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NEC、家庭用蓄電システムの量産を開始

~甲府事業所にて生産。中型・大型の蓄電システムも

NECが2012年3月に発売した家庭用蓄電システム「ESS-H-002006B」

 NECは、子会社のNECコンピュータテクノの甲府事業所にて、家庭用蓄電システムの量産を本日より開始すると発表した。

 同社では2012年3月より、電力会社の電力系統と連携した家庭用蓄電システム「ESS-H-002006B」を発売し、7月より神奈川県の相模原事業場にて生産していたが、NECコンピュータテクノの甲府事業所(山梨県)に同蓄電システムの量産用生産ラインを新設。本日より、年産1万台の体制で生産を開始した。今後は生産ラインをさらに1ライン増設し、計2ラインで年産2万台を目指すという。

 また、家庭用向けのほか、中型・大型の蓄電システムも、甲府事業所にて製造するという。神奈川県横浜市で行なわれている、家庭・ビル・地域全体でのエネルギーマネジメントに取り組むプロジェクト「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」用や、イタリアの大手電力会社「ENEL」向けの蓄電システムも生産する。

 NECでは蓄電池システムについて、災害や停電時にも電力が確保できるライフラインの維持のためにニーズが高まっているとしており、生産ラインの拡大とともに、量産によるコスト低減と効率化を追求し、さらなる生産性向上を目指すとしている。

正藤 慶一