料別)で購入した。

 到着した箱をみて、まずその大きさに驚いた。約87×42cm(幅×奥行き)で、高さは5~35cmの調節が可能だという。自宅のアイロン台と大きさを比較すると2倍ほどもあった。また、その形も私が知っているアイロン台とは異なるものだった。

 自宅のアイロン台は細長い楕円形なのだが、このアイロン台は人の形をかたどった「人体型」というものだ。ちょうど、男性の首から背中をかたどっているように見える。表面的な形だけではなくて、しっかり傾斜もついている。中央部分の、ちょうど人だったら背骨のあたりが一番高くなっていて、サイドに向け傾斜している。なだらかな山型だ。


人体型の本体
本体裏側

低反発素材の表面
 このアイロン台の一番の特徴は、アイロンをかける面に低反発ウレタンを使用しているということだ。低反発の素材が、枕やクッションなどで人気を博していることは知っていたが、こんなところにまで活用されているとは驚いた。

 低反発の素材を採用することによって、ボタンなど洋服についている突起物が表面に沈んで、アイロンをスムーズにかけることができるのだという。

 高さは7段階の調節が可能で、本体裏の銀色のレバーを引っ張りながら、脚部分を引っ張って調節する。5cmからの調節が可能なので、床に座って掛けたくない人はテーブルの上などに設置して、立って作業を行なうことができる。

 洋服を広げる表面の布は綿製でブルーのギンガムチェックで、本体裏側に調節ひもがついているので取り外して洗うことも可能だ。


一番低い状態の5cm
一番高くした状態。35cmの高さ 本体裏側のレバーを押して高さを調節する

青いギンガムチェックの柄 表面のカバーは外して洗うことができる

目からウロコの使い心地

アイロン台にシャツをセットすると、人の背中のように見える
 さっそく使ってみた。用意したシャツは、家庭でアイロンをかける機会が多いと思われる紳士用ワイシャツだ。洗濯したまましまってあったシャツはとてもこのままでは着れないほどシワがついている。

 アイロン台の高さは1番高い35cmに設定する。立ち膝で作業するのにはこの高さがちょうど良かった。付属の説明書に従って、シャツをおく。まず、後ろ身頃から始める。人体型の本体にシャツを着せていくような感覚だ。

 アイロンをかけ始めて、まず低反発に戸惑った。これまでアイロンを掛ける時は、シワを伸ばすためにある程度力をいれてやっていた。だが、このアイロン台の場合、力を入れるとアイロンが進まないのだ。これまでと同じ力加減で進めるとアイロンの先端が低反発に沈んでしまう。ただ、しばらくやるとコツがわかってきた。力加減をなるべく均等にすることだ。

 しばらく作業をすすめるうちにこのアイロン台が、なかなか考えられている製品だと感じてきた。まず、表面の布が綿製であること。これまで私が使っていた、アイロン台は表面がアクリル製だったので、広げた洋服が滑ってしまうことがあった。表面がざらつきがある綿製なので、服の生地がピタっと密着してずれることがない。

 さらに、最初は驚いた本体の大きさが、紳士用シャツにはちょうど良かった。今までのアイロン台は男性用のシャツにアイロンを掛けようと思うと、何度もシャツを置き換えなければならなかった。このアイロン台は掛け面が大きいので目の前にパーッと布地を広げることができ、置き換えの回数も少なくて済む。

 作業を進めていくうちに、自分のアイロンのかけ方が間違っていたことが次第にわかってきた。まず、アイロンを掛ける時に力を入れすぎていたこと。余計な力をいれることで、シワを自分で作ってしまっていたのだ。

 また今まで私は、アイロンを掛ける時は、前身頃と、後ろ見頃の境界線や肩口部分などにプレスを自分で付けなければいけないと思っていた。しかし、適当にプレスをつけているので、結果としてアンバランスな仕上がりになってしまっていた。ところが、このアイロン台はつくりが立体的になっているので、難しい脇の部分や肩口にも密着してシャツをキレイに広げられる。無理にプレスする必要がないので、立体的に仕上がる。


袖口をいれて作業することができるので、余計なシワをつけないで済む
袖口のボタン部分
アイロンを掛けるのが難しい肩口。表面に密着するのでとても作業しやすかった

ボタン部分は裏からかける

 シャツにアイロンを掛けるときに特に苦手な部分がボタン部分だった。ボタンとボタンの間の部分にアイロンの先を無理矢理ちょこまかといれてアイロン掛けをしていたので、ボタンがとれそうになるなんてこともあった。

 この製品の説明書にはボタン部分は裏返しにしてかけるとあった。シャツを裏返しにして、ボタン面を下にすると、ボタンが低反発クッションに沈む。ボタン部分も無理なくキレイに仕上げられる。私のようなアイロン初心者は裏からアイロン掛けてきれいにシワが伸びるの?と疑ってかかっていたが、きちんとシワがとれていた。


表のボタンがついている側を下にして裏側からアイロンをあてる 低反発素材にボタンが沈む 今まで苦戦していたボタン部分のアイロン掛けも裏からだとスムーズにできた

 袖口、襟部分と作業を進めるうちに、アイロンのかけ方をどんどん学習してきてアイロン掛けが楽しいとすら感じ始めた。男性用のシャツ1枚アイロン掛け終わるのにかかった時間は15分ほどだった。仕上がりは、まずまず。まだまだアイロン掛け初心者だが、なんとなくコツは掴んだような気がする。


アイロンを掛ける前のシワだらけのワイシャツ アイロンを掛けたあとのワイシャツ。立体的に仕上げることができた

女性用シャツにアイロンを掛けてみる

 アイロンの掛け方が少しわかってきたので忘れないうちにもう1枚、今度は自分のシャツにアイロンを掛けてみることにした。

 先ほどと同じ要領で、作業を進めていくとこのアイロン台が女性用のシャツ(サイズS)には少し大きいことに気づいた。先ほどのようにアイロン台にシャツを着せるようにすると、生地が引きつってしまって、袖口部分は入らなかった。

 この人型アイロン台は男性の人型を想定した作りになっているのだ。妹と2人で暮らしている私にとってはこれは少し残念な点だった。


女性用のワイシャツだと、袖口が入らない 無理矢理いれても生地が引きつってしまって、うまくかけることができなかった 後ろ身頃の部分。なんとかアイロン台にシャツを着せたが、肩口や、身ごろの幅には余裕がない

 ただ、シャツの他の部分、脇部分や、肩口は人型の形を生かしてきちんとフィットさせて使うことができた。それだけでもいつもよりはずっときれいな仕上がりだ。


脇部分。普通のアイロン台だとシワがよって掛けにくい部分
肩口部分

アイロンを掛ける前のシャツ アイロンを掛けたあとのシャツ

 たかがアイロン台と思っていたが、10年間の進化はすごかった。これで突然アイロン掛けが好きになるという訳ではないが、もう少し練習したいと思っている。なによりきちんとアイロンがかかった服を着るのは気持ちいい。見た目にも清潔な印象だ。服をたくさん買うのもいいが、服が好きならそのメンテナンスにもこだわりたい。

 アイロン台は頻繁に買い換える種類の製品ではないが、10年以上前の製品を使っている方には買い換えの対象商品としてぜひご検討いただきたい。





URL
  長塩産業株式会社 (楽天市場内直販サイト)
  http://www.rakuten.ne.jp/gold/nagashio/index.html
  製品情報(楽天市場内)
  http://www.rakuten.co.jp/nagashio/453942/270147/#344452

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2007/10/29 00:02

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