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家電製品ミニレビュー
ナショナル「ネイルケア キュアラES106」

~ネイルサロン並みのケアが自宅でできる
Reported by 本誌:阿部 夏子

本体パッケージ
 爪を完璧にキレイにするのには、時間もお金もすごくかかる。それでも、ネイルサロンは増える一方で、通う女性もたくさんいるのだから、女性にとって爪をキレイにしているというのは特別な思い入れがあるものなのだと思う。

 私自身、爪をきれいにしている大人の女性に憧れて、爪を伸ばし始めてもう7年近くたつ。だが結局、時間もお金もないので、いつも適当にマニキュアを塗って終わりだ。伸ばした爪をきちんとケアをしているとはとてもいえない。その結果爪が薄くはがれてしまう2枚爪になっていたり、爪がかけてしまっているなんてこともしょっちゅうだ。伸ばした爪を爪切りで強引に切っていたりすると、すぐに2枚爪になってしまったり、爪切りに圧迫されて爪が白くなってしまう。そんな状態の爪は汚らしくさえみえ、短く切っていた方がよほどきれいに見える。

 長い爪というのは、爪切りで切るのには向かない。本来は爪ヤスリを使って、少しづつ爪の形を整えるのだが、これが本当にめんどくさい。指1本につき5分と考えても、50分はかかる作業なのだ。また爪ヤスリは平面状になっているのものが多く、よそ見をしながらやっていると、爪以外の皮膚を削ってしまったりもする。

 なんとか、今の汚らしい爪をキレイにしたいと思い、ナショナル「ネイルケア キュアラES106」を購入した。メーカー希望小売価格は6,143円で、Amazon.co.jpで4,700円で購入した。


50gと軽く、コンパクトな本体
手元にある、スイッチ切り替え部分 「high」と「low」の2段階の切り替え

 「ネイルケア キュアラES106」は簡単にいうと、電動爪ヤスリだ。手でゴシゴシこすっていたものが電動で動いてくれるのだから、こんなに楽なことはない。また、この製品は爪の形を整えるだけではなく、甘皮処理、爪の表面磨きなどのネイルケアもできる。

 本体は50gと軽く、女性の手にすっぽりと入る大きさ。スイッチはlow/highの切り替えで、手元で操作できるようになっている。2種類のヘッドはその時の用途に合わせて本体の先端部分にはめ込んで使うしくみだ。本体とヘッドにそれぞれ付いている丸印をあわせ「カチッ」と音がするまで奥に差し込んで使う。

 2種類のヘッドのうちの1つは「表面磨き」に使うもので、「あらめ」と「仕上げ」の2種類のヤスリが付け替えられるようになっている。あらめのヤスリはピンクで、仕上げ用のヤスリはブルーになっている。その時の用途に合わせて、ヤスリを付け替えて使う。
「表面磨き」というのは爪の表面のデコボコしているのを、ヤスリで削って平らに美しく見せるためにするものだ。そうすることによって、マニキュアを塗っても見た目の美しさが違ってくるのだ。

 もう1つの「形作り」に使うヘッドは三角形になっていて、2辺がダイヤモンドヤスリになっている。2辺にヤスリが付いていることによって、右手でも、左手でも、方向を選ばず施術しやすい構造になっている。45度の角度がついていることによって、悩んでいた2枚爪にもなりにくい。


本体の他に、AC電源、2種類のヘッド、替え用ヤスリ、掃除用ブラシ、アタッチメント収納ケースがついてくる
表面磨きに使うヘッド
形づくりに使うヘッド。ダイヤモンドヤスリなので、硬度がある

パワー充分

【動画】ヤスリが回転している様子(WMV形式,166KB)
 さっそく使ってみた。この製品でできる、3つのネイルケアを「表面磨き」「甘皮処理」「形づくり」の順番でやってみた。

 まず、「表面磨き」から始めた。最初に、ピンクの「粗め」のヤスリで表面を磨く。最初は「low」で使ってみたがパワーはかなり強力だ。円形のヤスリ部分がくるくると回って、爪の表面の凹凸を整えていく。ヘッドの部分を爪全体に円を描くように動かしていく。

