シャープ、オリジナルメニューを写真と一緒に登録できるヘルシオ

~魚を骨まで食べられる新メニューも

オリジナルメニューを本体に登録

 シャープは、オリジナルメニューを写真と一緒に登録できるスチームオーブンレンジ「ウォーターオーブン HEALSIO(ヘルシオ) AX-PX2」を8月25日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は16万円前後。

「ウォーターオーブン HEALSIO(ヘルシオ) AX-PX2」レッド系ホワイト系
操作部。タッチパネルで操作できる4.3型のカラー液晶を搭載している本体側面水タンク
扉を開いた状態庫内の様子。容量30Lで2段調理に対応する

 100℃以上の過熱水蒸気を使った独自の健康調理により、食材の脱油、脱塩、ビタミンC保存などができるヘルシオの新製品。本体容量は30Lで、2段調理に対応する。AX-PX2では、自分で考案したオリジナルメニューをヘルシオ本体に写真と一緒に登録できるマイへルシオ機能を新たに搭載した。

過熱水蒸気を用いた独自の健康調理により食材の脱油、脱塩、ビタミンC保存などができるという過熱水蒸気とは、水蒸気をさらに過熱し100℃以上にしたもの。ヘルシオの健康調理では、調理の最初から最後まで過熱水蒸気を用いるのが特徴AX-PX2では、オリジナルメニューを写真と一緒に登録できる「マイヘルシオ」機能を追加

 マイへルシオ機能は、携帯電話やスマートフォンで撮影した料理の写真をヘルシオ本体に赤外線通信で送信、加熱条件やメニュータイトルと一緒に登録できるというもの。メニュー名は手書きで登録することができる。本体には、タッチパネルで操作できる4.3型のカラー液晶を搭載しており、簡単に操作できるという。

 本体に登録したメニューは簡単に呼び出せるため、オリジナルメニューを手軽に楽しめるという。本体に登録できるオリジナルメニューは25メニュー。写真と一緒に登録できる情報は、メニュータイトル加熱時間、加熱メニューなどで、材料や分量は登録できない。

会場では大型画面を用いたデモが行われた。写真の登録は携帯電話の赤外線通信を使う本体画面に携帯電話を向けて赤外線通信を行なうすると、携帯電話などで撮影した写真が本体に登録される
メニューは手書きで登録する1回本体に登録したメニューは簡単に呼び出すことができる

 また、メニュー画面では本体にあらかじめ搭載されている自動メニューの「応用メニュー」や、「カロリーダウン」「コツとポイント」「焼き色をしっかり」などの情報を必要な時に呼び出せる「ヘルシオ便利ナビ機能」や、春夏秋冬の旬の食材の加熱方法を紹介する「季節の食材アドバイス」機能なども新たに搭載する。なお、本体には299の自動メニューを搭載する。

本体に搭載されている自動メニューの情報をいつでも呼び出せる「ヘルシオ便利ナビ」を搭載旬のメニューの調理法を紹介する「季節の食材アドバイス」機能

魚が骨ごと食べられるメニューも

 調理機能では、過熱水蒸気で時間をかけて加熱する「骨まで柔らか」機能と、70~95℃の温度帯で食材を蒸しあげる「ソフト蒸し」機能を新たに追加した。

 骨まで柔らか機能は、サンマやイワシなど小骨の多い魚の骨まで丸ごと食べられるように、過熱水蒸気でじっくり調理するというもの。100℃以上の過熱水蒸気を使用することで、魚の身を焦がすことなく、時間をかけて骨をじっくり加熱することができるという。

 ソフト蒸し機能は、95℃以下の蒸気を使うことで、食材の細胞破壊を抑え、食材の食感や旨みを引き出すことができるという。また、鶏肉を蒸した場合、疲労回復に効果があるという「イミダゾールジペプチド」の流出を防ぎ、蒸し器との調理に比べ約11%多くイミダゾールジペプチドを保持することができるという。そのほか、温泉卵や鶏の柔らかハムなどのメニューを作ることができる。

過熱水蒸気でじっくり調理することでサンマやイワシなどの骨ごと食べられる「骨まで柔らか」機能「骨まで柔らか」機能で調理したサンマ。試食したところ、小骨や背骨まで柔らかく、おいしくいただけた。身が崩れていないのも、ポイントだ95℃以下の蒸気を使うことで、食材の細胞破壊を抑え、食材の食感や旨みを引き出すという「ソフト蒸し」機能。鶏に含まれる「イミダゾールジペプチド」の流出を防ぐ効果もあるという

新型エンジン搭載で調理時間を短縮

 本体機能では、過熱水蒸気の熱量が従来機種より約10%アップした新開発薄型エンジンを新たに採用。過熱水蒸気を使ったメニューの調理時間が短縮された。豚肉のしょうが焼きの調理時間は従来の17分から15分30秒に短縮されたほか、塩さばの調理時間は従来の26分から23分に約12%短縮したという。

 また、シャープのエアコンの室外機などにも採用されている「ネイチャーウイング」を本体のファンに採用。ネイチャーウィングとは、アホウドリやイヌワシといった鳥の羽から形状のヒントを得る「生物模倣学応用」によって作った高性能なファンで、動作時の音圧を低減するという。これにより、AX-PX2の音圧は従来の47dBから44dBに低減した。

新開発薄型エンジン搭載により調理時間が短縮されたシャープのエアコンの室外機などにも採用されている「ネイチャーウイング」を搭載。音圧を低減させるという本体に搭載されているネイチャーウィング。アホウドリやイヌワシなどの鳥の羽から形状のヒントを得ているという

 本体サイズは525×440×430mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約24kg。レンジ加熱時の消費電力は1,460W、オーブン/グリル時は1,410W。オーブン温度調節範囲は100~250℃で、30/35/40/45℃の発酵温度も備える。本体には351メニューが掲載されたクックブックが付属する。本体カラーはレッド系とホワイト系。

スタンダードモデルから1人暮らし向けまで全4モデルをラインナップ

 そのほかのラインナップとして、庫内容量や自動メニューの数などが異なる3機種を用意する。マイヘルシオ機能や骨まで柔らか機能、カラー液晶タッチパネルなどを省略した「AX-GX2」は、容量30Lで2段調理に対応する。液晶画面は3.0型のホワイトバックライト液晶。自動メニューの数は145。価格はオープンプライス。店頭予想価格は11万円前後。本体カラーはレッド系とホワイト系。

「AX-GX2」レッド系ホワイト系

 スタンダードモデルの「AX-MX2」は、庫内容量26Lで1段調理タイプ。自動メニューは76。液晶画面は3.0型のホワイトバックライト液晶。価格はオープンプライス。店頭予想価格は75,000円前後。本体カラーはレッド系とホワイト系。

「AX-MX2」レッド系ホワイト系

 1人暮らしの女性をターゲットとしたコンパクトタイプ「AX-CX2」は、庫内容量18Lの1段調理タイプ。液晶画面は2.4型で、自動メニューは51。価格はオープンプライス。店頭予想価格は6万円前後。本体カラーはレッド系、ホワイト系、ピンク系。

「AX-CX2」レッド系ホワイト系ピンク系




(阿部 夏子)

2011年7月12日 15:05