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角質クリア ES2502P
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足の裏のケアは、とても大切だとは分かっていながら、どうしても忘れがちになってしまう。
足の裏は、二足歩行による刺激を受けるため、それに適応しようと皮膚がどんどん厚くなる。これが「角質」というもので、放っておくと悪臭や水虫の原因になってしまう。久しぶりにサンダルを履いた時や、マッサージ店の前で、足の裏が描かれた絵を見たときに、「そういえば、最近ケアしていない!」とハッとする人も多いだろう。古代から「体重を支えるのは足の裏」と云われているが、デスクワークばかりだと、からだを支えているのはお尻になってしまって、足の裏への関心が薄れてしまう。
これから夏に向けて、男性ならサンダル、女性ならミュールを履く機会が増えてくるだろう。その前にケアをしておきたいところだ。
そこで、足の裏の角質を取り除くというナショナルの「角質クリア ES2502P」を購入した。Amazon.co.jpでの販売価格は3,460円だった。
● コンパクトに収納できるフタ、スリムな形で握りやすい
本体はスティック型で、ゆるやかに婉曲したフォルムをしており、握った時の感触がとてもよい。鉛筆を握るようなペングリップの持ち方など、握り方を変えてみてもストレスを感じないので、とてもラク握れる。電源は、単三型のアルカリ乾電池を2本使用する。
付属品を収納した状態で、全体の重さは145g。日常使うハンドクリームや化粧水のビンと同じぐらいの重さだ。全体がスリムでスキのない形をしているし、充電器も必要ないので、置き場所には困らない。付属品を失くす心配もなく、旅行や出張先にも持っていけそうだ。
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パッケージ外観
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本体サイズは36×24×182mm(幅×奥行き×高さ)
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電源は単三アルカリ乾電池を2本使用する
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角質は、先端に備えられたヤスリを回転させて削る。スイッチは本体の背についており、ヘッドのヤスリが回転するスピードを「soft」と「high」の2段階切り替えで調節する。
ヤスリには「ノーマルヤスリ」と「スリムヤスリ」の2種類があり、2つとも軽石ぐらいの固さがある。説明書によると、ノーマルヤスリは、ヤスリが「あらめ」で、足の裏の全体や、かかと、足の側面などの広い部分で使用する(削られた角質が飛散するの防止する「ヤスリカバー」も付いている)。スリムヤスリは、ヤスリが「細かめ」で、足の指のタコなど細かい部分や、ノーマルヤスリで削った後をなめらかに整えるのに使う、とある。
本体部分だけでなく、ヤスリも水洗いはできないので、付属品のハケを使って掃除することになる。ある程度使いこんだらヘッドを交換したいという人や、ヤスリが磨り減ってしまったという人は、ヤスリだけ別売りで買うこともできる。ノーマルヤスリとスリムヤスリが1個ずつ入っている「角質クリア用 替えヤスリセットES0191-H」は、Amazon.co.jpで1,000円だ。
ヘッド部分にはフタが付いているが、このつくりがちょっと面白い。本体にセットされていない方のヤスリを収納できるスペースが用意されているのだ。装着していない方を失くしてしまうことを防げるので、かなりいい工夫だ。
ちなみに、掃除用のハケの収納スペースはないが、もしハケを収納するような空間があったら、本体はさらに大きくなってしまったかもしれない。このハケは失くしてしまっても、他のもので代用できそうだ。
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ノーマルヤスリは飛散防止用のカバーを付けたまま使用する
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スリムヤスリは、足の指など細かい部分に使用する
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ヤスリは取り外して交換する
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フタには、本体にセットされていない方のヤスリを収納できるスペースが用意されている
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回転の速さは「soft」と「high」の2段階
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ノーマルヤスリは飛散防止用のカバーを付けたまま使用する
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● 刺激はやさしいまま、威力を発揮
使ってみる前に、取れた角質が落ちていくため、足の下に紙などを敷いておくように説明書に書いてある。ノーマルヤスリにはカバーがついているものの、高速で回転するヤスリで削られた角質は、細かい粉になって飛び散るため、しっかりと敷いておくことが重要だ。
どれぐらい角質が取れたのか、成果を見て達成感を味わうためにも、削られた角質をすべて受け止められるように、紙を敷いておいた方がよい。
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ペンでかかとに色を塗るような要領で使用する
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まずはノーマルヤスリを装着し、softのスピードで、そっと足の裏にヤスリを当ててみる。足全体を撫でるように一周してみると、削られているというより、足の裏をペン先でたどっているぐらいのやさしい感触だった。
softの刺激が余裕だとわかると、スピードをhighに変えてみる。それでも足の裏に感じる刺激はほとんど変わらない。なのに、こんどは倍以上の量の角質が落ちている。足の側面から、かかと、足の指までひと通り表面を削る。角質のない柔らかい土踏まずにも試してみたが、痛くない。ちゃんと角質だけが削られているようだ。
足のシワとシワのちょっとした所ぐらいなら、1度たどるだけで、周りの皮膚と同じように血色が良く、柔らかい皮膚になった。ヤスリのヘッドをあてたところはすぐに一番表層の角質が取れて、皮膚の色が周りと変わるので、同じ場所をやりすぎてしまうということはない。
次に、一番角質が厚くなっている場所、かかとだけをやってみる。ペン先で、まるでかかとに色を塗っていくような要領で往復する。つい熱中して力が入ってしまい、ヤスリを皮膚に押し付けてしまうと、ヘッドの回転が自然に止まる。
ヘッドをスリムヤスリに交換して、足の指の上にあるタコや、爪の傍にある固い角質に移る。ヤスリを変えても足に感じる刺激は同じである。手で削るときは、やすりを左右に動かさなくてはいけないのでとてもやりづらい場所なのだが、細かい部分でも、スリムヤスリをペングリップのように持って、爪のそばの小さな角質も当ててじっとしているだけよい。
足の側面などを手で削るときは、私は身体が固いせいか、ヨガのような無理な体勢をとらざるを得ないのだが、電動だと、それほど無理な体勢にならなくてもよい。ヤスリを当てているだけなのでラクだった。
● 電動にしかないメリットが活きる
Softのスピードでさえ、手でヤスリを使って削るよりも、短時間で多くの角質が落ちていたが、Highスピードにすると、さらにその倍以上の量の角質がどんどん落ちていく。摩擦で削るって本当はこういうことだったのか、さすが電動だ、と、ちょっと感動する。
手で削るとヤスリを左右に動かすので、削りづらく、時間がかかったり、柔らかい皮膚も一緒に傷つけてしまったりするが、手で削るよりも安全。自分の手で削る器具では、使いやすさや安全性はの技術に依存するところがあるが、この機器では使用法がカンタンなので、使う人を選ばない。
ただ、削ることに熱中するあまり、足と本体の角度をあまり気にしないでいると、ノーマルヤスリについているヤスリカバーが足に当たって外れてしまうことがある。ヤスリカバーがない方が角度を自由にできて、とても使いやすいのだが、粉になった角質がどんどん飛んでいく。これはいい点なのか、わるい点なのか、判断できないところだ。
実際、使ってみたところ、使い心地がよく、効果もあり、安心して使えるのでおすすめできる。足のケアを思いつくたびに、使い捨てなどの手軽なものを買っているという人は、今度は、機能を重視した、ずっと使えるものを探してみてはいかがだろうか。
はじめて足の裏の角質ケアにチャレンジするという人や、鋭い器具が怖いという人、それに身体が固いという人にも、安心しておすすめしたい。
■URL
ナショナル(松下電工株式会社)
http://www.mew.co.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=ES2502P
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http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm
2007/05/21 00:00
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