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寄棟屋根でも設置が簡単なパワーコンディショナー

KP59R-J4、KP48R-J3

 オムロンは、太陽光発電システム用の屋外設置型単相パワーコンディショナー2機種を4月に発売する。価格は、5.9kWタイプの「KP59R-J4」と4.8kWタイプの「KP48R-J3」ともにオープンプライス。

 4方向に傾斜する寄棟屋根の戸建や集合住宅向けのパワーコンディショナー。設計・設置をより向上させたマルチ入力方式を採用。枚数の異なるモジュールを、回路ごとに入力設定できるので、従来の昇圧ユニットや接続箱が不要となる。

枚数の異なるモジュールを回路ごとに入力設定できる

 マルチ入力方式の採用に加え、1回路当たりの最大入力電流を10.5Aまで増やし、運転可能な電圧の範囲を下限で50Vまで広げ、パネルの選択やパネルアレーの設計自由度を高めたという。

 また、従来のパワコンでは、電力系統側の電圧が規定値を超えないよう出力を抑制する機能を採用しており、この機能が電圧調整のため出力を抑制するため、売電機会の損失につながっていた。

 しかし太陽光発電システムの普及に合わせ、売電量への影響を与えにくい進相無効電力制御を出力抑制制御機能に加えたという。

 進相無効電力制御では、電力系統側の電圧が規定電圧になり、売電量を抑制する機能が働く前に、進相無効電力を注入し、電力系統側の電圧上昇を抑えるという。これにより、売電量損失(機会)の低減効果が期待できるとしている。

 本体サイズは650×210×650mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約33kg。電力変換効率は95.5%。空冷方式は自然空冷。

電圧上昇抑制機能の動作比較

 また、KP59R-J4とKP48R-J3の発売に合わせ、2011年に発売された屋内用の「KP55K2」「KP40K2/30K2」と、2012年に発売された屋外用の「KP55M-J4」「KP44M-J4」の4機種についても、出力抑制制御機能に進相無効電力制御を追加する。

中野 信二