ニュース

大和ハウス、緊急避難スペース付きの賃貸住宅を発売

 大和ハウスは、緊急避難スペース付きの賃貸住宅商品「セジュール オッツW-ev」を9月1日、防災の日より発売する。本体工事価格42.8万円台~/坪(税込・階段室タイプ)で、鉄骨ラーメン構造の階段室「W-evタワー」は別途600万円から(税込)。

緊急避難スペース付きの賃貸住宅商品「セジュール オッツW-ev」(左)と、鉄骨ラーメン構造の階段室「W-evタワー」(右)
住宅部分が津波で、倒壊・流出した場合でも、タワーは残るような強度を持たせる

 津波の想定最大浸水深が5m以下の沿岸部や臨海部の土地オーナーをターゲットとした賃貸住宅商品。階段室を高さ10mの鉄骨ラーメン構造のタワーとすることで、屋上部分に避難場所を確保する。住宅部分が津波で、倒壊・流出した場合でも、タワーは残るような強度を持たせた。

 また、屋上部分には備蓄ボックスを設置。避難したことを視認しやすくするSOS幕や発煙筒、ペンライト、蛍光スプレーのほか、ラジオ付き手動充電ライト、ポンチョ、ロープなどを備える。

 室内の間取りは、津波到達時の押し波や津波到達後の引き波など、水の流れをせき止めにくい間取りを提案。外構には、漂流物からのダメージを減らすため「くの字型」の漂流物ブロックウォールを提案するという。

屋上には、避難したことを視認しやすくするSOS幕や発煙筒、ペンライト、蛍光スプレーのほか、ラジオ付き手動充電ライト、ポンチョ、ロープなどを入れた備蓄ボックスを設置する

 製品名称の「セジュールオッツW-ev」は、「Water(水)」と、「evacuation(避難)」を意味している。年間200棟の販売目標を掲げる。

阿部 夏子