ニュース

スマホで手軽に肌の毛穴やキメをチェックできる専用レンズ

スマートフォン用装着レンズ「Memoret(ミモレ)」

 マクセルスマートコミュニケーションズは、スマートフォンに取り付けて肌の状態を簡単にチェックできる専用レンズ「Memoret(ミモレ)」を発売した。価格はオープンプライス。Amazon.co.jpなどのWEBルートで販売される。店頭予想価格は10,000円前後。

 ミモレは、スマートフォンのカメラレンズに装着して使うマクロレンズ。ミモレで撮影した画像データをもとに、肌のキメ、毛穴、シミ、微シワ、美白度、透明感という6項目を判定できる。計測時間は約6秒で、判定にかかる時間は約20秒(通信状況による)。判定結果と同時に、食生活や運動習慣など生活に関するアドバイスも表示される。

 使用時は、スマートフォン用の無料アプリ「Hada more(ハダモア)」と連携させる。対応OSはAndroid 4.0以上、iOS 6以上。

パッケージのデザインにもこだわったという
本体は卵サイズだ
専用のケースが付属し、持ち歩ける
スマートフォンに取り付けた様子
本体背面のリング状の装着クリップ(着脱可)。これでスマートフォンを挟む
アジャスターで挟む厚さを調節できるため、しっかり固定される
マクセルスマートコミュニケーションズの楠本文恵取締役

 開発に携わったマクセルスマートコミュニケーションズの楠本文恵取締役は、「肌の状態は、生活習慣や気分によって日々変わる。肌の調子がいい、悪い、と感覚ではわかっても、その変化に気付いて、実際に化粧を変えたり特別なケアをする人は少ないのでは」と指摘する。

 「ミモレとハダモアは、自宅で簡単に測れるうえ、肌の状態を点数で表すことで、楽しんで使える。肌をチェックする習慣を、美容に役立てていただきたい」と期待を込めた。

2枚の画像から肌の状態を判定する

 ミモレは、判定に使うために「キメ」画像と「シミ」画像の2枚を連続して撮影する。カメラには、鮮明に撮影するための専用LEDがキメ用3灯、シミ用2灯が搭載されている。

 撮影したデータはサーバーに送られ、独自のアルゴリズムで解析し、キメや毛穴といった項目ごとに100点満点で点数化する。

 レンズ本体には個別識別IDが割り当てられており、撮影画像がクラウドサーバー上で蓄積されるため、朝晩2回、365日分の測定履歴を残せる。

ミモレを頬に当てて測定する。レンズ部を長押しするとスイッチが入り、ライトが点灯。ライトは30秒で自動消灯する
ミモレには撮影用のLEDが計5灯搭載されている

 記者も実際に試してみた。スマートフォンにミモレを装着して、肌に当てる。当てる部位は、頬の皮膚がベストだ。アプリ「ハダモア」を立ち上げて、カメラで撮影する。撮影にかかる時間は約6秒。その後、画像がサーバーに送られ、約20秒すると、判定結果とアドバイスがスマートフォン上に表示された。

 肌のキメ、毛穴、シミ、微シワ、美白度、透明感という6つの判定項目がグラフで表示される。過去の測定記録と比較も可能だ。

 アドバイスには「フルーツと葉野菜を6対4で作るのが美味しいスムージーのポイント」「ヨガで全身すっきりしましょ! 」と表示され、食生活や運動の提案も含まれていた。化粧水や乳液を使った外側からのケアだけでなく、生活習慣の改善にも意識が向く。

専用アプリ「Hada more(ハダモア)」は無料。iOSとAndroid OSに対応する
アプリを立ち上げると、操作方法が表示される
6つの判定項目がグラフで表示される
メモリー機能は、朝晩2回、365日分の測定履歴を残せる
肌の表面を撮影した「キメ」画像
表面より下の層を撮影した「シミ」画像
データをもとに、食生活や運動などの生活習慣を含めたアドバイスも受けられる

日立マクセルが設立した新会社

 マクセルスマートコミュニケーションズは、2013年の5月に設立された日立マクセルの子会社。

マクセルスマートコミュニケーションズの松岡建志社長

 マクセルスマートコミュニケーションズの松岡建志社長は、新会社の方針について「これまで日立マクセルが培ってきたスマートフォンのレンズ技術などのBtoB事業と、OEMで美顔器を作ってきたBtoC事業を組み合わせて、ものづくりからソリューション、ソリューションからサービスへと事業を展開していく。ミモレによって、自分の肌を自分で知るという“総合肌チェックサービス”を提供していきたい」と話した。

小林 樹