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やじうまミニレビュー |
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～どこでも使える乾電池式簡易シャワー
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Reported by
本誌：伊達 浩二
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先日もWebでアウトドアグッズを眺めていて見つけたのが、コールマンジャパン株式会社の「ポータブルシャワーwithウォーターキャリア」だった。これは、山や海で遊んだあとで体を洗うための道具で、20Lの半透明ポリタンクと、乾電池駆動の簡易シャワーがセットになっている。 メーカー希望小売価格は3,780円。Amazon.co.jpでの購入価格は3,480円だった。 到着したパッケージは30cm四方ぐらいの正方形の段ボール箱だった。 ポータブルシャワーは3つの部品からできている。単一乾電池が4本入るバッテリーケースと、ウォーターキャリアにくっつける円筒形のモーター部分、約2.4mの透明なホースにつながったシャワーヘッドだ。 ウォーターキャリアは折りたためるタイプで、大きさは約28cm四方、容量は約19Lある。専用の水栓もついているので、単独でも本来のウォータータンクとしても使える。使用しないときには小さくたたんでおけるのは良い。
じつは、この製品をキャンプなどアウトドアではなく、ベランダの掃除に使おうという魂胆なのだ。製品に対して、ちょっと申しわけない用途のような気もするが、アウトドアグッズがインドアでも役に立つ例は多い。 まず、ウォーターキャリアに水を入れる。大きさのほどがよく、すこし大きめの洗面台や台所のシンクでも十分に水が入れられる。注水ができたら、水栓で止めて、ベランダに運ぶ。満水にすると、20kg近くになるので、かなり重い。 ポータブルシャワーの方は、推奨されている単一アルカリ乾電池を4本入れておく。単一が4本なので、ずっしりと重い。電池ボックスは防滴だが、水のかかりにくい場所に置いておこう。次に、ウォーターキャリアの水栓の代わりにモーター部分をねじ込めば、準備は完了だ。電池ボックスの上にあるボタンを押すと水が出始める。
簡易シャワーだけに、シャワーヘッドから出る水の量と水圧は、一般的な水道直結シャワーに比べるとずっと少ない。なにせ小さなモーター頼りなので水量は1分間に約2.2Lなのだ。この製品の本来の用途は体を流すためのシャワーであり、約19Lしかない水を一度に使い切ってしまわないように、水量が少なめにされているのだろう。 水量と水圧は、プランターの水やりにちょうど良いぐらいと言えば、わかりやすいだろうか。じょうろで水をかけているのと大差ないので、水圧によって葉や茎が痛むようなことはない。 ただし、水やりには良いが、高い窓ガラスを洗うのには向かない。シャワーヘッドを高く持ち上げると、さらに水勢が弱ってしまうので、窓ガラスの上端に水を届かせるのが難しい。 シャワーヘッドのリングを回転させることで、水量のHigh/Lowが切り替えられるというので、Highにしてみると少しはましになる。また、床に置いていたウォーターキャリアを、約1.5mほどのエアコンの室外機の上に置くと、サイフォンの原理で水圧が上がり、手を上に伸ばした位置まで水が届くようになった。シャワーホースの長さは、1坪ほどのベランダで使う分には十分だった。 ポータブルシャワーの利点は、水タンクに約19Lの水を溜めておけるので、水くみが数日に1回ですむことだ。バケツとじょうろの組み合わせに比べると、水くみの回数がずっと少なくなった。我が家のように、ベランダに水道の蛇口がない住まいでは、このメリットは大きい。 水圧と水量が今の2倍ぐらいになると、窓ガラスと網戸がじゃぶじゃぶ洗えて、用途が広がるのだが、本来の用途とはかけ離れた使い方なので仕方がないところだろう。
話は変わって、せっかく買ったポータブルシャワーなので、アウトドアでも試してみた。 残念ながら、自分は外出できる状況になかったので、サーフィンに行くという知人に頼んで使ってもらった。使い方は、自動車に積んでいき、海から上がったあとで体を流すという、製品本来の用途に沿ったものだ。感想を聞くとつぎのようなものだった。 「自動車の脇など、どこでもシャワーが使えるのはありがたい」、「水量と水圧はもっとほしい。普通に体を流すのは良いが、砂がついていると、なかなか流れなくてまだるっこしい」、「だいたい、タンク6回分ぐらい水を使うと電池が弱ってしまうので、電源は電池だけでなく、自動車のシガーライターも使えると良い」、「ウォーターキャリアの注水孔は、水道の蛇口用で、ちょっと小さい。灯油用のポリタンクの口ぐらい大きい方が使いやすい」、「不満はあるが、無いよりは有った方が良い。次の機会があったら、また持って行きたい」。 やはり、アウトドアかつ自動車が主な移動手段の環境で使うと、違う感想がでてくるものだ。この知人には、シガーライターから給電できる別の簡易シャワーを紹介しておいた。
ところで、この簡易シャワーセット、防災用品としても優れているのではないだろうか。地震の際には、水道が止まり、被災者の方が水タンクを提げて並んでいる情景はよく報じられる。また、入浴が難しい状況になることも見聞きするところだ。 この製品のウォーターキャリアは、コンパクトに折りたためる水タンクとして使用できる。また、水の供給状況にもよるが、水道が止まっている状態では簡易型とはいえシャワーが浴びられることは大きな利点だろう。 夏のアウトドアで使ったあとは、よく手入れをし、防災用品として、非常持ち出し袋などと一緒に管理しておくいうのが、良い使い道かもしれない。 ■URL コールマンジャパン株式会社 http://www.coleman.co.jp/ 製品情報 http://www.coleman.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=170-6438 ■ 関連記事 ・ コクヨ、災害時に役立つグッズセット「防災の達人」（2007/06/25） ・ やじうまミニレビュー コールマンのLEDランタン3製品（2007/05/18）
2007/08/30 00:02 - ページの先頭へ-
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