ニュース

関西電力と九州電力、5月1日に電気料金を値上げ

~関電9.75%、九電6.23%の値上げが確定

 関西電力と九州電力は2日、経産省から受けた査定指示に従って値上げの申請内容を修正して再申請を行ない、認可を受けた。これにより、両社の電気料金値上げが5月1日で確定した。

 家庭向けの規制部門における値上げ幅は、関西電力が9.75%、九州電力が6.23%となった。企業向けの自由化部門の値上げ幅は、17.26%と11.94%になる。

関西電力

 関西電力では、電気の使用量によって3段階に分けられている料金のうち、第1段階の値上げ幅を抑え、第2段階、第3段階の順に値上げ幅を大きくしている。これにより、電気の使用量が多くなるほど、値上げ幅も大きくなっている。

電気の使用量が増えるほど、値上げ幅が大きくなる

 一般的な「従量電灯A」契約の場合、毎月の使用量が100kWhの場合の値上げ幅は4.34%、平均的な300kWhでは6.68%、600kWhになると11.96%の値上げ幅となる。

関西電力管内の家庭で一般的な「従量電灯A」契約の使用量による値上げ幅の変化

 また、ピークシフト制度を含む「はぴeタイム」料金において、夜間蓄熱式機器の保有を前提条件から外して加入しやすくしたり、オール電化住宅を優遇する「はぴeプラン」を2015年3月で新規加入を終了するなどの見直しも行なう。

夜間蓄熱式機器の保有者やオール電化住宅への優遇も見直される
各プランごとの値上げ幅の一覧

九州電力

 九州電力でも、同様に3段階料金の値上げ幅に差をつけて、電気の使用量が少ない家庭への配慮が行なわれている。

九州電力でも、3段階料金の考え方は同じ

 一般的な「従量電灯B」契約の場合、契約アンペア15A/平均使用量110kWhの場合の値上げ幅は0.4%、40A/340kWhの場合4.2%、60A/550kWhの場合6.8%の値上げ幅となる。

契約アンペアごとの値上げの影響
各プランごとの値上げ幅の一覧

 また、新たに使用時間帯によって電気料金が変化する「ピークシフト電灯」プランを用意する。

昼間に電気を使わないと有利になる新プラン「ピークシフト電灯」が用意される

伊達 浩二