 あっという間に爪の表面が削れて、爪の削りカスの白い粉が出てきた。説明書に削りすぎないようにとの注意書きがあったので、40秒ほどでスイッチをとめて今度はブルーの「仕上げ」ヤスリに付け替えた。


ピンクが「粗め用」、ブルーが「仕上げ用」 ヤスリの裏側。付ける時はカチッと音が鳴るまで押す 【動画】表面磨きをしている様子(WMV形式,198KB)

 付け替えるのは先端部分だけで、手で軽く引っ張るようにすると簡単に外せる。はめるのも同様で、少し押すとカチッという音がする。これで付け替えは終了だ。付け替えてスイッチを入れると、先ほどと同じように、先端部分がクルクルと回っていく。仕上げなので、少し時間を短くして、今度は20秒ほどでスイッチをとめた。先ほどと同じように、爪が削れた白い粉が出てきたが、さっきよりは細かめの粉のように見える。その粉はとても細かく軽いのでマスクなどの着用をお勧めする。

 というのも、私自身最初は、何も考えずに作業を進めていたのだが、しばらく立つと喉に少し痛みを感じた。どうやら削りカスを少し吸い込んでしまったようだ。その後からはマスクを着用して、濡れたタオルを下に敷いてその上で施術することにした。削りカスは非常に軽く、舞い散ってしまうので濡れたタオルを敷いて置くことで周りへの飛びちりを防げる。


爪の削りカスがすぐに出てきて、爪の表面が真っ白になる
手のひらや、周辺にも飛び散るのであらかじめ対策をしておいた方がいい ヘッドが小さいので、足も丁寧にケアすることができる

 さて、磨き終わった爪は表面が光って見えるほどの仕上がりで、触ってみるとツルツルだ。マニキュアを塗らなくてもきちんと手入れされている爪だという印象を受ける。ヘッドが小さいので、小指や、爪の隅の方まできちんと磨けるのが良い。

 足の爪にも試してみたが、小回りが効くため、小さな足の小指まできちんと磨くことができた。足の指は、表面がカーブしているものもあり、市販の爪切りや、爪ヤスリではとてもケアしづらい場所だ。女性は夏に限らす、サンダルなどを履くのでどうしても足の指を露出することが多い。自分で足の指がきれいにケアできるというのは嬉しい。


別売りの替え用ヤスリ
 表面磨き用のヤスリの表面はスポンジのの表面のようにザラっとしている。爪磨きをした後は、爪が削れた白い粉が付着している。このヤスリは、表面が柔らかめなので、一定期間使用したら交換する必要がある。ヤスリの表面自体が削れてきてしまうからだ。ブルーの「仕上げ」用のヤスリの方がより表面が柔らかくなっているので消耗が激しそうだ。

 ちなみに具体的な寿命は説明書によると、は「あらめ」ヤスリは月2回の使用で、約3ヵ月。「仕上げ」ヤスリは週1回の使用で約3ヵ月とあったので、約2倍ほど消耗速度が違うようだ。付属品として「仕上げ」用ヤスリの替えが1枚付いてきているのだが、「粗め」用の換えは別売りで、購入する。楽天市場で550円(送料別)で、販売されている。

 次に、「甘皮処理」に挑戦してみた。爪の下側の指との境目にある、薄い皮、それが甘皮だ。甘皮は爪の表面にかぶってしまっていることが多い。甘皮処理を行なうことによって、ささくれの予防にもなる。また、爪をより美しく見せるために、爪部分にかぶっている甘皮を、指方向に押し上げるようにして処理をするのだ。

