三洋、GOPANを題材とした食育授業を小学校で開催

千葉県市川市の学校法人日出学園

 三洋電機は、ライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」を題材とした食育授業を、千葉県市川市にある学校法人日出学園で行なった。

 同社によると、米から米パンが作れるGOPANは、米の新しい食べ方を提案し、米の消費拡大に向けた有効な手段として注目が高まっているという。今回の食育授業はGOPANを通して、子供達の米への興味関心を育て、米の消費拡大を後押しすることを目的として行なわれた。三洋電機が全国の学校を対象に募集したもので、日出学園は抽選で選出された。

 今回対象となったのは小学5年生のクラスで、三洋電機 コーポレートコミュニケーション本部 ブランドコミュニケーション 社内広報部 教育推進チーム 金井さんが授業を行なった。

「GOPANで学ぼうお米の教室」と題した食育授業が行なわれた授業を担当した三洋電機の金井さん今回授業を行なったのは小学校5年生のクラス

 授業は、朝ごはんに何を食べてきたかという子供にも分かりやすい切り口から開始。米の消費量の変化など、米を取り巻く現状をスライドを使って分かりやすく説明していた。

 会場では、千葉県産の米「ふさこがね」で作った米パンの試食も行われた。それぞれ香りや食感などで気付いたことを、ノートに書き出すようにという指示が出されると、子供達は、真剣な表情で作業を進めていた。またGOPANで作った米パンの試食も行われた。まずは食べる前に香りや色などを注意深く観察。そのあと、米パンを実際に口にすると「おいしい!」という声があちこちから挙がった。

米の消費量の変化を表したグラフ。右肩下がりの結果に子供たちからは驚きの声が授業では、その都度子供たちの考えを聞く。どの生徒も元気よく手を挙げて、積極的に授業に参加していた今回用意された授業の教材。千葉県の農産物を紹介する冊子など、普段の授業では使わないものばかりだ
千葉県産の米「ふさこがね」で作った米パンの試食も行われた。まずは食べる前に香りや形を確認する試食後はこの笑顔。教室のあちこちから「おいしい」という声が挙がったいつものパンとどこが違うか皆で話し合う

 試食後はVTRにて、GOPAN開発秘話やお米を食べることの大切さを学んだ。フードマイレージや地産地消などの難しい単語も交えながらの授業となった。

試食後はVTRで、GOPANの開発秘話や日本の自給自足率などについて勉強。千葉県は自給自足率20%と首都圏近郊の県としては、高めの自給率を誇る千葉県は落花生、春菊、日本なしなど生産全国1位を誇る農産物も多いVTRやスライドも真剣に見ていた
千葉県農林水産部の野山敦子さん

 また、千葉県農林水産部の野山敦子さんも登壇し、地元千葉県で取れる農産物や地産地消の大切さにも触れた。千葉にはカブや春菊、落花生など全国生産一位を誇るものも多い。

 野山さんは先日の地震により千葉県の農産物も大きな被害を受けたことを説明。「千葉のものを積極的に買って食べることが被災者の方々を応援することにつながります。みんなで、応援しましょう」と話した。

 三洋電機が用意した教材は、穴埋め問題や書き込み欄などが多数用意されていて、どの生徒も飽きることなく課題に取り組んでいた。

今回の食育授業の進行表三洋電機が用意した教材はイラストや穴埋め問題などが満載で、どの生徒も飽きることなく取り組んでいたこちらは米パンを食べた後に書きこむ欄。香りは「おもちのようなにおいがする」とある
どの生徒も真剣に授業に取り組んでいた姿が印象的だった

 授業を担当した三洋電機の金井さんは、今回の授業について「食育が授業に積極的に取り入れられてることもあり、子供達の興味関心は高い。授業にしっかり集中してくれる」と語った。三洋電機ではGOPANを題材とした食育授業を今後も定期的に開催していくという。






(阿部 夏子)

2011年5月24日 17:03