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家電製品ミニレビュー
ブラック&デッカー「Z-FV2000」

~ハンディタイプとしても使える合体式スティッククリーナー
Reported by 平澤 寿康

BLACK & DECKER サイクロン方式フロアバスター「Z-FV2000
 ワンルームのように、専有面積が狭く収納も少ない部屋に住む場合、購入を最後までためらうのは掃除機ではないだろうか。狭い部屋では一般的なフロアタイプのクリーナーまでは必要ないと感じつつ、かといって買わないで済ませるのもイヤ。そういった時にまず考えるのがハンディタイプのクリーナーだが、狭いとはいえ6畳ほどの広さがある部屋全体をハンディクリーナーだけで掃除するのはつらい。そこで注目されるのが、スティックタイプのクリーナーだ。

 スティッククリーナーは、フロアタイプのクリーナーと同じ感覚で部屋を掃除できるにもかかわらず、ハンディクリーナーに近い手軽さがあり、しかも収納スペースも非常に少なくすむ。ワンルームに住む人にとって、まさに理想的な掃除機と言えるだろう。筆者は、普段はフロアタイプのクリーナーを利用しているが、収納からいちいち出してくるのが面倒で、掃除をさぼってしまうことも少なくない。もともとそれほど広くないワンルームに住んでいることもあるし、常に部屋の隅に置いておけるスティッククリーナーを導入して掃除の省力化を目指してみることにした。選択したスティッククリーナーは、BLACK & DECKERの「Z-FV2000」という製品。Amazon.co.jpで8,978円だった。


本体が分離式になっており、スティッククリーナーとしてだけでなくハンディクリーナーとしても利用できる
本体左側面
本体右側面

 今回この製品を選択した最大理由は、本体が分離式になっており、スティッククリーナーとしてだけでなくハンディクリーナーとしても利用できるという点だ。部屋全体をしっかり掃除したいときにはスティックスタイルで、テーブルの上などちょっとしたゴミを掃除したいときにはハンディスタイルで利用でき、一般的なスティッククリーナーよりも使い勝手が優れると考えたからだ。

 ハンディタイプの本体は、一般的なハンディクリーナーと比較してひと周りほど大きく、重量も1,540g(実測値、ケーブル含まず)ほどとやや重い。これは、スティッククリーナーとして利用するために比較的強力な吸引仕事率を実現しているためだ。一般的なハンディクリーナーの吸引仕事率は20W前後のものが多いが、Z-FV2000の吸引仕事率は60Wである。つまり、それだけ強力なモーターが内蔵されているために、本体がやや大きく重いというわけだ。しかしそのおかげで、パワフルに掃除できるようになっている。


本体を取り外しハンディクリーナーとしても利用可能だ 一般的なハンディクリーナーよりもひと周り大きく、重量も約1,540gと重い

電源ケーブルは本体右側面のフックに巻き付けて収納する ハンドルを折ってコンパクトに収納することも可能だ ヘッド部裏。回転ブラシが見える。これは吸引時の風を動力として回転する

 ゴミの集塵方式はサイクロン方式を採用している。本体前部に円錐形のダストボックスが用意され、その中で吸い込まれたゴミが遠心分離されることになる。またダストボックス中央部には「HD(高密度集じん)フィルター」が取り付けられており、細かなチリやダニなどのハウスダストをキャッチするとされている。

 ただし、実際に使ってみた感覚では、ダストボックス内でのゴミの分離能力はそれほど高くないようだ。掃除をしている時にダストボックス内を見てみると、吸い込んだゴミが回転する勢いはあまり強力とは思えず、フィルターでこし取るゴミが比較的多いように感じた。HDフィルターにはキャッチしたチリをふるい落としたりするような機能も用意されておらず、定期的に交換が必要になるだろう。それ以外のフィルターおよびダストボックスはプラスチック製で水洗いが可能だ。

 ちなみにゴミ捨ては、本体からダストボックスを外してフィルターを取り出し、中に溜まったゴミをゴミ箱に直接捨てる方式。直接ゴミに触れることもあるため衛生的に気になる場合もあるが、サイズを考えるとしかたがないだろう。


ダストボックス。内部に円錐形のフィルターが配置されている 内部のフィルター。プラスチック製のフィルターと内部の「HDフィルター」の2重構造となっている HDフィルターで細かなチリやダニなどのハウスダストをキャッチする。定期的な交換が不可欠になると思われる

 また、ハンディタイプで利用しているときには、吸い込み口にアタッチメントを取り付け、狭い場所などの掃除も可能となる。アタッチメントは、34cmの延長ノズルが2本と約17cmの先細ノズルが1本、そして先細ノズルに取り付けて利用する先端ブラシが1個となっている。延長ノズルと先細ノズルは単体または組み合わせて利用可能で、全てを組み合わせた場合には約80cmほどの長さとなるため、天井際の掃除にも十分対応できる。