 私個人としては甘皮の処理までに手が回らず、今まではしてこなかった。説明書にあるとおりに、指を温水にしばらくつけて指の周りの皮膚をふやかしてから甘皮処理を始めた。

 使うのは先ほどと同じ表面磨き用のヘッドだ。先端のヤスリはブルーの「仕上げ」用を使う。スイッチを入れて、甘皮を押し上げるようにする。皮を押し上げるのだから多少の痛みはあるのかと思ったがなんの痛みも感じない。10秒ほど押し上げるように動かしたあと、スイッチをとめて見てみると、きれいに甘皮が押し上がっている。甘皮を押し上げることによって爪の面積が増えて、よりきれいな指先になった。

 甘皮押しのポイントとして注意したいのは、指先を温めてから行なうことだ。甘皮が固い状態だと、指先や皮膚を傷付けてしまう恐れがある。入浴後に行なうのもいいかもしれない。


サロンにいったような仕上がり

【動画】形づくりをしている様子。手をこのように内側に丸め込むような形にすると安定して削ることができた(WMV形式,262KB)
 最後に「形づくり」をやってみた。ヘッドをダイアモンドヤスリにかえて、スイッチを入れる。爪先に当てると思った以上の振動で指先がブルブル震えるほどだ。「low」でもこのパワーなのだから「high」にしたら、どうだろうとスイッチを切り替えると、まず振動の速度が速くなって爪を安定して削ることができない程だった。たちまち、指や手のひらが爪を削った粉で白くなった。

 最初は使い勝手がわからなかったのでしばらく「low」で使い続けたのだが、しばらくやるとコツがわかってきた。指を内側に曲げて、他の指で支えながら削るようにすると振動を少し減らすことができる。この方法でやると、「high」にしてもなんとか、思い通りに削れるようになった。削りたい部分は「high」で、一気に削ってしまってそのあと「low」に切り替えて細かい仕上げや、調節をするやり方に変えると、施術にかかる時間がかなり短くなった。

 とにかくパワーが強力なので、普通の爪ヤスリだったら面倒で絶対できないような美しい形に仕上げることができる。

 爪の形にもいくつか種類があるのだが、ラウンド(爪先が丸い仕上がり)とスクエア(爪先を平らにする、四角張った爪の形にする仕上がり)という2種類が一般的だ。スクエア型を自分で、爪ヤスリでやろうとすると削るだけでものすごく時間がかかってしまう。途中で、手が痛くなるほどだ。疲れてくると力の加減がばらばらになってきて仕上がりも、長さもバラバラになってしまう。

 その点、この製品は電気で一定の力を保つことができるので仕上がりにバラつきがない。また、両面にヤスリがついている構造のおかげで右、左、両方の指先で同じように操作することができる。「キュアラ」を使うと1本につき5分もかからずにきれいなスクエア型の爪に整えることができた。

 「表面磨き」「甘皮押し」「形作り」の3つのネイルケアを続けて左右の手10本に施術してかかった時間は50分ほどだった。初めての施術だったので、これが慣れてくれば、あと10分くらいは短縮できそうだ。


ネイルケアに気を付けるだけで手がキレイに見える
 後片付けも簡単にできる。それそれのヘッドに付着した削りカスは付属のブラシでこすって落とす。ブラシで落ちない場合は乾いた布を使って、汚れを落とす。ヤスリは削りカスが詰まっていると性能が格段に落ちてしまう。使ったらその都度、掃除するようにすることをお勧めする。

 この製品は時間を短縮するというよりも、指先の細かいケアをプロ並みに自宅でできると言うところがウリの製品だと感じた。「甘皮押し」や「表面磨き」など普段自宅でやらないようなケアも簡単に、しかも完成度高く仕上げることができる。

 ネイルケア用の製品はいくつか出ているが、機能、仕上がり、価格共に満足のいく製品だと思う。ネイルサロンに行って「表面磨き」「甘皮押し」「形作り」のケアをしようとすると、5,000円はかかってしまう。それを考えると、今回の購入は正解だった。使い方も簡単で、場所もとらないので、しまい込むこともなさそうだ。2枚爪に悩んでいる人や、爪のオシャレを楽しみたい人にはぜひ検討していただきたい商品だ。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=ES106

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2007/10/12 00:02

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