ホンダ、プロパンガスで発電するポータブル発電機
ポータブル発電機「EU9i GP」 |
本田技研工業は、プロパンガスで発電する非常時向けのポータブル発電機「EU9i GP」を開発。今夏より、LPガス機器事業者に向けて供給すると発表した。参考価格は工事費込みで約20万円。
一般家庭のガス機器に広く使用されている、プロパンガスを燃料とするポータブルタイプの発電機。非常時にワンタッチの接続で使用でき、LPガス50kgの場合、約100時間の長時間運転が可能という。同社では「業界初の低圧LPガス発電機」としている。
使用できる機器は、最大900W以下の電化製品。テレビやパソコンなどの情報通信機器や照明機器のほか、ガス給湯器やガスファンヒーターの作動電源としても使用できるという。また、商用電源と同等の安定した出力ができるよう、正弦波インバーターを搭載。2台を並列に接続することで、最大1,800VAの出力にも対応する。
使用温度範囲はマイナス15℃からプラス40℃までで、夜間や冬場などの低温環境でも使用できるという。
なお本製品は、燃料にガソリンを用いる同社の発電機「EU9i」をベースに開発されており、運転音はEU9iと同等という。EU9iの騒音レベルは78~86dB。
EU9i GPの設置イメージ図 |
本体サイズは242×451×379mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約14kg。導入の際には、ガス事業者による取り付け工事が必要となる。屋内での使用は、一酸化炭素中毒の恐れがあるため禁止されている。
ホンダでは本製品を供給することで、プロパンガスを使用している全国の一般家庭に、停電時に安心して使える新たなバックアップ電源市場の創造を目指すとしている。
(正藤 慶一)
2012年4月26日 14:19
-ページの先頭へ-