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家電製品ミニレビュー
三洋電機「ウイルスウォッシャー ABC-VW24」
~ノロウイルスがきっかけで導入した空気清浄機
Reported by 本誌:伊藤 大地
ABC-VW24
私事で恐縮だが、今冬の2大トピックといえば、子供が生まれたことと、ノロウイルスにかかってしまったことだ。
生後間もない子供が家庭にいる環境で、突然ノロウイルスを発症したので、我が家は大変な騒ぎになってしまった。当たり前のことだが、感染症は自分が感染するのはもちろんだが、ほかの人に感染させてしまうことも恐怖だと実感した。
幸い、我が家では二次感染を避けられたが、これを機に家庭での衛生環境を向上させなければならないと感じた。また、重度の花粉症ではないが、春先になると、目がかゆくてなにも手に付かなくなる日が何日かある。これらの対策として、手始めに空気清浄機を導入することにした。
空気清浄機は、加湿機能を備えたものなど、さまざまな種類があるが、今回は迷わなかった。購入目的にぴったりの機能を謳った製品があったからだ。三洋電機の「ウイルスウォッシャー ABC-VW24」だ。楽天市場で、24,800円だった。
この製品の最大の特徴が、ノロウイルスや鳥インフルエンザウイルスや、花粉などアレル物質を無力化するという、「除菌電解ミスト」を放出する機能だ。本体には小さな水タンクが設けられているが、これは加湿のためではなく、「除菌電解ミスト」を生成するためのもの。水道水の成分を用いて、次亜塩素酸とOHラジカルを生成。それらを水分子で包んで空気中に飛ばし、浮遊するウイルスやアレル物質を除去するという。詳しいメカニズムについては本誌連載
「そこが知りたい家電の新技術」
を参照いただきたい。
電解水ミストを生成するために、水道水をタンクに入れて運転する
脱臭フィルター
側面からも吸排気を行なう
ここでは、その効果を測定することはできないので、実際に使った感想を中心にお伝えする。
操作はシンプルだ。操作パネルには電源ボタンと、運転切り替えボタン、タイマー切り替えボタンと、パワーミストボタンの4つがある。電源を入れると、初期設定で「自動」モードで動作するようになっており、手軽に使うのならば、電源ボタン以外に触れる必要はない。
動作モードは「静音」「標準」「急速」「自動」「パワーミスト」の5つが用意されている。「自動」では、本体に搭載されている「においセンサー」と「ほこりセンサー」の検知状況により、自動で動作モードが切り替わる。一方、「静音」「標準」「急速」は、周囲の状況にかかわらず、常に一定の強さで正常し続けるモードとなる。
普通に使うなら常時「自動」モードで運転させれば良い。具体的には電源を入れるだけなので、機械に弱い人でも使い方はすぐに覚えられるだろう。
「パワーミスト」は、帰宅したときや空気が汚れているときなどに使うモードで、急速5分、標準と急速の間の強さで10分、標準で15分間運転し、一気に空気を浄化する。そのサイクルが終わると、自動運転に復帰する仕組みになっている。モード名からもわかる通り、動作中は常に除菌電解ミストを放出する。
操作パネル
LEDのサインは動作モードを表すもの、ミスト放出中を表すもの、空気の汚れ具合を判断するものの3つ
【動画】自動モードで電源を入れ、パワーミストモードに切り替えるようす(WMV形式, 1.36MB)
我が家では12畳のLDKに置いて、常時自動運転で使用している。もっとも、運転している時の8割以上は、センサーにより空気がきれいと判断され、待機状態になっている。センサーが感知して動作するのは、食事の時や、子供のおむつ交換など、なんらかのニオイが部屋に充満したときと、掃除機をかけたとき、カーテンを開け閉めしたときくらいだろうか。
いずれにしても、自動運転の場合、センサーが感知してから動作するので、ニオイが消えるまで、数分のタイムラグが生じることになる。このあたりは、そもそも脱臭を目的とした脱臭機とは異なり、瞬時に無臭になる、といった感じではない。
というわけで、我が家でおむつ替えをするときは、まず、交換の前にパワーミストモードで動作させたのち、作業を行なうようにしている。
感心したのは、センサーの感度を調節できることだ。フロントパネルを外すと、2つのセンサーと、その感度を調節するスイッチが現れる。設定は「低」、「中」、「高」の3段階。出荷時は「中」になっている。自動モードで使用していて、「あまりに動かないので意味がない」と感じたら、感度を上げれば良いし、逆に、動きすぎて電気代が気になるならば、感度を低めに設定すれば良い。
もう1つ気に入っている点が、LEDのイルミネーションをOFFにできること。近年の家電は空気清浄機に限らず、やたらとLEDを搭載し、操作部が光る傾向にある。押すべきボタンが光ったり、動作状況を灯りの色で判別できるのはありがたいのだが、就寝時にこれほど気になるものもない。
イルミネーションの設定は、フロントパネルを外すと現れる「明るさ切替」ボタンで行なう。「明」「暗」「切」の3種類から選択でき、工場出荷時では「明」にセットされている。一度変更した内容は、電源OFF後も記憶され、再度電源を投入したときも再現される。電源を入れるたびに、設定を変更しなくて済むのが便利だ。
センサー感度を調節するスイッチ
電解水ミスト放出機能のON/OFFやLEDの明るさをパネル内のボタンで調節できる
また、目立たないデザインにも好感が持てる。本体カラーもさることながら、パネル表面に、ラメや凹凸のある加工などを一切施していないため、非常にシンプルだ。
気になるのは、急速運転時で57dBという動作音。国内メーカーのサイクロン掃除機の動作音が55~60dB前後なので、かなり大きいことがわかる。テレビを見ていると、何を言っているのかが判別できないくらいの音だ。もっとも、それは急速運転時に限ったこと。自動運転に設定していれば、よほどのことがない限り、この大きさにはならないので、大きな問題ではないだろう。
1日24時間、30日間使用したときの電気料金は、定格消費電力で計算すると、静音モードで約127円、急速モードで約902円ということになる。
この機器を使用していることと、関係があるかどうかは不明だが、導入後1カ月半が経った今、とりあえず我が家の3人は誰も風邪をひいていない。花粉への効果のほどは、これから徐々にわかってくるだろう。このまま、この冬、そして花粉の季節を乗り切れればと思っている。
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URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0608news-j/0828-2.html
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