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家電製品ミニレビュー
無印良品「シュレッダー」

~リビングになじむ、安全対策済みシュレッダー
Reported by 本誌:伊藤 大地

「シュレッダー NS-R1」と「ポリプロピレンダストボックス・シュレッダー用」
 もともと、オフィス用の事務機器だったシュレッダーだが、近年、個人情報保護の意識の高まりから、急速に「家電」化している。しかし、そのデザインたるやいかにも実用的なオフィス機器っぽいものが多く、なかなかインテリアに馴染むものがないのも事実だ。

 こんなときに頼りになるのが無印良品だ。シュレッダーはないかと探してみると、6月にリニューアルされた「シュレッダー NS-R1」があった。直販サイト「muji.net」で7,900円(送料別)にて購入した。

 いきなりだが注意を促したい点がある。このNS-R1はシュレッダーの裁断機のみになっており、裁断した紙クズを受けるダストボックスが付属していない。ダストボックスは「ポリプロピレンダストボックス・シュレッダー用」という品名で別売されている。価格は945円だ。つまり、ダストボックスも合わせたいわゆるシュレッダーとしての価格は、8,845円ということになる。

 現在のところ、ダストボックスにカラーや形状のバリエーションがあるわけではなく、必然的にこの製品を選ぶことになる。特にネット通販の場合は必ず、合わせて注文するようにしたい。


裁断機本体とダストボックスは別売になっている 投入口の幅は3mm。紙が入りやすいよう、手前側に傾斜がついている 電源コードを抜いた上で、指を投入口に当ててみた。そうそう指が入ることはない

リビングに置いたところ。インテリアにもよく馴染む
 製品の外観は、無印良品らしく、直線を基調にしたシンプルで飽きのこないデザインだ。カラーはホワイトというよりアイボリーに近く、部屋の照明によって色合いが微妙に変わる印象だ。本体、ダストボックスはもちろん、電源コードまで色を統一しているあたりはさすが。我が家ではダイニングテーブルの脇の壁際に設置しているが、よく馴染んでいる。

 ところで、シュレッダーというと、家庭に設置したオフィス用シュレッダーに幼児が手を入れ、指が巻き込まれるという事件が起こったのは記憶に新しいところ。事件以降、業界団体がガイドラインを制定したほか、経済産業省も法改正に動き出し、安全対策を施した新製品が次々と発売されている。この製品も例外ではなく、リニューアルされた内容は安全面が中心となる。

 まず、裁断機の側面、ダストボックスの中に隠れる部分にロックスイッチを新たに設けた。家庭用シュレッダーでは、スイッチは投入口付近にあることが多いが、これ自体を子供がいじる可能性を考えたのだろう。

 たしかに、きちんとこれをON/OFFしていれば安全なのだろうが、裁断機本体がずっしりと重いため、片手で裁断機を持ち上げ、片手でスイッチを操作しなければならない。大人でもこの作業は大変なので、使うたびにこのスイッチをON/OFFするのはかなり面倒だ。複数のスイッチ、ロック機構を用意するなど、もう少しスマートな解決方法を望みたいところだ。

 このほか、投入口の幅も5mmから3mmへと狭め、投入口から刃までの距離も42mmから45mmへと長くなっている。実際に投入口を見ても、その間隔はかなり狭い。乳児であってもよほどのことがないかぎり、指は入らない。ましてや、投入口から刃のある位置まで手を入れるなど、まず不可能といってよい。安全面で進化しているのは間違いないだろう。


ダストボックスで隠れる裁断機側面にチャイルドロックがある 電源コードも本体色と同じカラー コードは90度回転する

 投入口付近のデザインがすっきりしているのも好感が持てる。というのも、事故以降に発売されたシュレッダーは、ガイドラインで求められていることもあり、投入口付近にアイコンや注意書きが所狭しと並んでいるものが多い。

 もちろん、様々な環境で使われることを想定すると注意の表示は絶対に必要だ。そのことに異論はない。しかし、危険性を十分に理解した大人だけの家庭で使う場合など、デザイン面でそうした表示がジャマに感じることがあるのもまた事実だ。このNS-R1では、注意書きは最低限に留められ、しかもシールで貼り付けられている。注意書きが必要な人は残しておけばよいし、いらないなら取ればよい。選択権があるのがうれしい。

 一度に裁断できるのはA4用紙5枚まで。連続3分間の裁断ができる。投入口右側にあるスイッチは、「AUTO」「STOP」「REV」の3段階で、AUTOは紙の投入を検知して裁断するモード、「STOP」は電源オフの状態、「REV」はつまりなどが生じた際、逆回転させるモードとなっている。裁断できるのは紙のみで、CD/DVDやクレジットカードは裁断はできない。

 実際に裁断して驚いたのは、音が非常に静かであること。もちろん、無音ではないのだが、耳障りな高音域の音がなく、低い音で「ブーン」という鳴るため、気に障らないのだ。夜間に使用しても、隣家に届くような質の音ではない。

 裁断スピードは5枚重ねた状態で約9秒ほど。実用的なスピードだ。カットされた紙は25×3(幅×奥行き)mmほどの紙片になる。家庭用としては十分だろうが、書類によっては単語レベルで印字された内容が確認できるので、業務用として使用する際は注意しておきたい。


裁断機の刃の部分 裁断した紙。文字のサイズによっては単語レベルで判読できる場合も

ダストボックス 【動画】A4用紙5枚を同時に裁断するところ(WMV形式,760KB)

 全体的にはデザイン、安全面、実用性とどれも大きな不満なく使える、優秀な製品と感じた。個人的にはあとCD/DVDの裁断機能さえつけば言うことはない。家庭用シュレッダーとして広く推薦できる一品だ。





URL
  無印良品(株式会社良品計画)
  http://www.muji.net/
  シュレッダー 製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076928799
  ポリプロピレンダストボックス・シュレッダー用 製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4547315573370

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2007/09/06 00:00

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