関西電力、出力90万kWの舞鶴発電所1号機が7日に回復予定

 関西電力は5日、モーターの故障により停止していた舞鶴火力発電所1号機(出力90万kW)が、17時に起動したと発表した。工程が順調に進むと、7日未明に通常運転を開始する見込み。

 舞鶴発電所1号機は、5月29日の暴風雨により、取水口に海藻等の漂着物が大量に流れ込んだ。これにより、排水温度が上昇したため、29日22時15分から出力を降下させ、30日3時45分に運転を停止した。

 この際に、一次空気通風機高圧モーターの故障が見つかり、交換が終了するまで運転を停止していた。交換用のモーターは用意されていなかったが、メーカーに同様の鋳型があり、24時間体制でモーターを製作することが可能になったことから、大幅に工期を短縮することができたとしている。

 関西電力は6月10日に発表した夏の需給見通しで、7月には最大電力が供給力を上回り、117万kWの電力が不足するとして、15%の節電を呼びかけている。また、7月1日に姫路第二火力発電所5号機(定格出力60万kW)が停止しており、さらに供給力が下がっている。姫路第二火力発電所5号機の運転再開は7月下旬の見込み。






(伊達 浩二)

2011年7月6日 00:00