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家電製品ミニレビュー
YTJ「シェスタ・ペットボトル・スチーマー」

~ブラックボディのペットボトル加湿器
Reported by 本誌:正藤 慶一

シエスタ・ペットボトル・スチーマー
 どうやら今年は暖冬のようだ。新聞報道によると、エルニーニョ現象の影響により、平均気温が例年よりも1~1.5℃ほど高くなっているという。おかげで暖房はこたつだけで過ごせている。

 しかし、空気の乾燥は例年通りのようだ。手や唇がカサカサし、喉もイガイガすることが多い。我が家には加湿器が無く、「今年はエアコンを使わないから買わないでもいいかも」と思っていたが、1月も終わりを迎える今になって、やっぱり欲しくなってしまった。

 さすがにもう冬も半ばをすぎているので、高額でハイスペックなものではなく、手頃な値段のものが欲しい。そこで、ペットボトル式の加湿器を購入することにした。清涼飲料水に使われているペットボトルを、水タンクとして使うものだ。比較的安価なものが多く、安ければ2,000円台を切るものもある。

 楽天市場で検索をしたところ、167件のヒットがあったが、主にホワイトを主体としたカラーリングが多い中、黒のボディの超音波式加湿器「Siesta Petbottle Steamer(シエスタ・ペットボトル・スチーマー)」が目に付いた。YTJというメーカーが販売しているらしい。ホワイトボディのもあるようだが、ページでは「インテリアになる」「お部屋のワンポイントとして」などと、とにかくブラックを売り込んでいるのがおもしろい。加湿の目安は8畳ということで、自宅の居間にちょうどよいので、これを購入することにした。購入価格は3,980円だった。

 到着した箱から取り出してみたが、見た目よりもまずその重さにびっくりした。片手で持てるもの、手にずっしりとくる感覚がある。量ったところ、1,268gという結果が出た。1Lの牛乳パックよりも重い計算になる。さすがに持ち運び易いとは言えないが、本体裏面はゴムで支えられており、横型という形状もあって、安定感はかなりある。


本体は横長で、安定感がある
重量は1,268g。片手で持ってみても、かなりの重さがある 付属のキャップをペットボトルに付ける。本体にセットすると、キャップ先端の弁が押されることで、水が本体へ流れる仕組みになっている

 さて、売り文句にあったブラックのボディに触れる前に、使い方を紹介しよう。この加湿器では、300mLと、500mLのペットボトルのみ使用可能で、水は容器の8割程度だけ入れる。付属のキャップをボトルに付け、逆さにして本体にセットする。本体内の出っ張りがキャップの弁を押すので、水の通り道ができ、ボトル内の水が本体へと流れ込むという仕組みになっている。


【動画】ペットボトルをセットし、本体のツマミを右に回すと、加湿がスタートする(WMV形式、約357KB)
 水を入れた500mLのペットボトルを本体に挿し、電源のツマミをひねると、加湿がスタート。ペットボトルの逆側にある吹き出し口から、白い蒸気が現れてきた。蒸気は上へ噴出し、吹き出し口を回転させることで蒸気の向きを360度変えられる。なお本製品は水を振るわせて気化させる超音波式のため、蒸気は熱を持たず、ひんやりと冷たい。なお電源ツマミでは、噴出量が無段階で設定できる。

 今回は噴出量を最大にして、自宅の8畳の居間で使ってみた。最初は効果をあまり感じなかったが、3時間ほど経って、ペットボトルの中身が空になる頃になると、部屋全体が潤っている感じがした。加湿の効果はあったようだ。なおボトル内部と本体内部の水がともになくなると、運転は自動で停止する。

 スチームを最大に設定した場合の消費電力を計測すると、36Wという数字が出た。これを1日に3時間、1カ月使用し続けるとすると、月の電気料金は72円程度で済む。なおツマミを最大と最小の中間あたりに設定した場合は、消費電力が20Wだった。この場合は月40円と、さらに安く済ませることもできる。

 ちなみに本製品の本体カバーは、簡単に外れてしまうため、転倒してしまうと、本体内に溜まっている水が、ほとんど流れ出てしまう。本体は比較的安定しており、よほどの場所に置かない限り、ひっくり返すことはないと思われるが、できれば安全で安定した場所での使用を心がけたい。なお運転中に転倒した場合は、自動的に運転を停止する。


ツマミを回すことで、噴出量を無段階で設定できる 消費電力は、噴出量を最大にした場合で36Wだった 屋外で転倒させてみたところ、本体内の水がすべて流れ出てしまった。ペットボトルにはキャップが付いているので、水は出にくくなっている

 価格も比較的安価で、超音波式のためやけどの危険もないので、一人暮らし用としてはこのくらいがちょうど良いかもしれない。加湿器を持っていないが、ちょっと試してみようと思う人には、手頃な一品となるだろう。

 ところで、本製品の売り文句にあったように、「インテリア」として機能しているかどうかについてだが、確かに黒のボディは珍しく、パステルカラーを使った他製品よりかは、落ち着いた印象を受ける。しかし、ボディのプラスチックの質感は低く、インテリアとして評価することは難しい。また、コンビニで150円程度で売っているペットボトルが逆さに立っている姿が“おしゃれ”だとはあまり思えない。あえて言えば、本来は捨てられるボトルを再利用するので“エコ”という言葉の方が似合うかもしれない。





URL
  有限会社YTJ
  http://www.ytj.co.jp/

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2007/01/29 00:01

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