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家電製品ミニレビュー
ツインバード工業「フキトリーナ TC-D262BL」

~フローリングワイパーと合体した電気掃除機
Reported by 本誌:伊達 浩二

ツインバード工業「フキトリーナ TC-D262BL」
 床がフローリングの部屋に住んでいると、日常のちょっとした掃除はフローリングワイパーで済んでしまうことが多い。

 フローリングワイパーは、ここ十年ぐらいで普及した掃除用具だ。拭き掃除の道具なので、フローリングと畳が主な用途になる。

 構造は簡単で、長い棒の先に平らな板が付いており、そこにゴミを吸着する紙をセットする。ホコリは紙の繊維にからみついて、きれいに取れる。ホコリをたてず、静かに掃除できるのが特徴で、夜中でも近隣に気を遣わずに掃除できる。

 最初にフローリングワイパーを知ったのは、花王の「クイックルワイパー」だったが、いまでは多数の製品が出ており、100円均一ショップでも見かけるようになった。

 また、交換用のシートも紙や不織布だけではなく、ウェットタイプや除菌タイプ、毛足の長いモップタイプなど、用途に合わせてたくさんの製品があり、選ぶのに困るほどだ。

 ツインバード工業の「フキトリーナ TC-D262BL」は、そのフローリングワイパーに、コードレス掃除機の機能を組み合わせた複合商品だ。

 つまり、普段はフローリングワイパーとして拭き掃除をし、最後に残ったゴミだけは掃除機で吸ってしまおうというわけだ。

 フローリングワイパーで掃除していると、最後に残った大きめのゴミが吸着できずに、そこだけ手で取ったり、掃除機を持ち出す羽目になるので、フキトリーナのアイデアはなかなか良いところを突いていると思う。

 フキトリーナの価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでの購入価格は3,580円だった。なお、同じメーカーから「フキトリッシュ TC-4262MB」という製品がメーカー希望小売価格5,250円で販売されている。実機は見ていないのだが、仕様や取扱説明書が共通であることから、一部のパネルの色と流通経路が異なるだけで、ほぼ同じ製品とみてよいだろう。実勢価格も同じぐらいだ。


電源スイッチは手元にある。押している間だけ吸引する設定
 フキトリーナは、スティック型のクリーナーで、本体は250×130×1,060mm、重量は約1.3kgだ。

 通常はフローリングワイパーとして使用するので、必ずフローリングシートをセットする。シートは3枚付属してくるが、通常のサイズなので他社の製品も使用できる。

 掃除機として使用する場合は、手元にあるスイッチを押すだけで良い。スイッチはONとOFFを切り替えるタイプではなく、押している間だけONになるタイプだ。

 吸い込んだゴミはヘッド部分にあるダストケースに溜まる。ダストケースの容量は小さめだ。スイッチやダストケースの仕様からも、掃除用具としてはフローリングワイパーの機能がメインで、掃除機は短時間だけ使うサブの位置付けであることがわかる。


フキトリーナのヘッド部分。青い部分がダストケース ダストケースの手前に簡単なフィルタを挟んだ単純な構造だ

フキトリーナの背面。太い部分にモーターが入っており、スリットの部分が排気口になっている ヘッドの部分は取り外しができる。シートの交換は外してから行なった方が簡単だ

 フローリングシートのセットは、先頭のヘッドの部分からふき取りシート固定板をはずし、そこにシートを巻いてヘッドに固定する。普通のフローリングワイパーでは、シートの固定は4カ所を挟み込むような構造になっていて、簡単に固定できるのだが、フキトリーナではテープに固定してから重いヘッドにはめ込むので、ちょっと面倒だ。


フローリングシートを取り付ける前の状態。上が前にあたる。掃除機の吸入口がシートの前にあるので、壁際まできれいに掃除できる シートを取り付ける「ふき取りシート固定板」をはずした状態

固定版にフローリングシートを巻き付けて固定する フローリングシートを装着した状態。ヘッド全体ではなく、中間から後方の部分にあたることがよくわかる

 フキトリーナでフローリングを掃除すると、通常のフローリングワイパーに比べて重さがあるので、押しつける必要がなくホコリがよく取れる。また、本体が頑丈なので、ウェットタイプのシートを使って強くこするときも曲がったり折れたりする不安がない。少し拭き掃除をしては、ホコリをブィンと吸い込むというリズムができて良い調子だ。

 ただし、フキトリーナは1kgを越える重量があるので、リビングなど広い場所を掃除すると、腕が疲れてくる。通常のワイパーが軽快なのに対し、重量級の印象になる。


 フローリングワイパーの利点の1つに、ヘッドの部分が自由に動くことがある。ベッドの下のように高さのない隙間でも、ワイパーを平らにして掃除できるのだ。フキトリーナも、このあたりは良く研究されており、前後左右にヘッドの動く範囲は広い。ほぼ遜色がないと言って良いだろう。しかも、掃除機としての吸入口が、ヘッドの先端にあるので、ベッドの奥などでも手元とのスイッチを入れるだけで、ホコリが吸い込める。


スティックは後方に大きく曲がるので、ベッドの下なども掃除しやすい。右側が前方にあたる 左右にも、大きく曲がる

ACアダプタのコードは直接本体に接続する。コネクタの上にある○は充電中に点灯するLED
 フキトリーナの電源はACアダプタによる充電だ。接続は、ACアダプタのケーブルを直接本体に差し込む。バッテリはニッカド充電池で、8時間充電して、5分間使用できる。充電時間が長いのはしょうがないが、もう少し長く使えてほしい。

 また、充電が終わっても本体のLEDがつきっぱなしで、そのまま充電が続いてしまう。困ったことに、取扱説明書には「8時間を越える長時間の充電は、内蔵ニカド電池の消耗を早める原因になります」と書かれている。ぜひ、本体に過充電を防ぐ機構を備えてほしい。なお、ニッカド電池の寿命は約500回の充放電とされており、交換費用は1,260円となっている。


左のフローリングワイパーに比べるとヘッドが大きい。フキトリーナが全体に太く重い印象を与えるのはしかたがないところだ
 フキトリーナはフローリングワイパーと電気掃除機の複合製品としては、廉価な割によくできている。以前紹介した、同じコンセプトの掃除機「プライム JET CYCLONE DUO」に比べても、軽くてヘッドが動く範囲が広く、フキトリーナの方が使いやすい。

 ただし、いくつか改良を望みたい点もある。まず、過充電は防止するようにしてほしい。また、バッテリでの駆動時間はもう少し長くしてほしい。このあたりはコストの問題もあるだろうが、なんとかしてほしい。

 また、フキトリーナは、普通のフローリングワイパーに比べると、やはり重い。重いなりのメリットもあるが、もう少し軽くしてほしいとは思う。

 あと、フローリングシートの交換は、通常のフローリングワイパーと同じ方法で簡単にできるようにしてほしい。現状では、乾式と湿式のシートを使い分けるような場合は面倒に感じてしまう。

 それにしても、フローリングワイパーというのは良くできた掃除用具だと、改めて感じてしまった。絨緞用に粘着テープで掃除するニトムズの「コロコロ」とともに、コードレス掃除機の最大のライバルだと思う。





URL
  ツインバード工業
  http://www.twinbird.jp/
  製品情報
  http://www.twinbird.jp/product/tcd262/

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2007/04/04 00:00

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