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シャープ、「蚊取りシート」を搭載した世界初の蚊取り空気清浄機

プラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清(FU-GK50)」

 シャープは、蚊取り機能を搭載したプラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清(FU-GK50)」を4月23日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、5万円前後(税抜)。

 蚊の習性と空気清浄機の吸引力を利用し、薬剤を使わず粘着式「蚊取りシート」で蚊を捕獲するプラズマクラスター空気清浄機。昨年10月より、蚊の被害が大きい亜熱帯地域のASEAN6カ国で先行販売したところ、予想の2倍近い台数が売れたという製品を日本仕様にして発売する。

蚊の対策が重要なマレーシアで研究開発

シャープ・エレクトロニクス・マレーシアのオイ・チュンチェン氏

 本製品の開発に携わったシャープ・エレクトロニクス・マレーシア アジア生活ソフトセンタースーパーバイザーのオイ・チュンチェン氏によると、ASEANの人々にとって空気清浄より蚊の対策のほうが重要で、日常的に殺虫剤を使っている一方、それらによる健康への不安も抱えているという。

 そこでマレーシア保険省医療研究所の協力を得て、研究を開始。蚊の習性を学び、1万匹以上の蚊を使って67回テストを行なった結果、3つのステップで蚊を捕獲できることが分かったという。

 それが本製品の捕獲に搭載された3つの機能。まず、本製品に蚊を誘うために、蚊の習性を利用。360nmの紫外線に近寄ることからUVライトを搭載したほか、蚊自身が目立たない色を好むことから、本体にブラック色を採用した。

 さらに暗がりや物陰に隠れたがる習性から、小窓を複数取り付けたという。この小窓は様々なサイズで試したが、実験を重ねた結果、もっとも蚊が集まりやすかったというサイズとなっている。

マレーシアの店頭で活躍した蚊の着ぐるみも来日
操作パネルに「蚊取り」ボタンを設置
「UVライト」「ブラックボディ」「小窓」でおびきよせる
本体に近づいた蚊は、気流で吸い込まれる
内部の「蚊取りシート」が捕獲する

 集まった蚊は、空気清浄機の気流で本体内に吸い込まれ、粘着式の「蚊取りシート」に吸着して捕獲する。実験によると、蚊の捕獲率は日本に多く存在する「アカイエカ」約95%、「チカイエカ」約98%、「ヒトスジシマカ」約88%との結果を得られたという。

 なお粘着式の蚊取りシートは、2カ月で交換する消耗品で、交換時期はランプで知らせる。取り外したら、粘着面を内側に2つ折りにして、可燃ゴミとして捨てられるため、汚れた粘着面に触れずに捨てられる。薬剤を使わないため、子どもや高齢者、ペットのいる家庭でも安心して使えるという。交換用シートの価格は、1,400円(税抜)。

 6年前から開発に携わっているというシャープ健康・環境システム事業本部 空調・PCI事業部の冨田昌志氏は次のように話した。

 「最近は日本でも、2年前の代々木公園の蚊の駆除騒動や、今年中南米で騒がれている感染拡大のニュースなど、蚊に関する報道が増えています。その一方で、現状の蚊の対策は薬剤が気になるという声も多いく聞かれます。そういった観点からも、この蚊取空清が新しい蚊の対策に役立つと考えています」。

実際に蚊が獲れている様子
「蚊取りシート」は2つ折りにして捨てられる
シャープ健康・環境システム事業本部 空調・PCI事業部の冨田昌志氏

空気清浄機能には「スピード気流」「おやすみ運転」を搭載

 本製品は、高濃度プラズマクターを搭載した空気清浄機。プラスとマイナス両方の静電気を除去できるというプラズマクラスターイオンが、微小な粒子が壁に付着するのを防ぎながら、遠くのホコリも引き寄せる「スピード循環気流」を搭載している。

 また0.3μmの微小な粒子を99.97%以上集塵できる「静電HEPAフィルター」に加え、「脱臭フィルター」「プレフィルター」の3つのフィルターで、しっかり集じん・脱臭するという。

 さらに花粉の気になる季節は、ホコリセンサーの感度を高めて強めの風量で自動運転する「花粉運転」、ランプの眩しさと運転音を抑え、睡眠に適した「おやすみ運転」も搭載している。

 サイズは、391×281×540mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.9kg。高濃度プラズマクラスター7000の適用床面積の目安は約14畳(約23立方m)、空気清浄適用床面積の目安は約23畳(38立方m)。清浄時間は、8畳を12分。消費電力は、1.8〜50w。