ダイキン、エアコンを自動で調節、快適な睡眠環境を作るコントローラー
「soine(ソイネ)」
ダイキン工業は、眠りのリズムに合わせて、エアコンの運転を自動で調節するコントローラー「soine(ソイネ)」を、同社ウェブサイト「ダイキンの考えるお店」にて発売した。直販価格は19,800円。
Ssoine(ソイネ) | ソイネのモニター部分 |
ソイネの使い方。布団の下にセンサーをセットし、睡眠中の体動を検知。エアコンが睡眠状態に合わせた運転を自動で行なう |
ユーザーの眠りのリズムに合わせてエアコンの温度を自動で調節する、睡眠時専用のコントローラー。睡眠中の身体の冷えすぎや温めすぎを抑え、心地良く眠れるように一晩中サポートするという。
使用する際には、ソイネのセンサー部分を、布団の裏側にセットする。このセンサーが、睡眠中の眠っているときの身体の動きをセンシングし、眠りのリズムを解析。解析結果を、ソイネ本体から運転データをエアコンに送信し、眠りのリズムに合わせて設定温度を自動で調節する。センシングは1分間に1回行なわれる。
同社によると、人間は90分周期で浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しており、人間の体温調節の働きも、このサイクルに合わせて変化するという。ソイネではこの体温調節に合わせて設定温度を調節することで、眠りに適した環境をつくるとしている。
ソイネではこのほか、睡眠のリズムを本体のモニターでグラフ化し、星マークで評価する機能も搭載。星の数が多いほど、質の高い睡眠が得られたことを表す。
浅い眠りと深い眠りのリズムに合わせて、エアコンの運転をコントロールする | 本体モニターには、星マークで睡眠を評価する機能もある |
省エネ性については、同社では必要な場合しか温度を下げないとしており、またソイネの設定温度は、起きている時に快適と感じる設定温度のプラス2℃程度と高めなことから、省エネでかつ快適な眠りが提供できるとしている。
本体サイズは156×138×32mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約245g。電源は単三アルカリ乾電池が2本。対応する布団の厚さは15cm以内。
なお、ソイネが使用できるのは、2003年以降のダイキン製の家庭用エアコンのみ。また、寝ている間の身体の動きを計測するため、2人での使用、体重が30kg以下または100kg以上、大きな振動がある、などの場合は使用できない。
(正藤 慶一)
2011年6月14日 17:40