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家電製品ミニレビュー エレクトロラックス「EHF705」
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~シンプルだけどパワフルなハイブリッド式加湿器
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Reported by
清水 理史
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● そろそろ乾燥が気になる季節に
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エレクトロラックスの超音波+ヒーターのハイブリッド式加湿器「EHF705」
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「暑い」より「寒い」方が耐えられる身としては、ようやく過ごしやすい季節になってきたのが喜ばしいところだ。しかしながら、過ごしやすい一方で、個人的に悩まされるものもある。「乾燥」だ。
だいたい、鼻の頭がカサカサしてきたなと感じると本格的なシーズン突入で、朝起きるとノドがヒリヒリと痛んで声を出すのがつらくなる。家ならまだ良いが、出張などでホテルに宿泊したときは、バスタブにお湯を張ったまま寝ないと翌朝はノドがガラガラだ。
というわけで、家にはすでに数台の加湿器があるのだが、さらに心地よいうるおいを、ということで新たに購入したのが、エレクトロラックス製のハイブリッド加湿器「EHF705」だ。Amazon.co.jpで21,000円で購入した。
● 超音波+ヒーターのハイブリッド式
このEHF705の特徴として、まず目が行くのはそのデザインだろう。清潔感のあるホワイトの色合いとダイヤル式のスイッチが2つのみという飾りっ気のないシンプルなデザインが好印象で、リビングからキッチン、寝室まで、どのようなタイプの部屋にもマッチする。最近の加湿器は、やたらとカラフルだったりするのだが、それとは対極にある潔さを感じる製品だ。
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水タンクの容量は5L。取っ手付きで持ち運びがしやすい
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サイズは240×190×325mm(幅×奥行き×高さ)と、加湿器としては中間的な大きさ。ペットボトルなどを利用するタイプに比べると若干大きいが、ちょっとした棚などに設置できるうえ、少々スペースは占有するが、場合によってはデスクサイドなどに置くこともできる。その分、加湿性能は十分で、7~11畳程度の部屋の加湿に利用できるうえ、水を溜めておくタンクの容量も5Lと大容量なのが特徴だ。
加湿方式はハイブリッドとなっているが、これは超音波とヒーターのハイブリッドという意味。国内メーカーの製品の場合、ハイブリッドというと、フィルターの水をファンなどで気化させる気化式をメインに、ヒーターを併用する場合が多いが、これとは組み合わせが少々異なる。
この方式のメリットは、加湿能力と静音性のバランスが高い次元で両立されていること。気化式の場合、加湿能力を高くしようとするとファンの音が気になる場合が多いのだが、超音波+ヒーターの場合、静かな動作音のまま高い加湿能力を実現できる。
もちろん、無音というわけにはいかず、若干の動作音とコポコポという水の音が聞こえてくるのだが、寝室に設置して寝るときに利用していてもまったく気になることはない。なお、本製品にはタイマーなどの機能は搭載されていないが、水がなくなると自動的に電源がオフになる自動電源OFF機能が搭載されているため、ヒーター式といえども空焚きの心配はない。
● 短時間の利用で十分な湿度が得られる
実際に使ってみた印象としては、実にパワフルだということだ。
スイッチをオンにしてしばらくすると、上部のノズルから白い蒸気が勢いよく飛び出してくる。超音波+ヒーター式なので当たり前と言えば当たり前なのだが、気化式が多くなってしまった最近の加湿器ではあまり見られない、これぞ加湿器と言いたくなるような状況だ。
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水タンクの吸水口に設置されているナノAgフィルターでクリーンなミストを噴出可能
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このような視覚的な効果もあるのかもしれないが、しばらく稼働させておくと部屋の中はすっかりうるおった印象となる。いや、むしろ長時間稼働させたままになると湿っぽくなるほどなので、上部のダイヤルで加湿レベルを調節したり、適度な時間稼働させるようにした方が良さそうだ。
なお、この吹き出してくるミストの細かさは、ノズルを取り外すと現れる裏の開口部の大きさを変えることができる。開口部を大きくすると発生したミストがそれだけ多く噴出し、より高い加湿効果が得られる。一方、狭くすると、細かなミストしかノズルを通過しなくなり、加湿力は若干低下するもののより遠くまでミストを飛ばすことができるようになる。
このほか、タンク部分のフィルターとしてナノAg(銀)フィルターも採用されており、クリーンな加湿を行なうことができるのも特徴の1つだ。このフィルターによって、水分中のカルキも除去できるため、このタイプの加湿器でありがちな白い粉末が周囲に付着することも予防できる。
● こまめに操作できる場所での利用がおすすめ
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ダイヤル2つというシンプルな操作性。できればタイマーくらいは欲しかった
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このように、パワフルなのに静かな点が気に入っているが、あえて難点はと問われたとすると、操作性がシンプル過ぎる点が挙げられるだろうか。スイッチ類は上部の2つのダイヤルのみで、1つは前述した加湿レベル調整ダイヤル(無段階調整可能)で、もう1つは電源と加湿方式の選択ダイヤル(超音波、超音波+ヒーターの切り替え)となる。
前述したように、筆者は主に寝室で利用したいため、センサーによる自動運転とまでは言わないものの、できればタイマーによる電源ON/OFFくらいは対応してほしかったところだ。
とは言え、普段、人がいる場所で使うなら、このシンプルな動作のままでも問題ないので、リビングや自分の部屋などでの利用に適しているといえそうだ。
■URL
エレクトロラックス・ジャパン株式会社
http://www.electrolux.co.jp/household/
製品情報
http://www.electrolux.co.jp/household/products/ehf705/index.html
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2007/10/25 00:00
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