パナソニック、停電時でも通話できる「簡易停電通話」対応のFAX電話機

 パナソニックは、停電時に通話できる「簡易停電通話」機能搭載のFAX電話機「おたっくす KX-PD601DL/DW」を6月21日より発売する。価格はオープンプライスで、子機が2台付属するKX-PD601DWの店頭予想価格は34,000円前後、子機1台付きのKX-PD601DLは24,000円前後。

 受信したファックスを液晶画面に表示、確認してから印刷するかどうかを決められる「見てから印刷」機能を搭載したFAX電話機。新モデルでは、液晶画面を従来の3.9型から4.7型に大型化したほか、停電時でも通話できる「簡易停電通話」機能を搭載した点が特徴。

子機1台タイプの「おたっくす KX-PD601DL」左からホワイト、シャンパンゴールド親機の後ろ側には停電時用の電池パックが搭載されている

 簡易停電通話機能とは、停電時に親機の電池パックを使って電話ができる機能で最大24時間の待ち受け、1時間の通話(親機のみを動作させた場合)に対応する。また、親機と子機を動作させることも可能で、その場合の待ち受け時間は約5時間、通話時間は約1時間となる。停電用の電池パックは専用のニッケル水素電池で、容量は650mAh。

 使い勝手の面では、親機、子機ともにダイヤルの周りが青く光る「ブルーダイヤルライト」と、液晶のバックライトに「ホワイトバックライト」を採用。子機の液晶画面も従来の1.3型から2.1型に大型化している。そのほか、電話の着信を音だけでなく光でも知らせる「光るLEDアンテナ」を親機に搭載する。

 

親機の液晶画面は従来の3.9型から4.7型に大型化した。ダイヤルボタンの周りが青く光るブルーダイヤルライトも搭載する子機の液晶画面も従来より大きくなった。親機、子機のいずれも漢字表記に対応すいる

 省エネ機能では、親機が自動的に周囲の電波状況を検知して、待機時や子機通話時の親機の消費電力を約5%低減する「エコナビ」機能を搭載する。

 安全面では、発信時と着信時に通話内容を自動で録音する「フル録音」機能、聞き逃した用件を約10分までさかのぼって録音する「前から録音」機能、事前に登録した相手の名前を着信時に名前で知らせる「着信読み上げ」機能、出る前に相手に名乗ってもらう「あんしん応答」機能、女性の声を男性のような声に変えられる「ボイスチェンジ」機能などを備える。

 また、別売りの「窓センサー KX-FSD10/FSD10W」と連携させることで、防犯ツールとしても活用できる。窓センサー設置した窓が開くと、親機と子機が音と表示でそれを知らせるもので、本体1台につき最大20台までの窓センサーを登録できる。

無線方式にはDECT準拠方式を採用した。1.9GHz帯の周波数帯を使用するため、無線LANなど2.4GHz帯の周波数を使用する機器との電波干渉の影響がなくなる。

 本体サイズは、約86×296×210mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.4kg。最大消費電力はA4判の全黒原稿を印刷するときで約120W、待機時は約0.7W。SDメモリーカード、SDHCメモリーカードに対応する。子機の本体サイズは175×48×30mm(同)で、重量は約150g。充電時間は約10時間で、待ち受け時間は約150時間、連続通話時間は約5時間。






(阿部 夏子)

2012年5月29日 16:13