パナソニック、最大20%節電・節水できる食器洗い乾燥機

 パナソニックは、「エコナビ」の進化により節電・節水を高めた「卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR5」を9月26日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は85,000円前後。

卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR5本体正面

 食器の汚れや量をセンサーで感知して、自動で運転を制御するエコナビ機能を備えた食器洗い乾燥機。新製品では、室温を検知して、食器乾燥時のヒーターの加熱時間を調整する「乾燥センサー」を搭載した点が最大の特徴。室温がおよそ25℃以上になると、乾燥行程のヒーターの加熱時間を短縮する。

4つのセンサーで食器の汚れや量などを感知し、省エネ運転を行なうエコナビ機能

 また、従来モデルに引き続き、食器の汚れを感知する「汚れセンサー」と、食器量を感知する「食器量センサー」、さらに庫内の洗浄水の泡立ち具合ですすぎの水量を調節する「泡センサー」も採用。今回新たに乾燥センサーが加わったことで、室温/食器量/汚れ度合い/泡立ち具合を検知し、自動的に節電・節水・時間短縮する効果を高めたという。

 これらのセンサーの機能により、エコナビなしの場合と比べて、最大で消費電力量と使用水量を約20%ずつ削減、運転時間は約10%短縮するという。運転1回あたりのランニングコストは最小で約19円で、エコナビを運転していないときに比べると、約4円の節約になるとしている。

消費電力量、使用水量、運転時間の比較
お手入れコース使用時とそうでない時の本体ノズルの汚れの比較

 手入れの面でも、使いやすさを向上。汚れやにおいが庫内に付着しにくくする「お手入れコース」を採用した。

 お手入れコースは、通常の運転時に使う食器洗い乾燥機用の洗剤で庫内を洗うコース。庫内洗浄専用のクリーナーを必要とせず、月に2~3回程度コースを使うことで、清潔な庫内をキープできるとしている。

 また、高濃度の洗剤を霧状にして通常より協力に洗浄する「パワー除菌ミスト」と、がんこな汚れを落とす「80℃すすぎモード」を、従来モデルに引き続き搭載。

 パワー除菌ミストでは、大粒/小粒の2タイプのミストで油汚れや菌の周囲の膜に穴を開け、汚れや菌を食器から浮かせる。さらに、「ブーメランノズル」と「背面ノズル」から出る強い水流によって、浮かした汚れを洗い流す。

 80℃すすぎモードでは、通常60~70℃の食器洗い機のすすぎ温度を、80℃の高温に設定することで、がんこな汚れにも対応するという。80℃すすぎモードは、「標準/強力/スピーディ/お手入れ」の各コースと組み合わせて設定できる。

 ほかにも、熱に弱いプラスチック製の食器も洗って除菌できる「低温ソフトコース」を搭載している。

むらし行程で、庫内の水アカや汚れを浮かし、落としやすくする大粒/小粒の2タイプのミストで油汚れや菌の周囲の膜に穴を開け、汚れや菌を食器から浮かせる

 動作音は、約36dB(標準コース50Hz運転時)の“低騒音設計”で、深夜の運転にも配慮した。

 本体サイズは550×343×564mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約19kg。庫内容積は43L。食器かごの最大収容量は53点。

 標準コースで運転時の使用水量は、11L。最大消費電力は1,165W/1,180W(50Hz/60Hz)。運転音は約36dB/38dB(50Hz/60Hz)。本体カラーはホワイト。

食器洗い乾燥機 NP-TM5

 なお、エコナビ機能を搭載しない「食器洗い乾燥機 NP-TM5」も同時に発売する。価格はオープンプライス、実勢価格は7万円前後。機能面では、パワー除菌ミスト、低温ソフトコースが省かれている。一度に洗える食器の数は最大42点。







(小林 樹)

2011年7月29日 14:52