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東芝、洗濯物や水温に合わせて節電・節水する縦型洗濯乾燥機「ザブーン」
~洗濯時間は従来機種より18分短い35分
(2012/12/19 14:11)
東芝ホームアプライアンスは、洗濯物や水温をセンサーで検知し節電・節水運転する縦型洗濯乾燥機「ZABOON(ザブーン) AW-90SVL」を、2013年2月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は170,000円前後。
同社がドラム式洗濯乾燥機で展開するシリーズ「ザブーン」の名を、縦型で初めて採用した洗濯乾燥機。洗濯・脱水容量は9kg、乾燥は5kgとなっている。
従来の縦型モデルから追加された機能では、洗濯物の量と布質、水温をセンサーで検知し、その条件に合わせた運転を行なう「ecoモード」が搭載された。自動で使用水量、洗剤量、節水運転を最適に調節して運転することで、4年前のモデル「AW-90GF」と比べ、最大で約20%の節電、約約10%の節水ができるという。また、衣類が2~3枚など、洗濯物が少量の際は、最低水位の17Lから洗濯できるため、水を無駄にしないという。
洗濯機能では、洗濯槽下部のパルセーター(回転翼)に、大型の「ザブーンパル」を採用。ザブーンパルは、より強い水流を作り出すために、従来機種に比べて羽根の高さを約1.5倍に伸ばした。また、形状は左右非対称で、水流を押し上げたり引き込んだりすることで、衣類を立体的に入れ替え、洗いムラを軽減する効果もあるという。さらに、少量の水を循環し、衣類を押すように洗う「段違いメガシャワー」機能も備えている。
これらの水流の働きにより、洗濯時間は従来モデルより18分短い約35分となった。同社では、本製品の洗浄機能について「快速ザブーン洗浄」と呼んでいる。
清潔性については、本体内の抗菌水ユニットから溶け出た抗菌成分を含む洗濯液「Ag+抗菌水」を使用した自動掃除機能も搭載。脱水時の高速回転で発生する水の勢いを利用して、洗濯槽の外側や水槽など普段は見えない部分の汚れを洗い流し、黒カビが発生するのを防ぐ効果があるという。
さらに、東芝独自の除菌・脱臭イオン「ピコイオン」を発生する装置も搭載。スーツやぬいぐるみ、革靴など、水洗いできないものでも、除菌と脱臭ができる。
モーターには、東芝独自の「S-DDモーター」を搭載。運転音や振動を気にせず洗濯できるという。
このほか操作パネルには、ドラム式のザブーンにも採用されているモニターと、指1本で操作できるフラットダイヤルを本体に備えている。
本体サイズは614×628×1,025mm(幅×奥行き×高さ)。重量は49kg。使用水量は、洗濯時が105L、洗濯乾燥時は95L。消費電力量は、洗濯時が60Wh、洗濯乾燥時が1,980Wh。本体カラーはシェルホワイト、シェルピンク。
このほか、標準使用水量が洗濯・脱水容量が8kg、乾燥容量が4.5kgの「AW-80SVL」、洗濯・脱水容量が9kgで、乾燥機能を省いた「AW-90SDL」も、同時に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は順に160,000円前後、110,000円前後。ecoモードや快速ザブーン洗浄など、基本的な機能はAW-90SVLと同じだが、AW-90SDLでは液晶パネルとフラットダイヤルが省かれている。