吸い込み口。楕円形の穴が開いている 付属のアタッチメント。延長ノズル2本と先細ノズル1本、先端ブラシ1個が付属する 全てのノズルを組み合わせると80cmほどになり、天井付近の掃除も行なえる

 本体を合体させると、スティッククリーナーになる。ヘッド部には回転ブラシが用意されており、じゅうたんのゴミをかき出しつつ掃除することが可能。この回転ブラシは、吸引時の風力によって回転するもので、ヘッド部のスイッチで回転と停止の制御が可能。風力で回転するタイプで、ブラシもまばらにしか配置されていないため、手で押さえても簡単には止まらないぐらいの回転力があり、見た目以上に役立つと考えていいだろう。また、スティックは170度ほどまで倒せるため、低い場所の掃除にも対応する。ただし、本体がジャマになって、ベッドの下など高さが30cm未満の場所の掃除はやや難しい。


ヘッド部裏。回転ブラシが見える。これは吸引時の風を動力として回転する このスイッチで回転ブラシの回転をコントロールする 【動画】回転ブラシが回転する様子(WMV形式,174KB)

 収納時にはスティックを垂直にするが、この時には本体はしっかり自立する。このまま部屋の隅などに置いておけば、ほとんど邪魔にならないのはもちろん、すぐに取り出して使えるわけだ。また、ハンドル部は途中で折れるようになっており、よりコンパクトに収納できるようにもなっている。

 さて、実際に使ってみた感覚では、吸引仕事率が60Wということもあり、かなりパワフル。もちろん、一般的なフロアタイプのクリーナーと比較すると弱いものの、普段の掃除には全く問題なく利用できた。これなら、わざわざフロアタイプのクリーナーを出してこなくても十分満足いく掃除ができる。

 ただ、ハンディクリーナーとして使うにはちょっと強力すぎるという印象だ。ハンドル部のスイッチはON/OFFのみで吸引力を変更することはできない。つまり、ハンディクリーナー時も常にフルパワーで動くことになるのだ。本体左右の排気口から勢いよく風が吹き出すが、本体の角度によってはそれでゴミが吹き飛んでしまうこともある。ハンディクリーナーとしても使えるようになっているなら、強・弱の2段階でもいいので吸引力の調節ができるようにしてほしかった。


電源スイッチ(下)はON/OFFのみで吸引力の調節はできない。上のボタンはダストボックスを外すためのものだ 左右側面ハンドル下に吹き出し口がある。かなり勢いの強い風が吹き出す

消費電力は、カタログ値では650Wとなっているが、実測値では610W台であった 【動画】ゴミを吸い込む様子(WMV形式,230KB)

電源ケーブルは約6m。ハンディクリーナーとして使うときなどかなりかさばる
 また、電源ケーブルを接続して利用するタイプのため、ハンディクリーナー時にもパッと取り出して使うというわけにいかない点も気になった。しかも、この電源ケーブルは6mとかなり長く、収納式にもなっていない。もちろん、強力な吸引力を実現するには当然の仕様とも言えるのだが、ハンディクリーナーとして使うときには、この長い電源ケーブルがかなりかさばってしまう。スティッククリーナー部に電源ケーブルを接続し、スティック時には電源ケーブルを接続してフルパワーで、ハンディ時にはパワーは落ちるもののバッテリー駆動でワイヤレスで使えるという仕様であれば、魅力が大きく向上するはずなので、今後の商品展開でぜひ実現してもらいたい。

 加えて、本体がプラスチック感むき出しで、かなり安っぽく見える点もちょっと残念。仕上げ自体は特に問題を感じないため、いかにもプラスチックに見えてしまうライトブルーのカラーリングが大きく影響しているのだろう。もともと比較的安価な製品なので多くは求められないが、ハンディ部と同じ白で統一されていればもう少し見ばえが良くなっていたように思う。

 このようにいくつか気になる点はあるものの、比較的強力なパワーと、スティック・ハンディの2スタイルで利用できるという点は、ワンルームに住む人にとってかなりの魅力となるのは間違いない。フロアタイプのクリーナーまでは必要ないものの、ある程度しっかり掃除ができるスティッククリーナーを探している人なら、十分満足できる製品と言っていいだろう。





URL
  ブラック&デッカー
  http://www.blackanddecker-japan.com/index.html
  製品情報
  http://www.blackanddecker-japan.com/catalog/clean/fv2000.html

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2007/09/27 00:02

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