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家電製品ミニレビュー
三菱電機「TC-CG7P」

~排気のニオイが気にならない紙パック式掃除機
Reported by 平澤 寿康

三菱電機 紙パック式掃除機「TC-CG7P」
 イマドキの紙パック式掃除機は排気のニオイが気にならないものが増えているらしい。もちろん、筆者もそのことは知っていた。ただ、それは比較的高価な価格で販売されているプレミアムモデルだけに限ってのことだと思っていたのも事実。しかし実際には、普及価格帯の紙パック式掃除機でも排気のニオイがしない製品が増えてきているようである。

 そこで実際に、排気のニオイが少ないとされている普及価格帯の紙パック式掃除機を試してみることにした。選択したのは、三菱電機の「TC-CG7P」。TC-CG7Pは、三菱電機の紙パック式掃除機の中で、本体サイズのコンパクトな「ストロングミニ」シリーズのハイエンドモデルに位置付けられている製品だ。Amazon.co.jpで19,800円で購入した。

 ボディサイズは、幅224mm×奥行き299mm×高さ223mm、重量は約3.0kg(双方とも本体のみ)。同クラスの紙パック式掃除機と比較して格段にコンパクトかつ軽量というわけではないものの、横幅が他の製品より小さいため、非常に取り回しがいい。本体は卵形で先端部が細くなっているためか、テーブルの脚などの障害物にも引っかかることなくすいすい動いてくれる。

 今まで使っていた10年ものの掃除機は、長方形に近い形で、テーブルの脚やキッチンカウンターの角などに引っかかり、いちいち本体を持って移動させなければならないことが良くあったが、TC-CG7Pを使い始めてそういったことは全くなくなった。


本体サイズは、224×299×223mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.0kgとコンパクトで取り回しも楽だ 本体は先端が細くなっており、障害物に引っかからずスムーズに掃除が可能 パイプを本体に立てかけて収納する

 機能面もハイエンドモデルらしく充実している。まず、ヘッド部には自走式のパワーブラシを搭載。以前は高級機での採用が中心だった自走式のパワーブラシも、最近ではTC-CG7Pのような普及価格帯の製品にも搭載されるようになってきた。これにより、ラグやじゅうたんなどヘッドが吸い付いて掃除がしづらいような場面でも楽々ヘッドを動かし掃除ができる。ハンドルに手を添えているだけで勝手にヘッドが動いてくれるような感覚だ。


先端部は大型の自走ブラシを内蔵する ブラシ部。黄色いブラシにはアレル物質を抑制する効果が練り込まれている 先端はゴム製で穴が開いており、壁際の掃除時に壁に吸い付くようになっている

 これまで筆者が使っていた10年ものの掃除機は、パワーブラシすら付いておらず、ラグの掃除の時などはヘッドが吸い付いてかなりの力を入れなければならなかっただけでなく、ラグ自体を踏みつけていないとラグが動いて掃除ができなかったが、それと比べると掃除の楽さは比較にならないほどだ。

 また、ヘッド先端はゴム製で穴が開いており、壁際などにヘッドを近づけるとヘッドが壁側に吸い付き、壁際のゴミもブラシでしっかりかき出してくれる。これまでの掃除機では、壁際のゴミやホコリを吸い切れずに、先端をすき間ヘッドに付け替えて掃除をしなければならなかったが、TC-CG7Pではその必要がなくなった。


このようにヘッドが壁に吸い付き、壁際のゴミもブラシでかき出してくれる パワーブラシ以外に隙間ノズル(サッシノズル)も付属する ハンドル部のスイッチ。電源ボタンを押すと強→中→弱の順に吸い込み強度が変わる

 吸引仕事率は最大520W。上位となるプレミアムモデルでは600Wオーバーの吸引仕事率を実現しているものが多く、それらと比較すると若干見劣りするものの、それでもパワー的には必要十分で、普段の掃除でパワーが足りないと感じることはないだろう。少なくとも、筆者が利用する範囲内(筆者宅はフローリングと畳が2:1ほどでラグが少々ある環境)でパワー不足を感じることは全くなかった。

 ところで、この掃除機を選択した最大の理由である、排気のニオイはどうだろう。実際に1週間ほど毎日使って試してみたが、謳い文句どおり、排気のニオイは全く気にならなかった。使うまでは、いくらニオイがしないと謳われていても、普及価格帯の製品だし、多少はニオイがするんじゃないかと考えていたのも事実。しかし、これまで筆者が使った範囲内では、嫌なニオイを感じることは本当に全くなかった。これには、驚くとともに素直に感動した。

 TC-CG7Pには、抗菌消臭効果を持つ紙パック「アレルパンチ抗菌消臭クリーン紙パック(MP-7型)」が添付され、紙パック直後に炭を練り込んだフィルター「アレルパンチ消臭炭フィルター」が、また排気口直前には銀とナノチタンを練り込んだ「ナノ粒子チタン&銀抗菌フィルター」を配置。特にナノ粒子チタン&銀抗菌フィルターには光を受けることで消臭効果が活性化される光触媒作用も盛り込まれ、ゴミなどのニオイを強力に消臭するとされている。


付属の紙パック「MP-7型」。抗菌・消臭効果が施されている 紙パックの取り付け部分は着脱式になっておらず、紙パックの交換はやや面倒だ

紙パック後部には、炭を練り込んだ「アレルパンチ消臭炭フィルター」が取り付けられている 本体後部排気口。黄色く見えるのが「ナノ粒子チタン&銀抗菌フィルター」。排気のニオイは全く気にならなかった

 これまで使っていた掃除機でも、消臭作用が盛り込まれた紙パックを使ったことがあるが、それだけでは排気のニオイが消えることはなかった。そう考えると、TC-CG7Pに搭載されている2種類のフィルターが威力を発揮していると考えるのが妥当だろう。

 ただし、どうやら完全に排気のニオイを取り切ってくれるわけではなさそうだ。三菱電機の紙パック式掃除機のプレミアムモデルでは、排気のニオイを99%以上脱臭するとされているものの、TC-CG7Pにはそういった記述はない。そのため、今後長期間使い続け、紙パックにかなりのゴミが溜まってくると、若干のニオイがする可能性も否定できない。

 ただし、これまでの掃除機では、紙パック交換後もすぐにイヤなニオイがしていたことを考えると、1週間ほど使い続けてニオイが全く気にならなかったのだから、今後もニオイが気になる可能性は低いと考えていいのではないだろうかと楽観している。

 紙パックの目詰まりを解消するような機構が搭載されていなかったり、紙パックの取り付け部が着脱式になっておらず、紙パックの取り外しが若干面倒だったりと、やはり普及価格帯の製品だなと思わせる部分もあり、機能面を追求したい人は若干物足りないと感じるかもしれない。

 しかし、2万円ほどの手頃な販売価格ながら自走式ブラシを採用するなど比較的高機能で、しかもほとんど排気のニオイが気にならないという特徴は大きな魅力だろう。プレミアムモデルを買うまでの予算を掃除機にかけられないという人であれば、間違いなく満足できる製品と言える。少なくとも筆者は大満足であった。





URL
  三菱電機
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/
  製品情報
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/cleaner/cg/index_b.html

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2007/08/09 00:00

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