東京電力管内の電気の使用制限が9月9日で繰り上げ終了

~15%の節電は“努力目標”として残す

 政府は30日、電気事業法第27条に基づく電気の使用制限について、予定を繰り上げて終了すると発表した。

 この使用制限は、契約電力500kW以上の大口需要家に対して、電力需給が逼迫した場合に強制的な電気の使用制限を行なうもの。制度の適用期間は、東京電力管内が7月1日~9月22日の平日、東北電力管内が7月1日~9月9日の平日とされていた。

 今回、東京/東北電力管内において、電力の需給状態が改善されていることから、適用期間を繰り上げて終了することになった。

 東京電力管内は、9月22日から9月9日へ約2週間、東北電力管内の被災地では9月9日から9月2日へ1週間繰り上げて終了する。東北電力管内の被災地には、東日本大震災だけではなく新潟・福島豪雨の被災地も含まれる。被災地以外の東北電力管内では予定通り9月9日に終了する。

 なお、電気事業法第27条による強制的な使用制限は終了するが、 個人などを対象とする15%の節電については努力目標として残される。ただし、国民生活及び経済生活に支障がなく、無理をしない範囲で節電に取り組むようにという弱い呼びかけとなっている。






(伊達 浩二)

2011年8月30日 14:22