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「フジ自動マッサージ機」が機械遺産に認定

「フジ自動マッサージ機」

 フジ医療器は、創業者の藤本信夫氏が1954年に製作したマッサージチェア「フジ自動マッサージ機」が、日本機械学会の機械遺産に認定されたと発表した。

 フジ自動マッサージ機は、世界で最初に量産された木製のマッサージチェアで、「イスに座れば機械がマッサージしてくれる」という新しい概念をもたらした。当時は、銭湯や温泉旅館などに設置され、現在のマッサージチェアのルーツとされている。

 また、藤本氏は、量産の前に街角で拾った野球ボールや自動車のハンドル、自転車のチェーンなどの廃材や不用品で試作機を作ったというエピソードがある。

 フジ自動マッサージ機は現存しており、同社の大阪工場で保存されている。

伊達 浩二