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国民生活センター、放射線測定器5製品を追加試験

〜ロシア、ウクライナなどの製品をテスト
今回テストされた5機種。前回は中国製が中心だったが、ロシアやウクライナ製の製品が入っている

 独立行政法人 国民生活センターは22日、2回目の放射線測定器の性能レポートを公開した。東日本大震災から11月末までに「放射線測定器」に関連する相談が680件寄せられたことから、前回のテストで漏れていた比較的安価な放射線測定器5機種を試験した。

 問い合わせでは、「通信販売で放射線測定器を購入したが離れた3県で測定しても同じ値になるので信用できず、解約返金を申し出たが拒否された」などの内容もあったという。

 テストした製品は、国内で販売されている1万円以上10万円未満で購入できる5銘柄で、製品の購入先は、楽天市場、Yahoo! ショッピング、Amazon.co.jpなど。また、校正済の参考品として「日立アロカメディカル TCS-171」も同時に計測している。TCS-171はシンチレーションサーベイメータと呼ばれる高精度な測定器具で、希望小売価格は588,000円。

 セシウム137由来のγ線測定試験の結果、すべての製品で「1μSv以上では照射値に近似した値を示したが、一部の銘柄で測定値が不正確なものがあった。0.1μSv/h 付近の低い線量率では、いずれの機種も正確に測定できなかった」としている。

 また、食品などの測定については、「500Bq/kg の汚染がある食品を測定したとすると、およそ0.007μSv/h に該当するが、今回の結果では、通常環境下の0.06μSv/h が正確に測定できなかったので、食品・飲料水等の暫定規制値である200〜500Bq/kg に該当する線量率を測定することはできず、食品・飲料水等の137Cs の汚染検査に用いることはできないことが分かった」としている。今回の製品の中では、5製品中2製品について「食品等の測定に使用できる」と記載されていた。

 今回のテストレポートを見ると、各製品ごとの性能の性能差が大きいことがわかる。また、海外製の機器については、機器自体の性能はかなり良いにも関わらず、輸入代理店が食品の放射瀬能汚染の査定が可能としていたり、正規輸入代理店の製品は校正済みだが並行輸入された製品で校正されていないなどの例があった。

 現時点で放射線測定器を購入するにあたっては、製品自体に関する情報に加えて、販売する代理店に関する情報収集が必要な状況であることを、今回の調査結果は示している。

上の自然放射能の参考品の値は0.06μSv/h、下の鉛箱では0.01μSv/hだった。それに比べると大きい値を示す傾向がある セシウム由来のγ線測定試験。製品による差が大きい。参考品にごく近い値を示す製品もある 照射線量率との相関を見たグラフ。相関性はあるが、数値が不正確なものがある





(伊達 浩二)

2011年12月26日 00:00