京セラ、電動アシスト自転車の充電ができる“ソーラーサイクルステーション”

 京セラは、太陽電池を利用して電動アシスト自転車の充電ができる「ソーラーサイクルステーション」を発売した。希望小売価格は189万円(工事費別)。

「ソーラーサイクルステーション」設置例。写真は滋賀県東近江市役所に設置したところ。右に制御盤が見える

 同社によると、電動アシスト自転車の市場は拡大傾向にあり、2009年の出荷台数は5年前に比べて約1.5倍に増加、観光地や自治体によるレンタルサービスも活発化しているという。その一方、電動アシスト自転車の行動範囲を広げる充電ステーションの整備・拡大が課題となっているという。

 京セラでは、これらの現状を踏まえ、安価で設置しやすい「ソーラーサイクルステーション」を発売。ソーラーサイクルステーションは、太陽電池で発電した電気を利用して、電動アシスト自転車の充電を行なう充電ステーション。設置しやすさに配慮して、屋根型ではなくフェンス型とした点が特徴。フェンス型にしたことで、施工が簡単になり、限られたスペースにも設置できるという。

ソーラーサイクルステーションの活用イメージ図

 また、曇りや雨など太陽の光が少ない時や、夜間など太陽電池による発電が不足している場合は、自動的に商用電力から電気を賄う機能を備えているため、安定した電気の供給ができるという。また、一般的な電化製品に対応するコンセントも備えるため、非常用電源として利用することもできる。

 本体は太陽電池モジュールと制御盤がセットになっており、充電用のプラグは、制御盤が設置されているボックスの中に用意されている。充電はバッテリーを自転車から外して、制御盤の中で行なう。

 太陽電池モジュールの数は3枚で、公称最大出力動作電圧は79.8V、出力動作電流は7.84A。本体を南向きに設置した場合の1日の平均予測発電電力量は1.14kWh。1度に6台程度の充電ができる。




(阿部 夏子)

2010年11月18日 14:35