パナソニック、少人数世帯向けの“プチ”食器洗い乾燥機

卓上型食器洗い乾燥機「NP-TCR1」ホワイト

 パナソニックは、少人数世帯向けのコンパクトな卓上型食器洗い乾燥機「NP-TCR1」を2月10日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は63,000円前後。

 単身者や夫婦2人などの少人数世帯をターゲットとした食器洗い乾燥機。同社によると、食器洗い乾燥機が欲しくても、持っていないという人が多く、その理由として本体サイズの大きさを挙げる人が多かったという。NP-TCR1では、スペースが限られたキッチンにも置けるように本体サイズを470×300mm(幅×奥行き)とし、従来より約40%コンパクトにした。庫内にセットできる食器は約18点で、これは2~3人家族の夕食時の平均食器点数を上回る数だとしている。

「NP-TCR1」コモンブラック水切りかごの設置スペースに置けるとしている5~6人家族を想定した食器最大収容量は53点の「卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR5」(左)に比べると、約40%小さくなっている
扉を開けたところ操作パネル。搭載コースは1つのみ食器点数は最大18点。少人数世帯では充分だとしている

 機能面では、パナソニックの食器洗い乾燥機の特徴である「パワー除菌ミスト」とセンサーで検知して、工程時間を調整する「エコナビ機能」を搭載。パワー除菌ミストは、高濃度の洗剤液を超音波でミスト状にし、食器の汚れを落とすというもの。約70℃の高温洗浄で洗うため、しつこい汚れを落とせるだけでなく、99%以上の除菌効果もあるという。

 エコナビ機能では、温水までの到達温度を調整する「水温センサー」と、室温に応じて乾燥工程のヒーター加熱時間を調整する「室温センサー」の2つのセンサーを搭載。最大で約7%の消費電力を削減できるという。

ミスト状にした高濃度洗浄液で、汚れをしっかり落とすという庫内にはブーメラン型のブーメランノズルが搭載されているセンサーで水温と室温を検知して、運転時間を調整することで、最大約7%の消費電力を低減する「エコナビ」機能を搭載

 本体に搭載しているコースは1つのみで、5~6人家族を想定した食器最大収容量は53点の「卓上型食器洗い乾燥機 NP-TR5」に搭載されている洗いのみのコースや、通常より高温で洗いあげるコースは搭載されていない。

 本体サイズは470×300×460mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約13kg。最大消費電力は665W/685W(50Hz/60Hz)。庫内容積は約24L。1回の使用水量は約9L。本体カラーはホワイトとコモンブラックの2色。コモンブラックの製品は、同社のアラサー向け家電シリーズ「NIGHT COLORシリーズ」のラインナップ製品となる。

 下位機種として、エコナビ機能とパワー除菌ミスト機能を省略した「NP-TCM1」と、乾燥工程を省略した「NP-TCB1」を同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はNP-TCM1が48,000円前後、NP-TCB1が38,000円前後。

プチ家族にプチ家電を

パナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部 中島幸男氏

 パナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部 中島幸男氏は、少人数家族をターゲットとした今回のような製品について「夫婦2人に未婚の子供がいる従来の標準家族は減少傾向にあり、夫婦のみあるいは単身者といった少人数家族が増加している」と話し、同日に新モデルが発表されたコンパクトサイズのドラム式洗濯乾燥機 プチドラムの売り上げが好調だということも明かした。

 これらの傾向を受け、パナソニックでは「プチ家族に、プチ家電を」をコンセプトとして、本体サイズをコンパクトに抑えながらも、本格的な機能を搭載した少人数世帯向けの家電製品を積極的に展開していく構えを見せた。

少人数世帯が増加傾向にあるという少人数世帯をターゲットにしたプチドラムが順調な売り上げを記録コンパクトに抑えながらも、本格的な機能を搭載した家電製品を積極的に展開していくという。コンセプトは、「プチ家族に、プチ家電を」

 会場には、「プチ家電」のイメージキャラクターを務める土屋アンナさんも登場。土屋さんは自身の主婦ぶりを「常に台所にいたり、常に掃除していたり、まるでおばあちゃんみたい」と表現。食器洗い乾燥機については、「自宅に友達を招いてご飯をたべる機会が多いので、食器洗い乾燥機は本当に助かっている。高温でしっかり洗ってくれるので、清潔だし、手荒れも少なくなって、良いことづくめ」と語った。

土屋アンナさん食器洗い乾燥機は毎日使っているという




(阿部 夏子)

2011年12月6日 14:59