シャープ、ヌメリやニオイを抑えてキレイに使える加湿空気清浄機

~10年間メンテナンス不要の脱臭フィルターを新採用

 シャープは、水まわりのヌメリ・ニオイの原因菌を抑える加湿空気清浄機「KC-B70」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後。

KC-B70-W ホワイト系KC-B70-B ブラック系

 適用床面積が空気清浄時で31畳(51平方m)、加湿時が17畳(28平方m)の加湿空気清浄機。本体内のフィルターで空気をキレイにするほか、除菌・脱臭効果のあるシャープ独自のイオン技術「プラズマクラスターイオン」を放出する機能も備える。イオン濃度は1立方cm当たり7,000個。

 新製品では、給水タンクに「Ag+イオンカートリッジ」を搭載した点が特徴。Ag+イオンがタンクに溶出し、水まわりのヌメリやニオイの原因菌を除菌することで、よりキレイな水で加湿できるという。同カートリッジの交換頻度はおよそ1年に1回。また、加湿フィルターは抗菌・防カビ仕様で、加湿しない時はフィルターが水に浸からない位置で停止する「加湿ローター方式」となっている。

給水タンク内に「Ag+イオンカートリッジ」を搭載加湿しない時はフィルターが水に浸からない位置で停止する「加湿ローター方式」を採用する

 さらに、運転停止時に送風口を塞ぎ、本体内部へのホコリの侵入を防ぐ「オート開閉ルーバー」も新採用。清潔な風で空気清浄できるという。

 フィルターには、従来から搭載する「集塵HEPAフィルター」「後ろパネル(ミクロンメッシュフィルター)」に加え、「10年間お手入れ不要脱臭フィルター」を新採用。従来の活性炭に吸着剤を加えることで、脱臭効果が維持するという。なお、集塵HEPAフィルターと加湿フィルターも10年間の交換が不要。

送風口には、停止時にホコリの侵入を防ぐ「オート開閉ルーバー」を採用するフィルターは合計3つ。今回は新たに効果が10年間持続する「10年間お手入れ不要脱臭フィルター」を採用した

 運転機能としては、湿度と温度を検知して自動で運転を制御する「乾燥・低音みはり」機能を搭載した。ウイルスが生存しやすい乾燥・低温環境になると、本体に内蔵された「乾燥・低温みはりモニター」が緑色から橙色に変わり、加湿運転とプラズマクラスターイオンの放出を強化する。シャープではこの機能を“業界初”としている。

 省エネ性能については、吸水・放水性に優れた加湿フィルターと、湿度や温度の変化に応じて自動で省エネ運転する高効率の加湿ローター方式を採用。加えて、空気の状態に応じて、送風効率の良い風量も自動で制御する。これらを組み合わせた「自動エコ運転」モードを使った場合の24時間当たりの電気代は、約3.6円という試算になっている。

 このほか、部屋全体の空気を素早く循環する気流を作り出す「新・ロングノズル」も従来に引き続き採用。室内に約60分間、通常の約1.5倍の高濃度プラズマクラスターを放出する「プラズマクラスターシャワー運転」も備えている。

湿度と温度を検知して、ウイルスが生存しやすい乾燥・低温環境になると、自動でプラズマクラスターイオンの放出と加湿を強化する「乾燥・低音みはり」機能を新搭載した部屋全体の空気を素早く循環する気流を作る「新・ロングノズル」を採用した
高効率の加湿ローター方式を採用することで、自動エコ運転時の電気代は約3.6円となった(KC-B70の場合)

 本体サイズは399×278×607mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約9.4kg。8畳の空気清浄時間は約9分で、加湿空気清浄時で約12分。消費電力は最大34W。運転音は20~53dB。水タンク容量は3.6Lで、1時間当たりの最大加湿量は600ml。本体カラーはホワイト系とブラック系。

 下位モデルとして、適用床面積が空気清浄時で23畳(38平方m)、加湿時で13畳(21平方m)の「KC-B50」と、空気清浄時で18畳(30平方m)、加湿時で11畳(18平方m)の「KC-B40」も、同時に発売する。KC-B40では、オート開閉ルーバー、10年間お手入れ不要脱臭フィルター、乾燥・低音みはり機能が省かれている。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に45,000円前後、40,000円前後。

加湿時の適用床面積が13畳(21平方m)の「KC-B50-W」ホワイト系KC-B50-W ブラック系最もエントリーモデルの加湿空気清浄機「KC-B40-W」





(正藤 慶一)

2012年8月6日 16:11