東芝、真空技術で米の芯まで均一に吸水させる圧力IH炊飯器

「真空圧力IH保温釜 RC-10VGD」パールブラック

 東芝ホームアプライアンスは、釜内を真空にすることで米の吸水を均一にする炊飯器「真空圧力IH保温釜 RC-10VGD/18VGD」を9月中旬より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は容量1Lの「RC-10VGD」が8万円前後、容量1.8Lの「RC-18VGD」が83,000円。

 炊飯前の「浸し」工程にこだわった炊飯器。同社では米に充分に吸水させることでより、おいしいごはんが炊けるとし、効率的な吸水を促進するため独自の真空技術を搭載。釜内を真空にすることで米に含まれる空気を追い出し、均一で効率的な吸水ができるという。新モデルでは、より早く真空状態を作り出すために釜のサイズを従来より小さくしたほか、真空ポンプの稼働時間を1.3倍に延長。これにより、真空までの到達時間は従来の150秒から130秒に短縮されたという(3カップ炊飯時)。

釜内を真空にすることで米の吸水が均一に効率的に行なえるという

 内釜には熱効率の高い「遠赤鋳造ダブルダイヤモンド銀釜」を採用。内釜の外側側面に熱伝導率の高い銀とダイヤモンド、遠赤加工を外側側面にコーティングしたほか、熱対流を生み出す約60度の丸底形状を採用する。また、内釜の熱を逃さずに加熱するため、内釜周囲と内蓋に遠赤加工を施している。

熱伝導率が高い銀やダイヤモンドを内釜に採用。さらに、釜内の熱を逃さないように周囲に遠赤加工を施した

 運転モードでは、通常炊飯より炊飯時間を延長して炊き上げる「かまど名人」コースを新たに採用した。沸騰立ち上げ工程を通常より長くとることで、酵素を活性化させ米本来の甘みを引き出すことができるという。また、蒸らし工程でも高温を維持することで米の「はり」と「つや」を生み出し、バランスの取れた食感に仕上げるという。

通常炊飯にくらべ沸騰立ち上げ工程を長くとる「かまど名人コース」を新たに搭載した

 そのほか、約30分で炊飯する「そくうま」コース、蒸気の発生量を抑えた「蒸気セーブコース」などを搭載する。

 また、真空技術を活用した独自の保温方法「密封保温」機能も搭載。真空ポンプで釜内の空気を抜くことで、酸素濃度を下げ、ごはんの黄ばみやニオイの発生、乾燥を防ぐことができるという。白米の保温時間は最長40時間まで、同社によるとこれは「業界最長」だとする。

「RC-18VGD」パールホワイト

 使いやすさの面では、タイマー設定時など時間を戻す操作が簡単にできる「カンタン操作キー」を採用。本体に米の種類と炊き方を本体に2つまで記録できる「わが家ごはん」機能や、3つまで予約時刻を記憶できる「予約メモリー」も備える。本体カラーはパールブラックとパールホワイト。

 下位機種として内釜の種類や運転コースが異なる全6機種を同時発売する。詳細は以下の表の通り。

RC-10VSDRC-10VRD



形名容量方式内釜蒸気セーブコース本体カラー希望小売価格店頭予想価格
RC-10VXD1L真空圧力IH鋳造ダブルダイヤモンド銀釜シャンパンシルバーオープンプライス60,000円前後
RC-18VXD1.8L63,000円前後
RC-10VSD1L鋳造ダイヤモンド銀釜レデイッシュゴールド43,000円前後
RC-18VSD1.8L46,000円前後
RC-10VRD1L真空IH鋳造ダイヤモンド銅コート釜グレイッシュシルバー33,000円前後
RC-18VRD1.8L36,000円前後






(阿部 夏子)

2010年7月16日 15:16