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家電製品ミニレビュー
ナショナル「毛穴吸引 スポットクリア EH2513」

~毛穴の汚れを徹底除去
Reported by 阿部 夏子

スポットクリア EH2513
 私が中学生の頃、毛穴パックというものがクラスの女子の間で大流行した。鼻に、シールのようなパックを貼り付けて、10分ほど待ってからはがすと、そこには皮脂や、角質がごっそりついているという代物だ。

 今考えてみると中学生の毛穴にとらなければないような汚れが詰まっているとも思えないのだが、値段も手ごろで、「パック」という響きが思春期の女の子にとってはなんだか大人への入り口のように思えたものだった。

 中学生の頃は気にする必要がなくても、年齢を重ねるにつれ、毛穴には様々な汚れが蓄積され、毛穴の汚れが目立ち、毛穴はだんだん開いてきてしまう。メイクのノリも格段に落ちてきてしまう。女性にとって、「たかが毛穴」といって無視できるものではないのだ。

 そこで、ホームエステ用のグッズを今日はレビューしたい。家庭でより本格的なフェイスケアをしようというナショナルの毛穴吸引器「スポットクリア EH2513」だ。

 これはクレンジングや洗顔では落ちにくい鼻の周りの毛穴の汚れを徹底的にきれいにしてしまおうという製品である。「スポットクリア」自体は以前からあった商品だが、前シリーズと比べ、25%吸引力がアップしている。また、デザインも白ベースにグリーンを使用しており、以前の商品よりクリーンで柔らかい感じを演出しているように見える。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpで4,360円だった。


吸引口
電源スイッチ
充電台にセット。充電時間は12時間

パッケージ
ここからスチーム用の水を入れる 底面はネジだけ。電磁誘導を利用した非接触充電を行なう

 この製品の一番の特徴としては、ミストがついている点だ。霧状になった水分を出すことで、吸引器がより肌に密着し、すべりもよくなるため、肌への負担を抑えながら毛穴の汚れを吸引できるという。毛穴吸引器自体はさほど珍しいものではないが、ミストがついているものはなかなか無い。

 本体は41×54×178mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。女性の手で握りやすいサイズとなっている。本体そのものの重量も約150gと軽量なので、かばんにいれて持ち歩くことも可能だ。

 本体の後ろ側にはスチームを作るための水を入れる給水口と、電源スイッチがある。またこの本体の他に、充電器、掃除針兼用ブラシが付属している。電源は内蔵のニッケル水素電池で12時間充電し、約20分間の連続使用が可能となっている。コードレスなうえ、本体は防水設計になっているので、お風呂で使うことも可能だ。

 説明書には「毛穴が温まって、開いた状態でのお手入れが効果的」とあるので、入浴後に使ってみることにした。

 充電に加えて、事前に必要な準備として、給水作業がある。本体後ろ部分についている、給水口から水を入れるのだが、この給水口がかなり小さく、蛇口から水を入れる際にこぼしてしまう。まあ、本体は防水仕様なので、あまり気にする必要はない。


毛穴が吸い込まれる感覚

 では、使ってみよう。入浴後化粧水もなにもつけていない状態で、鏡の前に座る。改めて毛穴の汚れをチェックしてみると、なるほど、なにやらいろいろ詰まっていそうだ。本体後ろのスイッチを「ON」にすると「プププッ」という音とともにスチームが出始めた。いざ、左の鼻のキワから吸入口を押し当てる。かなりの吸引力だ。皮膚が吸い込まれて透明なカップの中に皮膚が入り込んでいるのが横から見える。最初はそこからカップをはずすとき垂直に抜いてしまい、皮膚が丸く赤くなった。

 もう一度説明書をよく読んで見ると、「カップが肌から離れているときにミストが出ます。ミストの効果でカップのすべりをよくし、肌とカップの密着度を高めます」とある。つまり、肌に直接、吸入口をつけるのではなくて、ある程度ミストをだしてから密着させた方が良いようだ。

 改めてミストを出してから、今度は、鼻の上を滑らすようにして、施術を進めていく。肌から本体を離すときには、垂直に持ち上げるのではなくて手首を返すようにして離すと、吸い込まれるような感覚はなくなる。

 この製品は鼻専用のものなので、3分程度で施術は終了する。今回は実験のため、左側の鼻のみに施術した。かかった時間は2分弱といったところだ。


まず、水を入れる
【動画】電源を入れているところ(WMV形式, 166KB) 【動画】腕の皮膚を吸引しているようす(WMV形式, 503KB)

 施術後、鏡をのぞきこんでみると、鼻の左側だけ赤くなっている。かなりの吸引力があるのがわかる。吸入口のカップを見てみると、そこには黄色い皮脂あるいは角質と思われるものがこびりついていた。2分弱の施術でこれだけ、目に見えた効果が表れるとは予想以上で正直驚いた。

 その後、改めて顔をすすいで、化粧水で肌を整えたあと実際に鼻に触ってみた。触った感じで、施術した左の鼻のほうが右より凹凸がある。皮脂、角質が取れたせいだろう。なんとなくすっきりした感じもある。また、脂が抜けていつもより、さっぱりした感覚だ。

 説明書には週2~3回の使用が目安と書いてあったので、施術から2日後再び施術してみた。しかし、この時は吸入カップにはなにもついておらず、最初の時のような効果は得られなかった。1回目で、おおかた取ってしまったからだろう。個人差があるだろうが、私の場合は、週1回程度で十分そうだ。

 毛穴の汚れを取り除くことによって、毛穴が目立たなくなり、皮脂もコントロールできるようになるというが、その効果については、もう少し時間がかかるだろう。


メンテナンスのようす。水の中で動作させる 汚れが気になる場合はブラシで、吸引口、ミスト口などを掃除する

 ちなみに使用後の本体のメンテナンスは、水を貯めたところに本体の吸入口をつけ、スイッチを入れる。そのまま15秒ほどおき、スイッチをいれたまま今度は本体を水面から上げそのまま30秒ほどおく、そして10回程度振って内部の水を抜き取る。

 次に本体スイッチをOFFにしてから水タンクから水を抜き、栓を開けたまま乾燥させる。最後に、本体とカップをティッシュや綿棒などで拭く。普段のお手入れはここまでで終了だ。特に汚れが気になる時は付属の掃除針兼用ブラシで、吸引口、ミスト口などを掃除できる。

 施術自体にかかる時間が短いせいもあるが、片付けはやや面倒に感じる。ただ、今回は説明書を読みながらの作業だったので、慣れれば一連の流れとしてスムーズに行なえるだろう。

 毛穴の汚れをとって一番得られたものは、満足感だ。結果が目に見えると言うこともあって、「あぁ、今日もきれいになるためになにか努力した」という気持ちになれる。

 冒頭で述べた、毛穴パックはどれも1,000円以下で買えるものばかりだが、毛穴が開きやすくなるという問題点も指摘されている。それを考えると、5,000円以下で継続的に使用できる毛穴ケア用品としては決して高い商品ではないだろう。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EH2513

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2007/05/31 00:00

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