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LG、部屋の隅々まで掃除できる四角い形のお掃除ロボット
(2013/3/5 16:35)
円形モデルと比べてコーナーのゴミ除去率が89%アップ
LGエレクトロニクスは、部屋の隅々まで掃除できる四角い形のお掃除ロボット「HOM-BOT(ホームボット) スクエア VR6260LVM」を3月中旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は89,800円前後。
センサーやカメラで室内を検知、自動で掃除を行なうロボット掃除機。LGエレクトロニクスでは、昨年3月に日本市場でのお掃除ロボット「HOM-BOT2.0(ホームボット)」の発売を開始した。本体上部と下部に搭載したカメラで室内を解析しながら掃除するほか、15畳分のスペースを約18分で掃除するスピード、運転音約48dBの静かさなどが特徴。
今回発売したHOM-BOT スクエアは、同社のお掃除ロボットのラインナップの最上位に当たる機種で、従来のロボット掃除機が苦手とされていた部屋のコーナーもしっかり掃除できるように、本体形状を従来の丸型から四角型に変更している。形状の変更に合わせて、裏面に配置した回転ブラシの配置場所を従来より前方にしたほか、ブラシの長さを従来より、1.5cm長くした。これにより、隅のゴミやホコリも効果的にかき出して吸い取ることができ、円形の従来モデルと比べ、部屋の隅のゴミ除去率が約89%向上したという。
2つのカメラで室内をリアルタイムで検知
室内の検知には、本体上部と下部に搭載したカメラセンサーを使用。上部カメラには室内の様子を毎秒30枚撮影して、室内を認識、記憶し、下部カメラでは動いた距離を測定する。本体がどの位置にいるか正確に把握し、部屋の隅々までくまなく掃除するといううえ、カメラが室内の障害物を記憶するため、2回目以降の掃除効率が向上するという。なお、上部カメラには感度を自動で調整するISOコントロールを搭載しており、暗い部屋でも正確に掃除できる。
室内の障害物感知には、3つの超音波センサーを使用。赤外線センサーで立体的に空間を認識することで、壁や障害物への衝突を事前に防ぐという。このため、一部のロボット掃除機にあるように、「ぶつかったら方向転換」するのではなく、障害物までの距離を認識して衝突を回避。超音波センサーによりガラスなどの透明な物質も感知できるほか、家具や壁を傷つけることがないという。
豊富な運転モードで様々な部屋に対応
運転モードも充実している。部屋の端から端まで往復移動しながら掃除する「ジグザグモード」では、家具などの障害物が少ない広い部屋を掃除するのに最適で、15畳の部屋を掃除するときにかかる時間は約18分。室内を複数にブロック分けし、1つのブロックが終わったら次のブロックへ移動する「空間拡張モード」は、家具が多い部屋を掃除するときに適している。
このほか、リモコンで本体を移動させることで、範囲を指定して、その範囲内だけを集中して掃除する「マイスペースモード」、本体の半径1m以内を集中的に掃除する「ここだけモード」、毛足の長い絨毯など吸引力が必要な場所の掃除に便利な「ターボモード」などを備える。なお、ターボモードは手動でも切り替えできるが、絨毯やカーペットなどの上に行くと自動的に切り替わる。絨毯からフローリングに戻ると、通常モードに自動で戻る。
バッテリーは、容量1,900mAhのリチウムイオン電池を採用する。充電回数は約500回で、充電時間は約3時間。運転後に自ら充電用の「ホームステーション」に戻る自動充電機能も備える。また、音声機能も備える。音声は「充電を始めます」など運転状況を知らせるもので、約130種類を搭載する。
ダストボックスは本体上部から取り出す仕組みで、集じん容量は従来より約0.2L多い0.6L。本体には、フローリングの掃除に便利なマイクロファイバーを取り付けられるプレート、マイクロファイバークロス、フィルター掃除用ブラシ、お手入れ用ブラシなどが付属する。
本体サイズは340×340×89mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3kg。本体カラーはチタンシルバー。
従来より展開している「HOM-BOT2.0」の後継機種2機種も発売される。「HOM-BOT2.0 VR6140LVM」は、円形のお掃除ロボットとしてはハイエンドにあたるモデル。2つのカメラを搭載しており、フローリング掃除ができるマイクロファイバー用プレートなどが付属する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は64,800円前後。本体カラーはブルー、シルバー。
下位機種の「HOM-BOT VR5942L」は、室内検知用のカメラを1台しか搭載していないエントリーモデル。マイクロファイバープレートも付属しない。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は49,800円前後。本体カラーはホワイト。
LGエレクトロニクス セールス&マーケティング部門 営業担当常務 李 起旭(リ・キウク)氏は、HOM-BOT スクエアについて「進化するお客様のニーズに対応する製品。好きな時にスイッチ1つで部屋の隅々まで掃除してくれるので、お客様の有効な時間活用をサポートしてくれると確信している」と述べた。
なお、HOM-BOT スクエアは既に米国、韓国で発売されている製品で、売上が好調だったため、日本での発売を決めたという。日本発売にあたって本体の仕様変更などはしていない。
会場からは形状の変更について「従来の円形のお掃除ロボットは、椅子の下など狭い場所に入り込んでしまっても、自力で出られるようにあの形を採用していたと思うのだが、四角い形だと椅子の下に入り込んでしまっても出られないのではないか」という質問が出た。これに関しては「HOM-BOTシリーズは、物にぶつかりにくい設計がなされている。基本的には椅子の下に入り込んで掃除するということはしないので、問題ない」という回答があった。